電子悲劇/?ENOLA
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『電子悲劇/~ENOLA』
P-MODELスタジオ・アルバム
リリースオリジナル:1997年11月29日
オンデマンドCD:2009年10月11日
(+6):2011年9月21日
録音MASTER RECORDING STUDIO
INTERNAL STUDIO
STUDIO PARKSIDE
ジャンルテクノポップ
ワールド・ミュージック
レーベル日本コロムビア/TESLAKITE
プロデュースP-MODEL
P-MODEL アルバム 年表


1995年)電子悲劇/~ENOLA
1997年VIRTUAL LIVE1 Live at Roppongi S-KEN Studio 1979
1999年


平沢進関連のアルバム 年表

SIREN
(1996年) 電子悲劇/?ENOLA
(1997年) 救済の技法
1998年

『電子悲劇/~ENOLA』収録のシングル

Rocket Shoot
リリース: 1996年10月19日

「ASHURA CLOCK」
リリース: 1997年8月1日

「LAYER-GREEN」
リリース: 1997年8月30日

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電子悲劇/~ENOLA(でんしひげき/エノラ)は、日本の音楽グループであるP-MODELの11枚目のスタジオ・アルバム

1997年11月29日日本コロムビアより発売された。アメリカ最大の音楽レビューサイト、「Rate Your Music」の『史上最高の日本の音楽アルバム』にて16位[1]

2009年10月11日オンデマンドCDとして再発売し、2011年9月21日にはデジタルリマスタリングされた上、シングル「ASHURA CLOCK」「LAYER-GREEN」収録の計6曲が追加されて「電子悲劇/~ENOLA (+6)」として再発売されている。
概要

ドラムスの上領亘脱退後、三人体制となったP-MODELの初アルバム。P-MODELの作品としては珍しく、平沢進・小西健司が各4曲、福間創が3曲と、メンバー全員がバランスよく作曲している[2]

ハードディスクレコーダー(ローランド・VS-880)を導入し、タイでのレコーディングも行った[3]

オリジナル版はCD-EXTRA仕様となっており、1997年に行われたライブ『非局所性LIVE』のダイジェスト映像と後述する物語が閲覧できる。
物語について

マキシシングル『ASHURA CLOCK』、『LAYER-GREEN』より、「インターネット・オリエンテーション」と題し、リスナー参加型企画『レイヤー・グリーンの危機 -議定書(プロトコル)を探せ-』がスタート[4]する。

この企画はP-MODELのメンバーとリスナーが主人公となったSF物語であり、本作はこの物語のサウンド・トラックのような内容になっている[5]。楽曲のタイトルや歌詞も物語のキーワードや登場する人物や物体となっている。

シングル二作と本作はCDのデータ部に物語が書かれたHTMLファイルが収録されており、リスナーはストーリーに沿って、QuickTimeまたはShockWaveを用いた映像や謎解きゲームを楽しめる内容となっている。
物語に至るまでの経緯

前作『舟』、ライブツアー『電子舟訪日行脚』から引き続き「情報電子帆船P-MODEL号がサイバー・スペースへ旅に出る」というストーリーが続いている。

1996年10月、日比谷野外音楽堂にて行われたライブイベント『Branch-O』にて、P-MODEL号は"不定形巡航体制"に移行する事を発表。この公演をスタート地点として、各メンバーがそれぞれ分かれてソロ活動を行う『Unfix』プロジェクトが開始。このプロジェクトはマキシ・シングル「Unfix#1 Rocket Shoot」から始まり「Unfix #8」にてメンバーが集結し終了する予定であった[3]

同年11月に新宿・LIQUIDROOMにて開催されたオールナイト・イベント「Unfix #3 コミュノ・ハイブリディア」にてメンバーが一時集結し、各々ソロでのパフォーマンスが行われる予定だったが、当日になり急遽平沢が欠席。不完全な状態で公演は行われたが、その後に予定していたイベント「Unfix #5 ススムとケンジ」も公演中止となる。

翌年の1997年にはメンバーの上領が航路を変更(脱退)した事を発表し[6]、三人体制となった事で「Unfix」プロジェクトは計画を変更となる。「Unfix #8」がマキシ・シングル『ASHURA CLOCK』、「Unfix #9」が追加され、マキシ・シングル『LAYER-GREEN』となった。
物語のあらすじ
『Unfix#1 Rocket Shoot』・『Unfix #3 コミュノ・ハイブリディア』

コミュノ・ハイブリディア島の電子部族との交流をしたP-MODEL号船員達。部族から電子の海洋に支流があることを聞く。船員達は各自で支流の調査を実施し、やがて「緑の領域」の存在について知る。
『Unfix #8 ASHURA CLOCK』

「緑の領域」の調査を進めた船員達は、「緑の領域」がサイバー・スペースの楽園である「レイヤー・グリーン」であることが判明する。しかし、そこへ入るには「非線型方程式」を解かなければならなかった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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