電鍵
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J38。第二次世界大戦期にアメリカ軍で使用されたモデル。「ストレート・キー」と呼ばれるスタイル。

映像外部リンク
International morse code, hand sending
実際に使用している様子。米陸軍訓練用映画

電鍵(でんけん、Telegraph key)とは、電気信号を断続してモールス符号を出力するための装置である。モールス符号で通信を行うには、モールス符号を受信(解読)する技能に加え、電鍵を操作して正確な符号を送信する技能が必要である。

総合無線通信士および国内電信級陸上特殊無線技士国家試験電気通信術では、受験者は持参した電鍵を使用できる。

利き手で操作し受信時には筆記具に持ち替える人と、利き手に筆記用具を持ったままで利き手と反対の手で操作する人がいる。目次

1 種類

1.1 単式電鍵

1.2 複式電鍵

1.3 半自動電鍵

1.4 自動電鍵

1.4.1 自動電鍵の利用方法



2 関連項目

種類
単式電鍵

“縦振れ(縦振り)電鍵”または通称米つきバッタ。英語ではストレート・キー(Straight key)、シングル・キー(Single key)という。電鍵の基本とされるもので、つまみを上下に動かすことでモールス符号を送信する。操作方法は主に反動式と按下式がある。自由に通信速度を設定できる長所があるが、短点・長点のタイミングの調整は全て手動であるため、正確な符号を送信するには相当の訓練を必要とする。

業務用には、基台に大理石を使って安定性を増したもの(普及品はプラスチックで、机に貼り付けたり錘を組み込んだりしなければズレてしまう。)、ボールベアリングを用いて摩擦を減らしたもの、接点を研磨する手間を省く為に接点や接点、タングステン接点を施したものなどがある。
動作原理と構造
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単式電鍵の基本的な動作原理図。つまみを持ち、それを押し下げることで、図の右側寄りの二つの金属(上向きと下向きの三角(△と▽)が接触し、回路がつながり電流が流れる。この図ではバネは持ち手側にあり、板バネである。

構造図の一例。この図ではバネはつまみと反対側にあり、コイルバネになっている。

古い歴史的な電鍵。動作原理図・構造図と参照しやすい。

複式電鍵

横振れ(横振り)電鍵ともいう。板状のつまみ(レバー)を左右に動かすことでモールス符号を送信する。後述の自動電鍵とは違い、一長点・短点ごとに操作しなければならない(自動送出は出来ない。)。単式の機構を横に倒した構造である。 半自動電鍵の内部(ハイモンド・エレクトロのBK-100 カバーを外した状態)
半自動電鍵

錘の振動などの機構により短点のみを自動的に送信する電鍵。英語ではバグキー(Bug key)という。レバーを右に押すと内蔵の振り子の作用で短点が自動的に送信される。左に押すと接点が繋がったままになるので、手動で断続して長点とする。高速度の送信が可能であることから、自動電鍵が普及する以前には業務用に広く用いられた。日本ではハイモンド・エレクトロ社だけが唯一、BK-100を生産していたが打ち切ったため、現在はVibroplex社(アメリカ)の製品のみしかない。

なお、バグキーの名は、世界で初めて開発した(1904年特許取得)Vibroplexがホタル(Lightning Bug)を社章として刻んでいた事に由来する。
自動電鍵 自動電鍵で二枚パドルのもの。(自作: DL5MDA, 1972) パドル(イタリア Begali 社のアイアンビック・キー Simplex) エレクトリック・キーヤーのキット(作成済み。


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