雨強し
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この項目では、気象現象の「雨」について説明しています。その他の作品名などの「雨」については「雨 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
降雨 車の窓ガラスに付いた雨粒メディアを再生する 降雨(動画)

雨(あめ)とは、大気からが落下する現象で、降水現象および天気の一種[1][2]。また、落下する水滴そのもの(雨粒)を指すこともある[3]。大気に含まれる水蒸気が源であり、冷却されて凝結した微小な水滴がを形成、雲の中で水滴が成長し、やがて重力により落下してくるもの。ただし、成長の過程で一旦凍結氷晶を経て再び融解するものもある[4]。地球上の水循環を構成する最大の淡水供給源で、生態系に多岐にわたり関与する他、農業水力発電などを通して人類の生活にも関与している[3][5]目次

1 雨の形成

1.1 水蒸気から雲へ

1.2 凝結・暖かい雨

1.3 氷晶・冷たい雨

1.4 雲から雨へ


2 雨の降り方

2.1 降水型

2.2 雨の強さ

2.2.1 雨強し

2.2.1.1 日本式天気記号



2.3 世界の気候と雨

2.4 災害


3 雨の性質

3.1 雨粒

3.2 雨粒の大きさと形状

3.3 雨水の化学成分

3.4 特異な雨


4 気象通報・天気図

5 観測

5.1 気象レーダー

5.2 気象衛星


6 水循環と水資源

6.1 自然環境

6.2 雨水の利用

6.3 人工降雨


7 文化・生活

7.1 民俗

7.2 雨による活動の制約

7.3 雨の表現


8 地球以外の天体の雨

9 脚注

9.1 注釈

9.2 出典


10 参考文献

11 関連項目

12 外部リンク

雨の形成 水循環 アスファルト上に降り水紋を作る雨 移動する雨雲と雨筋
水蒸気から雲へ

地球の大気(空気)は、場所により量が異なるが、水蒸気を含んでいる。この水蒸気は、海洋の表面、地面からの蒸発、植物からの蒸散などを通して供給されるものである[6]

空気中の水蒸気の量を表す身近な指標として相対湿度があり、通常は単に湿度と呼ぶ。相対湿度とは、空気がある温度気温)であるときに含むことができる水蒸気の最大量(飽和水蒸気量)を100%とし、実際に含まれている量を最大量に対する割合で表したものである。例えば、気温25・相対湿度50%の空気には、1m3(=1000リットル)あたり11.4gの水蒸気が含まれる[7]

空気の相対湿度が増して100%に達することを飽和という。空気は、何らかの要因によって冷やされることで飽和する。飽和した空気では、水蒸気が凝結して微小な水滴を形成する。これがである[6]

先の例に挙げた、25℃・相対湿度50%の空気1m3を考える。この空気には11.4gの水蒸気が含まれる。これを10℃まで冷却すると、10℃の飽和水蒸気量は9.3g/m3なので、11.4 - 9.3 = 2.1g分が凝結し水滴となることが分かる[7]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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