電波女と青春男
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電波女と青春男
ジャンル
SF青春[1]ラブコメ
小説
著者入間人間
イラストブリキ
出版社アスキー・メディアワークス

その他の出版社
台湾国際角川書店
広州天聞角川動漫

レーベル電撃文庫
刊行期間2009年1月10日 - 2011年4月10日
巻数全9巻(本編8巻+SF(すこしふしぎ)版1巻)
漫画
原作・原案など入間人間
作画山根真人
出版社アスキー・メディアワークス
掲載誌電撃G's magazine
レーベル電撃コミックス
発表号2010年10月号 - 2013年9月号
巻数全4巻
アニメ
原作入間人間
総監督新房昭之
シリーズディレクター宮本幸裕
シリーズ構成綾奈ゆにこ
脚本綾奈ゆにこ
キャラクターデザイン西田亜沙子
音楽Franz Maxwell I.
藤澤慶昌前山田健一板垣祐介
アニメーション制作シャフト
製作『電波女と青春男』製作委員会、TBSテレビ
放送局TBSテレビ、毎日放送中部日本放送BS-TBS
放送期間2011年4月 - 6月
話数全12話 + テレビ未放映1話
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル漫画アニメ
ポータル文学漫画アニメ

『電波女と青春男』(でんぱおんなとせいしゅんおとこ)は、入間人間による日本ライトノベル、およびそれを原作とするメディアミックス作品。イラスト担当はブリキ。原作は電撃文庫アスキー・メディアワークス)より2009年1月から2011年4月まで刊行された。2015年12月時点でシリーズ累計発行部数は150万部を記録している[2]

2010年8月7日に開催されたTBSアニメフェスタ2010にてテレビアニメ化が発表され[3]2011年4月から6月にかけてTBSBS-TBSほかにて放送された。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』に続く、入間の電撃文庫執筆2シリーズ目。コメディを強調しており、前作よりも陰鬱さのないストーリーとなっている。
あらすじ

丹羽真は両親の仕事の都合上、都会で一人暮らしの叔母の藤和女々の家に預けられることになる。だが、一人暮らしと聞いていた叔母の家に入ると、…足の生えた布団があった。その布団は自称宇宙人の女々さんの娘で、いとこの藤和エリオだった。電波ないとこのために、真の「青春ポイント」は日に日に減っていく。

転校先の学校では、自転車に乗るためにヘルメットをする御船流子さん、隣の席の179.9cmの長身なのに超虚弱体質な前川さんとの青春を謳歌する…はずだったが、エリオがその障害となる。前川さん曰く、エリオは去年まで同じ学校にいたが退学したという。半年間行方不明で、帰ってきた時から「宇宙人にさらわれた」「自分は宇宙人だ」と言い始めたという。
登場人物

