この項目では、インターネット掲示板について説明しています。屋外掲示板については「電光掲示板」をご覧ください。
電子掲示板(でんしけいじばん、BBS、英語: Bulletin Board System)とは、コンピュータネットワークを使用した環境で、記事を書き込んだり、閲覧したり、コメント(レス)を付けられるようにした仕組みのことである。単に「掲示板」と呼んだり、英語表記の略語で "BBS(ビービーエス)" と呼んだりする。[1]
電子掲示板を利用すると、情報交換や会話・議論などを行うことができる。主に、パソコン通信やインターネットのウェブなどの上で実装される。掲示板を電子的に実現したようなものであることから、「電子掲示板」と名付けられた。 インターネット上の電子掲示板は、インターネットコミュニティの一種である。 個人がウェブサイトに開設するなど小規模なものから、5ちゃんねる、4chan、mixiのように、電子掲示板を集めて一つのウェブサイトとして発展させ、現実社会に影響を与える大規模なものまで、様々な電子掲示板が存在する。また、学校や企業内で特定のメンバーのみが利用するもの、不特定多数が利用するものなど、設定によっても利用方法は異なってくる。 日本語中心の大規模掲示板としてはTwitter
インターネットの掲示板
大規模な掲示板の多くはReactやVue等のNode.jsを筆頭とするJavaScriptランタイム上で動作するライブラリ・フレームワークとDBを組み合わせて開発[1][2]されている。
一方、個人サイトで使用する小規模な掲示板はCGIを利用して、PerlやPHP等で記述された掲示板スクリプト[3][4][5]が使われる事が多い。
掲示板スクリプトとは、他の開発者が上記のようなスクリプト言語などで作成・配布している電子掲示板プログラムのソースコード等を入手し、開設しようとするウェブサーバでスクリプト言語に応じたCGIが利用できれば、個々の環境に合わせた修正を行うことで、電子掲示板の開設が可能となるようなもののことである。
そのようなスクリプトは多く無料で配布されており、これには、技術的知識さえあれば自由に掲示板の設定・仕様を変えることができる利点がある。
ただし、個人が簡単に利用できるウェブサーバ(多くはプロバイダ契約に含まれるもの)では、CGIの利用が不可能であったり、何らかの制限が加えられているものも多い。たとえCGIが利用可能であっても、スクリプトの設定には多少の手間がかかることもある。
そのような場合には、あらかじめ他のウェブサーバで実装されている電子掲示板を貸し出す、レンタル掲示板サービスが多く利用される。 公共の電子掲示板の前身は1973年8月にサービス開始したカリフォルニア州バークレーのコミュニティメモリである, 当時は個人が所有できるような実用的なマイクロコンピュータは開発されておらず、モデムも高価で低速だった。そのため、コミュニティメモリはメインフレーム上で稼働しており、サンフランシスコ・ベイエリアのいくつかの住区に設置された端末から接続することができた[6][7]。 同様の機能は多くのメインフレームのユーザーにも利用可能であった。これらがBBS的に利用された場合、一台のホストに閉じたローカルなBBSともみなすことができる。こうした機能を公共にも利用できるにした商用のBBSは1970年代後半から提供されるようになり、オンラインサービス市場を形成し、Webサービスが普及する1990年代まで盛んであった。特に影響力が強かったのはPLATOで、1970年台後半までに何千人ものユーザーを得た。これは汎用のコンピュータ教育支援システムであったが、多くのユーザーはメッセージングやチャットルーム 最初の公共のダイアルアップBBSはen:Ward Christensen その後、スマートモデム
歴史
前身
最初のBBS
普及と衰退
1990年代に入ってワールドワイドウェブ上のインターネットと汎用OS、高速通信といったインフラが普及し、多機能なGUIを備えた新たなオンラインサービスが数多く台頭し、BBSは1990年代半ばに利用者のピークを迎え、以降は衰退した。