階名
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音名・階名表記(おんめい・かいめいひょうき)

このページは西洋音楽における音の高さの書き表し方、および国ごとに異なるその言い表し方の一覧である。前者では音度・音名・階名について、後者では日・米英・独・伊・仏式について述べる。目次

1 音名と階名についての概説

2 各国の音名表記

2.1 その他の音名表記

2.1.1 アカサ式音名唱

2.1.2 拡張イロハ式音名唱(日本音名唱法)

2.1.3 ドレミ式固定音名唱



3 各国の階名表記

3.1 「ドレミファソラシ」の問題点

3.2 今は使われなくなった階名表記

3.2.1 東アジアの「正楽」における「宮商角徴羽」

3.2.2 東アジアの「俗楽」における工尺譜

3.2.3 学校教育のヒフミ唱法



4 オクターヴ表記

4.1 ハ音を基準としないオクターヴ表記


5 脚注

6 関連項目

音名と階名についての概説 音名表記の一例(ドイツ式)

音名(おんめい)は絶対的な音の高さを表す。異なるオクターヴに属する同じ音には同じ音名が与えられる。すなわち、ちょうど1オクターヴ異なる音には同じ名前が与えられる。ただし、後述のように、音名は楽譜の書き方に依存するので、楽譜の書き方が異なれば、同じ高さの音が出る場合でも、異なる音名となる。日本では音名に日本語(イ、ロ、ハ、などの片仮名)の他、英語ドイツ語ラテン文字アルファベット)が多く用いられ、国際的にはその他にイタリア語フランス語(do re miのソルミゼーション)も広く使われる。7つの幹音(かんおん、楽譜上、♯や♭を付けずに書き表せる音)には独立した名前が与えられる。そして、派生音(はせいおん、♯や♭の付く音)には、幹音の音名に♯や♭を表す言葉を付け加える。また、オクターヴを示す言葉を添える場合もある。 明治日本の音楽シーンでは、西洋伝来の音名表記(ABC・・・)・階名表記(数字譜。123・・・=ドレミ・・・)だけでなく、日本や中国の伝統的な音名・階名表記も平行して行われていた。大塚寅蔵『明清楽独まなび』(京都:十字屋楽器部発行、明治42年11月発行)に載せる「和漢洋十二音律対照表」

階名(かいめい)は、主音に選ばれた音に対する相対的な高さ、を表す言葉である。階名には一般にイタリア語を用いる。その際の階名にあっては、調にかかわらず長調では主音は常にDo、短調の場合は主音はLaまたはDoである。また、数字(ローマ数字)を用いることもあるが、この場合、主音は常に i である。階名で歌うことを階名唱法と呼び、また、ドの音高が音名に即して移動するので移動ド唱法とも呼ばれる。これに対して、音名で歌うことを音名唱法、固定ド唱法と呼ぶ。移動ドと固定ドのどちらが有利であるかという議論は古くからあり、決着を見ることがない。
各国の音名表記

日本式表記
嬰(えい)ハ嬰ニ嬰ホ嬰ヘ嬰ト嬰イ嬰ロ
重嬰(じゅうえい)ハ重嬰ニ重嬰ホ重嬰ヘ重嬰ト重嬰イ重嬰ロ
変(へん)ハ変ニ変ホ変ヘ変ト変イ変ロ
重変(じゅうへん)ハ重変ニ重変ホ重変ヘ重変ト重変イ重変ロ
式表記C (スィー)D (ディー)E (イー)F (エフ)G (ジー)A (エイ)B (ビー)
C sharpD sharpE sharpF sharpG sharpA sharpB sharp
C double sharpD double sharpE double sharpF double sharpG double sharpA double sharpB double sharp
C flatD flatE flatF flatG flatA flatB flat
C double flatD double flatE double flatF double flatG double flatA double flatB double flat
ドイツ式表記C (ツェー[1])D (デー)E (エー)F (エフ)G (ゲー)A (アー)H (ハー)
Cis (ツィス)Dis (ディス)Eis (エイス[2])Fis (フィス)Gis (ギス)Ais (アイス[3])His (ヒス)
Cisis[4]DisisEisis[5]FisisGisisAisis[6]Hisis


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