※担当声優はテレビアニメ版に準拠
主要人物
丹羽真(にわ まこと)
- 入野自由[4]本作の主人公[1]。一人称は「俺」。高校2年生。身長は170cmくらい。田舎の高校に通っていたが、両親の海外赴任にともない、都会に住む叔母の女々のもとで暮らすことになる。高校生活の間になるべくたくさんの「青春ポイント」を集めることを目標にしている(ただ、青春ポイントの計算はその場のノリでしているため、通算のポイントは知らない)。イベント一つの最高点は5ポイント。少し変わったところはあるが、普通の男子高校生であり、作中の数少ないツッコミ役。基本的に善人かつお人よしでエリオのことは何だかんだ言いつつも面倒を見ており、よき理解者でもある。流子と前川さんは彼の青春ポイント上昇要因。前作へのオマージュか、モノローグにおいて幾度か「嘘だけど」という言葉を使用している。星宮社曰く、超能力者としての素質があるらしい。特技は自転車のウィリー走行で、エリオの電波を抜くために「アイキャントフラーイ」と叫んで自転車で空を飛ぼうとしたときは飛べなかったものの、かなり高いところまで跳んでいた。片腕が使えない状態でエリオと女々を乗せた三人乗りもやってのける。1巻のある行動が原因で、エリオと女々には「匂いフェチ」だと誤解されている。炭酸飲料が苦手。また、酒に弱く数口飲んだだけで酔っ払ってしまう。
藤和エリオ(とうわ えりお)
声 - 大亀あすか[5]本作のヒロイン[6]。真と同い年のいとこ。16歳。上半身に布団を縛り付け、宇宙人を自称する「電波女」。一人称はわたし。口癖は「もふ」。真を「イトコ」と呼ぶ。身長は160cmくらいでやせ気味。初登場時は布団を体に巻き付け顔すら見えない状態だったが[注 1]、その素顔は「髪から粒子が出る」とまで表現される美少女。布団を巻いている時も前が見えるような行動をしたり、自転車のハンドルの上に立ったりすることができた。日光に当たらないため肌は薄く、ロングヘアは「色がそのまんま宇宙人っぽい」(挿し絵では薄い水色)。その目立つ外見もあって学校の女子から嫉妬されていた。昔から宇宙に興味があり、中学時代は一人で天文部に所属していた。ところが、高校入学2か月後に行方不明になり、半年後に海に漂っているところを発見される。失踪中の記憶はなく、足取りも不明。周囲からの好奇の視線に耐えかねた彼女はそれを宇宙人の仕業だとし、やがて宇宙人を自称し始める。あるとき、宇宙人であることを証明するために自転車で川に向かって飛んだ結果、落下して脚を骨折し入院する。この一件以来、体に布団を巻くようになった。その後退学し、ピザの食べ方がおかしいニートに至る。布団を巻きつけたまま町内を徘徊していたため、町内では悪い意味で有名。真は布団を巻いた状態のエリオを「郷土妖怪スマキン」と名づけた。また、裸足でいることを好む。1巻で真と2人で自転車ごと海に落下してからは徐々に電波が抜け始め、しだいに布団を身につけるのをやめ、社会復帰していく。素顔の状態ではひどく引っ込み思案で、よく真の背中に隠れる。高校時代の知人と出会ったときは名前を思い出せず、流子を「なんとかリュウシ」、メアリーを「なんとかメアリー」と呼んだ。
御船流子(みふね りゅうこ)
声 - 加藤英美里[4]真のクラスメイト。通称「リュウシ」。元気な天然少女。身長は150cm台後半くらいで、緩い印象を与える顔立ち。軽くパーマがかかった茶髪は、手入れをしないとすぐまっすぐになるらしい。転んで頭皮に怪我をすることを恐れ、自転車に乗るときには黄色いヘルメットをかぶる。転校後の真の最初の友達で、「友達いっぱいできるといいね」と真を励ました。以来、よく二人で弁当を食べている。真のことは「丹羽くん」と呼ぶ。真がエリオや前川さんと話していると嫉妬するなど、彼のことを意識していることをうかがわせる描写がある。同級生だった頃のエリオに「リュウシの方が宇宙人ぽくていい」と言われたせいで、その呼び名が定着した。本人はそれほど気に入っていないようで、その名で呼ばれると条件反射のように「リュウコやっちゅーに」という台詞が飛び出す。バスケ部に所属(補欠)。パントマイムがかなり得意である。肉類は好きでないらしく、野菜と果物しか食べない、本人いわく「フルーツスト」だが、キノコ類は嫌い。没個性気味なのを気にして、個性的になろうとするあまり奇怪な行動に走ることもしばしば。文化祭期間中は「やっちゅーに強化月間」を実施した。1年生の頃に二人の男子に振られた過去があるらしい。
前川さん(まえかわさん)
声 - 渕上舞[4]真のクラスメイト。常に名字で呼ばれており、名前は不明。淡々とした口調で周囲の誤解を招くような発言力をする。180cm以上(本人は179.9cmだと主張)の長身で、針金と勝負できるくらいの細身。ひどく虚弱で運動神経も悪く、両腕を上げ続けているだけでめまいを起こしたり、入浴の際は1分でのぼせたりするほど。かなりの高身長から様々な部活からスカウトされるも、その体質のせいで最終的にいらない子扱いされ、今は美術部の幽霊部長。真の名前を覚えられずにいたが、文化祭中に真のフルネームを知った。普段は真を「転校生」と呼んでいる。時々気まぐれに名前で呼ぼうとするが「みわ君」だったり「りわ君」だったりと微妙に間違っている。本名を知ってからは一度だけ「丹羽君」と呼んだが、「リューシと同じ路線は合わない」とのことで結局「転校生」と呼び続けている。コスプレが趣味。以前はアニメなどのキャラのコスプレもしていたが、今はもっぱら店の制服や着ぐるみで、バイト先のマスコットガールを目指している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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