雷酸
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雷酸

識別情報
CAS登録番号506-85-4
PubChem521293
ChemSpider454715 
ChEMBLCHEMBL185198 
SMILES

[O-][N+]#C

InChI

InChI=1S/CHNO/c1-2-3/h1H Key: UXKUODQYLDZXDL-UHFFFAOYSA-N 

InChI=1/CHNO/c1-2-3/h1HKey: UXKUODQYLDZXDL-UHFFFAOYAL

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

雷酸(らいさん、: fulminic acid)は、化学式が HCNO で表される化合物である。1824年にユストゥス・リービッヒによって初めて発見された。この1年後にフリードリヒ・ヴェーラーによって発見されたシアン酸 HOCN の異性体で、初めて異性体の存在が発見された化合物である。 
性質

雷酸とその雷酸塩)は非常に危険な爆薬で、しばしば他の爆薬の起爆薬として使用される。液体も蒸気も有毒である。
異性体の存在

フリードリヒ・ヴェーラーはシアン酸塩の性質を研究しており、ユストゥス・フォン・リービッヒは雷酸塩の研究を行なっていた。シアン酸塩と雷酸塩は同じ化学的組成を示すにもかかわらず、雷酸銀は爆発性を持つがシアン酸銀は持たないという違いがあった。これは激しい論争を起こしたが、結論として異性体というものの存在を認める形で決着がついた。つまりシアン酸もイソシアン酸も雷酸とは構造異性体の関係にある。
出典

F. Kurzer (2000), ⇒“Fulminic Acid in the History of Organic Chemistry”, J. Chem. Educ. 77: 851?857, doi:10.1021/ed077p851, ⇒http://jchemed.chem.wisc.edu/journal/Issues/2000/Jul/abs851.html 

F. Kurzer (1999), “The Life and Work of Edward Charles Howard”, Annals of Science(英語版) 56: 113?141, doi:10.1080/000337999296445 

関連項目

雷酸塩

フリードリヒ・ヴェーラー(シアン酸アンモニウムの研究) - 化学史上無機化合物から有機化合物を合成した最初の例

ユストゥス・フォン・リービッヒ(雷酸の研究)










水素の化合物
二元化合物

CH4

SiH4

GeH4

SnH4

PbH4

HAt

HBr

HCl

HF

HI

HN3

H2O

H2O2

H2O3

H2S

H2S2

H2Se

H2Te

NH3

PH3

AsH3

SbH3

BiH3

多元化合物

H[AuCl4]

HBF4

HCN

H2CS3

H[CuCl2]

H2[CuCl4]

HNC

H2[PtCl4]

H2[PtCl6]

HSCN

H2SiF6

HSNC

オキソ酸

H3AsO4

H5As3O10

HBiO3

HBO2

H3BO3

HBrO

HBrO2


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