電波的な彼女
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電波的な彼女
ジャンル
恋愛[1]サスペンス[1]ミステリ[1]
小説
著者片山憲太郎
イラスト山本ヤマト
出版社集英社
レーベルスーパーダッシュ文庫(旧版)
ダッシュエックス文庫(新装版)
刊行期間2004年9月22日 -
巻数既刊3巻(2005年7月現在)
OVA
原作片山憲太郎
監督神戸守
シリーズ構成吉野弘幸
キャラクターデザイン田中ちゆき
アニメーション制作ブレインズ・ベース
製作集英社
発売日2009年5月1日
話数全1話
その他ジャンプ・コミックス『紅 kure-nai』第3巻
アニメDVD付き予約限定版に付属
OVA:電波的な彼女?幸福ゲーム?
原作片山憲太郎
監督神戸守
シリーズ構成吉野弘幸
キャラクターデザイン田中ちゆき
アニメーション制作ブレインズ・ベース
製作集英社
発売日2009年12月4日
話数全1話
その他ジャンプ・コミックス『紅 kure-nai』第4巻
アニメDVD付き予約限定版に付属
漫画:電波的な彼女
原作・原案など片山憲太郎
作画平岡滉史
(コンテ構成:降矢大輔
出版社集英社
掲載誌ウルトラジャンプ
レーベルヤングジャンプコミックス
発表期間2020年7月号 - 2021年1月号
巻数全2巻
話数全7話
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベルアニメ漫画
ポータル文学アニメ漫画

『電波的な彼女』(でんぱてきなかのじょ)は、片山憲太郎による日本ライトノベル。イラストは山本ヤマトが担当。スーパーダッシュ文庫集英社)より2004年9月から刊行されている。同作者の『』とは社会背景や登場人物の一部がクロスオーバーしている。第3回スーパーダッシュ小説新人賞佳作受賞[2](受賞時のタイトルは『電波日和』)。

2009年にジャンプ・コミックス紅 kure-nai』第3巻予約限定版及び第4巻予約限定版に付属するOVAとしてアニメ化された。また、2012年1月にはOVA2作品を収録したBlu-ray Discが販売されている。

