隻腕
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「片腕」はこの項目へ転送されています。川端康成の小説については「片腕 (小説)」をご覧ください。

隻腕(せきわん)とは、一方の腕を失った身体障害の状態をいう。だいたい、一口に隻腕といっても手首のみ喪失からまで全てを失った状態までを大まかにさすので、特に肘関節の有無によって障害の度合いはかなり異なる。類似する言葉に「片腕」が存在するが、こちらは差別用語であると言われるため[1]、「隻腕」か「片方の腕」などという表現が推奨される。

「隻」とは「対(つい)になっている物の片方」を数えるときに用いる助数詞である。
隻腕に至る原因.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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出典検索?: "隻腕" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2011年2月)

病気、事故など。サリドマイドなどによる副作用、のように胎児期に母親が服用した薬剤の副作用(薬害)が原因となることもある。ただ、隻腕になる原因として最も多いと考えられるのは戦争である。ネルソン提督などが戦闘中に腕を失っている。この場合、兵卒と比べ指揮官であれば、身体の欠損による能力の低下度は高くないので、その後も前線で戦い続ける例も多い。また、戦争で障害を負った兵士は国によって傷痍軍人として一定の手当てを受けることができる。

近年は、どの国でも廃止される傾向にあるが、身体刑として四肢の切断がなされる場合もある。イスラム圏では、窃盗犯人に対し二度と盗みができなくするように手首から先を切断する刑が現在でも行われている。
傷害の程度

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一口に隻腕といっても、肩離断、上腕切断、肘離断、前腕切断などの形態があり、肩に近づけばそれだけ行動は制限される。たとえば、前腕切断なら鞄を腕に引っ掛けて持つことは可能だし、書き物をする際にも肘で紙を押さえることが可能である。これが、上腕切断になれば鞄を腕に引っ掛けることも、書き物の時に紙を押さえることもできなくなるし、肩離断や肩甲胸郭離断になってしまうと腕の機能は殆ど失われてしまう。そのため、健康な時はフォークリフトの運転・あるいは力仕事をしていた労働者は事務職ないし車の誘導といった仕事に回されることもある。

また、腕を失った場合、存在しないはずの腕の存在を感じる幻肢といった症状を訴える者もいる。場合によっては、幻肢痛といった痛みを伴うことすらあるが、原因は不明である。もっとも、幻肢がある場合、この感覚を利用して義肢の装着からリハビリを行うといった方法もあり、幻肢がある場合とない場合ではその後の経過が全く違うとも言われる。

傷害の回復には義肢が使われることがある。かなりの高性能を誇る筋電義手などがあるが、価格が高価であり一般向けではない。また、二本なければ歩行できない足と違って、腕はもう片方で代用できる場合が多いことに加え、義足の場合は重さを地面で支えることができるのに対し、義手はその重さを自身で支えなければならないため負担が大きく、性能よりむしろ外観の回復と、軽量さを追求されることが多い。
社会での活動

片腕がない、というのは社会活動を送る上で相当なハンディとなり、労働能力は大幅に減退する。そのため、障害年金の対象となり、一定の要件を満たせば隻腕の者は一定の給付を受けることが可能。具体的に、国民年金法に基づく障害基礎年金であれば、左右どちらかの腕を欠損る者は2級にあたり、年間792,100円の支給を受けることができる。障害厚生年金や、子の加算については障害厚生年金などを参照のこと。

また、健常者と比較すればスポーツなどにおいて能力を発揮することは困難であるため、スポーツに参加するとしても障害者のみを対象としたパラリンピックなどが活躍の場となる。だが、まれに隻腕と言うハンディを克服し、健常者以上の活躍する者も存在し、このような者は同じ障害を抱える人間を勇気付ける存在となっている。例えば、ピート・グレイは隻腕ながら1944年にはマイナーリーグのサザン・アソシエーション(en)で最優秀選手賞を受賞した。第二次世界大戦で多くのメジャーリーガーが兵役についたこともあり、1945年にはメジャーリーグ入りを果たした。また、同じくメジャーリーガーのジム・アボットは投手として、1993年にノーヒットノーランを達成している。
神話・伝承

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