雙龍自動車
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KGモビリティ株式会社
KG Mobility Company.

種類株式会社
市場情報KRX 003620
本社所在地 韓国
京畿道 平沢市七槐洞
設立2023年
業種輸送用機器
事業内容自動車
代表者Hyung-Tak Choi (CEO)
従業員数4,220人
主要株主KGモビリティ 61.88%
マヒンドラ 10.15%
外部リンクwww.kg-mobility.com/kr/
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KGモビリティ
各種表記
ハングル:KG????
漢字:KG自動車
発音:ケージーモビリティ
日本語読み:けーじーもびりてぃ
英語:KG Mobility
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KGモビリティ(ケージーモビリティ、: KG????、: KG Mobility Company)は、韓国の準大手自動車メーカー京畿道平沢市に本社を置く。旧社名は雙龍(サンヨン)自動車(Ssangyong Motor)。

旧社名の漢字表記は「雙龍自動車」(「雙」は日本語の「双」に相当)で、日本語では「雙龍」の他、「双龍」とも表記されていた。

国内向けも輸出向けも「サンヨン」ブランドを名乗るが、韓国国内では「S」をモチーフにしたCIマークを採用するのに対し、輸出向けは鹿トナカイの角を連想させるCIマークを採用する[注釈 1]

社名改称に伴い、今後はSマークを廃止し、輸出向けのCIに統一する。
沿革

1954年 河東煥(ハ・ドンファン、???、1930年7月29日 - )が、ソウル特別市麻浦区で『河東煥自動車製作所』(?????????、トラック・バス架装工場)を創立。朝鮮戦争停戦後の復興で盛業になる。

1963年 東方自動車工業(???????)を吸収合併し、河東煥自動車工業株式会社として改組。UDトラックス(旧日産ディーゼル工業)製リアエンジンバスのノックダウン生産を手掛け、1966年頃からブルネイ南ベトナム等へ輸出開始。

1967年 新進自動車工業(???????、後のGM大宇)と業務提携し、乗用車市場にも参入。

1974年 AMCと提携し、在韓米軍韓国軍向けジープライセンス生産に着手。

1976年 消防車など特殊車両の生産を開始。

1977年 東亞自動車(?????)に社名変更。

1979年 主生産工場を京畿道平沢市に移転。

1983年 KH-7, CJ-7 型ジープや、乗用車コランド(???)を生産していた釜山市の巨和(??)を吸収合併し、業務を拡大した。

1988年 サンヨングループに買収され、社名がサンヨン自動車となる。

1993年 『イノベーション宣言』の下、ムッソー(??、1993年)、イスタナ(????、1995年)、新型コランド(1996年)、チェアマン (???、1997年)と、矢継ぎ早に新車を投入。しかし、過剰投資とグループ内部の対立から、急速に経営状態が悪化した。

1997年 乗用車部門と大型車両部門を分離。前者は大宇グループ(????)に経営権が譲渡され、大宇自動車の一部門になった結果、2000年に大宇グループが経営破綻するまで、一時的にサンヨンブランドが消滅する。労働争議も多発し、1999年にはロックアウトも実施された。

その後しばらくメインバンクの管理下に置かれていたが、2004年中国上海汽車 (SAIC) が株式の49%を取得し、傘下に収めた。しかし主力の北米向けSUV輸出の急激な縮小から、経営が再び悪化。

2009年 1月9日、自主再建を断念し、ソウル中央地裁に法定管理[注釈 2]を申請[1]民主労働党進歩新党の支援を受けた労組側約500名は、政府に対して直接交渉と従業員の地位保全等を求め5月29日から平沢工場に立てこもったが、李明博政権はストライキの強制鎮圧を決定[2]8月4日機動隊が突入し強制排除された[3]

2010年 11月23日インドの自動車メーカーマヒンドラ&マヒンドラ社が、5225億ウォンでサンヨン自動車を買収する契約を締結。これによりマヒンドラはサンヨン自動車の株式の70%を保有することになった[4]。サンヨン自動車には債務があり、売却代金だけでは債務返済を賄えないが、不足分の約700億ウォンについて債権団は、2011年1月に債務免除に応じるか否かを決定する予定[4]

2012年 10月3日、マヒンドラ&マヒンドラは10月17日にレクストンをインドでデビューさせると発表した。製造はマハーラーシュトラ州チャカンにあるマヒンドラの工場にて行われる[5]。これにより、サンヨンブランドがインド市場に上陸を果たすことになる。

2019年 12月、サンヨン自動車は韓国政府と産業銀行に借入金の返済延長と新規資金支援を要請。これは、11四半期連続で赤字を計上している中で、2020年上半期に満期を迎える借入金の償還に充てることが目的。なお、政府側は株主であるマヒンドラグループの追加増資と構造調整が行われてこそ支援の議論できるとして結論を先延ばした[6]

2020年 12月21日、企業再生を扱うソウル回生裁判所に2度目となる更生手続きの開始を申請したと発表[7]2021年にかけて、自動車流通会社の米国・HAAHオートモーティブ社がマヒンドラに対して買収交渉を行ったが、同年4月に交渉は決裂[8]

2021年 10月、韓国の新興電気自動車メーカーのエジソン・モーターズがサンヨン自動車買収の優先交渉権を得た[9]

2022年 3月、エジソン・モーターズによるサンヨン自動車買収の買収が白紙になったが[注釈 3][10]、同年8月には裁判所の認可を受けて化学事業などを手がけるKGコンソーシアムが買収者となることが決定した。2022年11月、サンヨンが債務の大半を弁済し業績回復が見込めることから、更生手続きが終了することをソウル回生裁判所が決定した[11]

2023年 3月22日、株主総会で社名の変更が可決され、名称が「サンヨン自動車」からKGグループ傘下を意味する「KGモビリティ」に変更となった。
事業2009年ダカール・ラリーに参戦したカイロン2019年アジアクロスカントリーラリーに参戦した台湾チームのレクストン

米国・AMC、後にドイツメルセデスからエンジン等の技術供与を受け、SUVを中心に製造・販売していた。

1990年には英国パンサー買収してスポーツカーにも進出したが、ごく少数に留まった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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