雨乞岳
鎌ヶ岳からの雨乞岳(中央)、右側のピークが東雨乞岳
標高1,237.67[1] m
所在地 日本
滋賀県東近江市、甲賀市
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度01分16秒 東経136度23分03秒 / 北緯35.02111度 東経136.38417度 / 35.02111; 136.38417
雨乞岳(あまごいだけ)は、滋賀県東近江市と同県甲賀市の境にある標高1,238 mの鈴鹿山脈の山。 1968年(昭和43年)7月22日に、山域は鈴鹿国定公園指定された。愛知川(神崎川)源流の山である[3]。別称が「白倉岳」、「藤切岳」[4]。鈴鹿山脈の第2の高峰で[5]、東側に東雨乞岳がある。竜ヶ岳と同様に山頂付近はクマザサに覆われたなだらかな山容の山である[6]。山頂にはクマザサに囲まれた小さな池(大峠ノ沢)があり[7]、古くから雨乞信仰の対象とされ、下流域の農民がこの池に登拝していたことが山名の由来となっている[5][4][8]。この池には、モリアオガエルが生息している[5][7]。山腹は天然林と針葉樹の植林地が折り混じり[6]アセビ、クリ、ホンシャクナゲ、ミズナラなどが分布し、ニホンカモシカ、ニホンジカ、マムシ、ヤマビルなどが生息している[4]。山頂付近からは、西方に琵琶湖、東方に鈴鹿山脈を望むことができる。 北側のイブネとの鞍部の杉峠および釈迦ヶ岳と国見岳との鞍部の根ノ平峠(標高 803m)を経由して、滋賀県東近江市甲津畑と三重県三重郡菰野町千草を結ぶ山越古道は「千種越」(千種街道)と呼ばれていた[6][8][9]。
概要
山名の由来となっている麓の農民により雨乞い登崇が行われていた山頂にある池(大峠ノ沢)
山頂の大峠ノ沢に生息するモリアオガエルのオタマジャクシ
大峠ノ沢の上を飛行するルリボシヤンマのオス
秋に周辺の低山地で越冬するカヤクグリ
北東山腹にあった御池鉱山跡、最盛期の明治末期ごろの約300人の工夫が銀や銅などを採掘していた。
歴史