雄別鉄道
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湧別軌道」とは異なります。

雄別鉄道株式会社
種類株式会社
本社所在地 日本
東京都新宿区信濃町34
設立1919年(大正8年)12月7日
業種陸運業
事業内容旅客鉄道事業、バス事業
代表者社長 津田博史
資本金200,000,000円
発行済株式総数400,000株
特記事項:1970年度現在(『私鉄要覧 昭和45年度版』 12頁)
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雄別鉄道(ゆうべつてつどう)は、北海道釧路支庁管内釧路市根室本線釧路駅から、同管内阿寒郡阿寒町(現・釧路市阿寒町)の雄別炭山駅までを結んでいた鉄道路線などを運営していた炭鉱鉄道会社。

雄別鉄道の親会社である雄別炭礦が運営していた尺別鉄道線についても本項で記載する。
概要

東京証券取引所一部上場企業雄別炭礦の子会社として三菱金曜会に所属していた。本社は東京都千代田区丸の内1-2永楽ビルに所在した。1960年の総社員数は4,828名、売上高は678億円であった。

元は炭鉱鉄道会社の雄別炭礦鉄道が炭鉱鉄道を一体で経営と運営を行っていたが、1959年(昭和34年)9月1日に雄別炭礦株式会社を親会社として、鉄道部門を経営分離し雄別鉄道株式会社が発足した[1]。ただし尺別線(当時は専用鉄道)は雄別炭礦による経営として継続した。

1969年、茂尻鉱(赤平市)で発生したガス爆発事故が原因で同坑が廃坑に追い込まれ、1970年2月以降の社員の給与支払いの見通しが立たなくなるほど急激に資金繰りが悪化したことで雄別炭礦も閉山し、同年4月に住人の移転作業が終了し鉄道業務も停止した。

倒産直前の1970年2月に再び雄別炭礦に吸収合併されたのは、大谷正春によると鉄道財団の一般職員として給与を提供するためであったとされる。その他に炭鉱閉山で失職する鉄道従業員に対して炭鉱職員の身分を与え、離職者手帳の交付対象に加えるためとも云われているが、第96回国会商工委員会議事録には「雄別炭礦の岡田社長が雄別閉山のときに、閉山交付金は直轄事業員には支払われたけれども、雄別鉄道の組合員には払われなかった。これは私に責任がある。と言って当時の世田谷の私邸を売った」との対馬孝且委員の発言記録があるためこの見解はあたらない。

結果的にはそれなりの旅客需要がありながら近郊鉄道として更生ができず、鉄道が炭礦と運命を共にすることになった。
鉄道事業

以下の路線を所有・運営していた。データは廃止直前のもので、すべて軌間1067mm、全線単線非電化である。

雄別本線:釧路 - 雄別炭山間 44.569km 12駅 タブレット閉塞式

鶴野線:鶴野 - 新富士間 4.352km 2駅鶴野線の開業以降、鳥取側線(雄鉄昭和(旧・鳥取信号所) - 新富士)は廃止となる。

埠頭線:新富士 - 雄別埠頭(現・北埠頭)間 2.689km 2駅

新釧路構外側線:新釧路 - 水面貯木場間 2.530km

尺別鉄道線(雄別炭礦直営):尺別 - 尺別炭山間 10.8km 6駅 票券閉塞式

「釧美線」として雄別本線と相生線を連絡する計画もあったが、相生線も1985年に廃止となっている。
雄別鉄道線

雄別鉄道
保存されている雄別鉄道8722号
釧路市、釧路製作所保存されている雄別鉄道8722号
釧路市、釧路製作所
軌間1067 mm
最大勾配 雄別本線[2]:15.2、埠頭線:20 パーミル
最小半径雄別本線[2]・埠頭線:160 m
停車場・施設・接続路線(廃止当時)
凡例


国鉄根室本線


0.0釧路駅


1.2新釧路駅


1.8第1新川橋梁


水面貯木場


3.5中園駅 (停)


浜釧路駅


2.1*雄別埠頭駅


埠頭線


0.775*新釧路川橋梁 184.24m


5.148新釧路川橋梁 206.68m


4.3#
0.0*
新富士駅


"鳥取側線"[3]


5.9雄鉄昭和駅


鳥取


6.6鶴居村営軌道新線と立体交差


7.2北園駅 (停)


鶴野線 ##


9.5
0.0#
鶴野駅


9.9鶴居村営軌道旧線と立体交差


鶴野駅




14.5北斗駅


15.6仁々志別川橋梁



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