2020年にコミカライズされた[3]
あらすじ

不良少年の柔沢ジュウは、堕花雨と名乗る少女にある日突然に忠誠を誓われる。少女の奇怪な言動に振り回されながらも、その真摯な言動にしだいに存在を受け入れて行く。

しかし、巷を騒がせる連続殺人事件にクラスメイトが犠牲になってしまい、ジュウは雨に不信感を抱くようになるが、思わぬ事態が待ち構えていた。
登場人物

声の項はOVA版の担当声優。
メインキャラクター
柔沢 ジュウ(じゅうざわ ジュウ)
- 細谷佳正本作の主人公[1]私立桜霧高等学校2年13組。17歳[4]。家庭環境や幼少時より周囲になじめないことにより、不良を演じ独りで自堕落に生きることを選んだが、完全な不良になりきることもできない中途半端な自分に自己嫌悪を持っている。ひねくれているが性根は真面目で誠実である。髪を金色に染め、入学早々に上級生グループを叩きのめすなど、校内においても不良として見られているが、煙草や薬物を使用したり(薬は使用した事はあるが嫌になったためやめた)、理不尽な暴力を振るったりはしない。幼いときから母親と喧嘩し続けたからか異常に打たれ強い身体をしており、常人よりも回復力が高く喧嘩も強い。紗月美夜のことが好きだったらしい。裏社会と関係のある紅香の敵達から紅香の全権力を駆使し守護されており愛されていないわけではない。紅香から貰った腕時計をメリケンサックの様にして戦うなど時計の頑丈さは認めている。
堕花 雨(おちばな あめ)
声 - 広橋涼本作のヒロイン[5]。桜霧高等学校2年生。17歳[6]。成績上位者で構成される進学クラスに在籍。雪姫いわく処女。ジュウとの前世からの絆を信じ一方的に忠誠を誓う少女。ジュウに1巻序盤では鬱陶しく思われ邪険にされていたが、ついには傍にいる許可を得た。アニメや漫画、オカルト等を好むいわゆるオタクである。なお作中においては明言されていないが、妄想設定の起源は幼少期泣いているところを慰めてくれたジュウに影響されている模様。ジュウの事に関しては強烈な電波系であるがその性質は非常に理性的かつ聡明であり、常人が思わず目を背けるような事物にも淡々と対処出来る。ジュウに対して恋愛感情や嫉妬は表に出さないが、1度雪姫とジュウが示し合わせて交際しているという嘘をついたとき、ひそかに落ち着きがなくなるなど、少なからず恋心は存在しているようである。また、OVA2巻においても、ジュウを助けた恋人が誰かをジュウ本人に聞いた後に自動改札機に引っかかったりもした。なお、彼女の名字である堕花は『紅』に登場する裏十三家の1つとして挙げられているが、雨本人との関わりは今のところ不明。小柄ながら身体能力が高く、自宅にある護身術などの本によるものか並大抵の相手ならば苦もなく取り押さえられる程の実力者(紅香に「どこで拾ってきた」と言われる程)。普段は前髪が鬱陶しく、素顔(目)が隠れているが、素顔はジュウが見惚れるほどの美人。常にクールで淡々とした雰囲気を持つが、寝起きだけは悪く、目を覚ましてから時間が経たないと自ら行動を起こそうとせず、妹の光にナビゲートしてもらわないと壁にぶつかりかけたりする可愛い一面も持つ。
斬島 雪姫(きりしま ゆきひめ)
声 - 中原麻衣堕花雨、円堂円の友人。17歳[7]。頻繁にナンパされるほどの美少女で、本人曰く処女。明るく奔放な性格をしており一見軽いが意外に身持ちは堅い。3人組の中ではムードメーカー。ジュウのことを気に入っているらしく何かにつけて引っ張りまわす。快楽主義者であり、世の中を好き嫌いで判断するため、興味のもてないこと、好きになれない人物には非情な面も見せるが、ジュウには好意を持っているため幸せつぶし事件では協力するように説得されてしまった。刃物愛好家であり、刃物を持った状態の彼女は、雰囲気も口調も一変し非常に冷静。真面目な話をする時はジュウが進んで刃物を渡すこともある。トレードマークは髪を結んだ白いリボン。メイド服や格闘ゲームのキャラクターなどを好んでコスプレするオタクでもある。将来の夢は団地妻。本人曰くバストは84、ヒップは83で安産型だと自負しているらしい。なお、彼女の名字である斬島は『紅』に登場する裏十三家の1つとして挙げられており、刃物を持つと性格が一変するという設定も類似するが、雪姫本人との関わりは今のところ不明。
円堂 円(えんどう まどか)
声 - 斎賀みつき堕花雨、斬島雪姫の友人。雪姫いわく処女。雪姫と同じ光雲高校の空手部に所属している。ジュウに対して不信感を持ち厳しく当たるが、それはジュウ本人に対しての感情ではなく、重度の男性不信のせいであるらしい。警察内部の情報を入手したり、顔が利いたりなど何らかのコネクションがあるらしいが、多くは語ろうとしない。他の2人同様オタクである。武術に秀でており、男子空手部員の顎を軽くズラしたり、巨漢の敵を吹き飛ばす蹴りなど、戦闘力は非常に高い(本人いわく「武人ですから」)。なお、彼女の名字である円堂は『紅』に登場する裏十三家の1つとして挙げられているが、円本人との関わりは今のところ不明。
堕花 光(おちばな ひかる)
声 - 吉住梢堕花雨の妹。中学生。15歳[8]。明るく素直でやさしい姉思いな性格ではあるが、姉を騙している(と光は思っている)ジュウに対してはいきなり蹴りかかるなど乱暴に接する。しかし見た目に反して誠実なジュウの対応により、その認識を徐々に改めつつある。相当なツンデレで、3巻ではジュウに対して好意を抱いていると思しき描写がある。また、姉である雨のことを非常に好いており、雨の話す前世云々を夢見がちと好意的に解釈したりと、シスコン気味である。
その他登場人物
柔沢 紅香(じゅうざわ べにか)
柔沢ジュウの母。息子に対して暴力的であり、放任主義のため幼い時からジュウを放り出して家を出ているが、気まぐれに弁当を作ってみたり、病院に運ばれたジュウのため駆けつけて徹夜で看病したりと決して愛情が無いわけではないようだ。『紅』においてはメインキャラクターの1人として登場しており、最高の揉め事処理屋として様々な厄介事の処理を仕事としている(しかし『紅』は電波的な彼女より作中時間において過去になるので、現在もその仕事を続けているかは不明)。
ジュウの父
他人にも自分にも厳しく、とにかく負けず嫌いな性格だったらしい。紅香との不仲が続いた末、ジュウがまだ幼い頃に家を出て行ってしまった。紅香と違って柔沢の家に帰ってくることは一切無いため、ジュウは父ともう何年も顔を会わせていない。
雨と光の両親
渋みのある低い声を持つ、厳格そうな雰囲気の(だが中身はそれなりに柔軟な)父親。見た目では歳のわかりにくい、上品そうな母親。母親の名は薫子。父親の名前はまだ明記されていない。父親は娘の誕生日にスタンガンをプレゼントした。当然、堕花家の血を引く人間であると思われるが、裏十三家に関る描写は『幸福ゲーム』の時点では一切無い。家は中々の豪邸で、裕福であることがわかる。
紗月 美夜(さつき みや)


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