雪が谷大塚駅
雪が谷大塚駅南口(2016年6月)
ゆきがやおおつか
Yukigaya-ōtsuka
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雪が谷大塚駅(ゆきがやおおつかえき)は、東京都大田区南雪谷二丁目にある、東急電鉄池上線の駅である。駅番号はIK09。
早朝・夜間を中心に当駅止まり・始発の列車が設定されており、朝ラッシュ時には五反田発の列車のうち3本に1本が当駅で折り返す[1]。
池上線、東急多摩川線の車両基地である雪が谷検車区が当駅に隣接している。かつては、目黒蒲田電鉄(現・東急電鉄)新奥沢線が当駅に接続していた。 「雪ヶ谷」駅と「調布大塚」駅を統合して開業したため、二駅の駅名から採られた。 「雪ヶ谷」は開業当時、その所在地が荏原郡池上村大字雪ヶ谷だったことに由来する。また「調布大塚」は所在地が当時の調布村大字鵜ノ木の飛び地、字大塚だったので、その調布と大塚とを繋げたものである。なお「大塚」は、調布大塚小学校西北の稲荷社にある大塚古墳(正式名は鵜木大塚古墳)から付いた地名である。字大塚はのちの1932年の東京市編入に際して「大森区調布大塚町」となった。 そしてさらに1960年の住居表示実施に際し「大田区雪谷大塚町」と改称したが、同時に町域の南を中原街道で限った。そのためかつての「調布大塚」駅の地点は南雪谷二丁目に入っている。 地名に雪の字を冠する経緯は不明だが、かつては柚子(柚木)の群生地域だったことから「柚木谷」が訛ったという説と、この近辺の土壌が白土だったために、遠方から見て雪が積もっているように見える場所を示す「雪谷戸」が「雪ヶ谷」に訛った説、または「雪谷戸」と同じような意味を持つ「雪ヶ谷」がそのまま地名になったという説がある。 ちなみに日本全国の駅で「雪」が付く駅は当駅のみである。 島式ホーム1面2線を有する地上駅。橋上駅舎を持つ。サービスマネージャー導入駅のため旗の台駅から遠隔監視している。 また、乗務員を管轄する雪が谷大塚乗務区が当駅構内に設置されている。 前述したが、当駅の位置は三度変更されている。1923年(大正12年)5月の初代雪ヶ谷駅は古い事柄で駅の詳細は不明である[3]。1928年(昭和3年)10月に新奥沢線開業に伴い蒲田寄りに移転、相対式ホームとなる[3]。また新奥沢線用のホームも設置された[3]。 番線路線方向行先 ホームは4両分確保されている。五反田寄り1両は回送列車のみの使用の為、柵で入れないようになっている。 蒲田側の駅前踏切を渡った先に折り返しや入庫の際に使われる渡り線がある。五反田方面から到着した当駅折り返しの列車は1番線に到着後に乗客を全員降車させ、この渡り線を使って雪が谷検車区に向かった後折り返して2番線に当駅始発の五反田行きとして入線する。入庫列車の場合は渡り線を渡ってそのまま雪が谷検車区に向かう。 終電後は上下線どちらにも夜間停泊を実施している。 その他、五反田側(上り線)と蒲田側(上下線)に車両が留置できる箇所がある。通常は使用されないが、車両故障やダイヤ乱れでの車両交換や終電後作業などの特別な場合に車両が留置される。 2022年度の1日平均乗降人員は20,611人である[東急 1]。 近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下記の通り。 年度別1日平均乗降・乗車人員[15]年度1日平均
歴史
1923年(大正12年)5月4日 - 池上電気鉄道の雪ヶ谷駅(ゆきがやえき)として開業[2]。 開業当初の駅は現在の石川台1号踏切(雪が谷大塚駅から五反田方面に向かって3つ目の踏切)の蒲田寄りに設置されていた[3]。
1927年(昭和2年)8月19日 - 現在の車両基地付近に調布大塚駅が開業[3][4]。
1928年(昭和3年)10月5日 - 新奥沢線当駅 - 新奥沢間が開業[5]。これに伴い、雪ヶ谷駅も約150 m蒲田寄りに移転した[3]。
1933年(昭和8年)6月1日 - 雪ヶ谷駅と調布大塚駅とを統合して現在の位置に移設、雪ヶ谷駅とする。
1935年(昭和10年)11月1日 - 新奥沢線当駅 - 新奥沢間が廃止[6]。
1943年(昭和18年)12月 - 雪ヶ谷大塚駅と改称。
1966年(昭和41年)1月20日 - 雪が谷大塚駅と改称[7]。
1987年(昭和62年)10月21日 - 雪が谷大塚駅ビル建設工事の進捗に伴い、改札口が地上から2階へ移設[8]。ホームも五反田寄りにやや延伸[8]。
1989年(平成元年)9月26日 - 雪が谷大塚駅ビルが完成[9]。総事業費は11億3,000万円[9]。
2000年(平成12年)
7月 - 改札内のエレベーターと改札外のエスカレーターが供用開始[10]。
9月9日 - 改札内のエスカレーターが供用開始[11]。
2005年(平成17年)1月31日 - 定期券売り場が営業終了[12]。
新奥沢線営業時代の雪ヶ谷駅
駅名の由来
駅構造
のりば
1 池上線下り蒲田方面[13]
2上り旗の台・五反田方面[14]
西口(2016年8月)
改札口(2016年8月)
ホーム(2007年12月)
利用状況
乗降人員[16]1日平均
乗車人員[17]出典
1990年(平成02年)11,874[* 1]
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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