階上町
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はしかみちょう 
階上町
小舟渡海岸(2020年)


階上町旗階上町章
1964年8月1日制定

日本
地方東北地方
都道府県青森県
三戸郡
市町村コード02446-5
法人番号1000020024465
面積94.00km2

総人口12,830人 [編集]
推計人口、2024年4月1日)
人口密度136人/km2
隣接自治体八戸市
岩手県九戸郡洋野町軽米町
町の木ケヤキ
(1980年5月制定)
町の花ツツジ
(1980年5月制定)
町の鳥

町の魚

町のシンボル
キャラクターウグイス
(1980年5月制定)
アブラメ
(1994年3月制定)
はしかみキッズ
(2000年12月制定)
階上町役場
町長[編集]荒谷憲輝
所在地039-1201
青森県三戸郡階上町大字道仏字天当平1-87
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯40度27分09秒 東経141度37分16秒 / 北緯40.45247度 東経141.62103度 / 40.45247; 141.62103座標: 北緯40度27分09秒 東経141度37分16秒 / 北緯40.45247度 東経141.62103度 / 40.45247; 141.62103
階上町役場 本庁舎
外部リンク公式ウェブサイト

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階上町(はしかみちょう)は、青森県東南部に位置し岩手県との境を接するである。
概要

青森県の南部最東端に位置し、北・西は八戸市、南は岩手県洋野町、東は太平洋に面する。八戸市のベッドタウンとして宅地開発が進み、八戸都市圏の一部を成す。八戸工業大学に通う学生の多くが居住しているため、19歳から22歳の人口比率が突出して多い。

沿岸部は三陸海岸の豊かな漁場があり、内陸部は酪農産業が盛んな地域である。太平洋と県南地域を一望できる標高740mの階上岳があり、周辺地域から気軽に訪れることができる行楽地もある。特産品は豊かな海の幸を生かしたものが多く、いちご煮や塩うに、海藻ラーメンなどが美味である。
地理

町内には海岸段丘による平坦な段丘面が広がっており、岩手県との県境には階上岳を主峰として山が連なっている。

東部は三陸海岸に向かって東流する河川が並んでいるが、西部は新井田川の支流の流域となっており、北流して八戸港に流れ込む。
気候

平均気温は9.7度、年間降雨量は861mmである[1]

階上町には気象庁の気象観測所が設置されていないので、八戸市のデータを使用する。

町の気候は太平洋側気候であるが、夏は偏東風(やませ)の影響で冷涼であり、海から冷たい風が吹き付けて冷夏になる年もある。冬は北東北にありながら降雪量が少なく乾燥し、晴天が多いため日照時間も長い。

夏季
真夏日(最高気温が30度以上) 13日(1997年から2007年までの平均)8月の平均最高気温 26.5℃(1997年から2007年までの平均)※過去最高気温 37.0℃(1978年8月3日

冬季
: 真冬日(最高気温が0度以下) 11日(1997年から2007年までの平均)1月の平均気温 -0.7℃(1997年から2007年までの平均)※過去最低気温 -15.7℃(1953年1月3日[2][3]
歴史

中世以前からの古い歴史があることがうかがえる[4]

神亀元年から神亀5年(724年 - 728年):現在の階上町寺下地区に応物寺が建立される。詳細は不明であるが、大正時代に倒壊するまで五重塔が現存し、行基が観音像を納めたとされる。

文安元年(1444年):階上町道仏地区に西光寺が琳阿孝寛大和尚によって開基する。これにより、現在の階上町の集落の基礎が誕生したとされる。

寛文4年(1664年):八戸藩の所領になる。

文化4年(1807年):太平洋沿岸を防衛するため、八戸藩によって階上町小舟渡海岸に浦固めが設置される。

明治4年:廃藩置県により八戸県に属する。この年の9月に青森県に改称統合。

明治6年:大小区制の実施で、第9大区4小区に属する。

明治11年:大小区制の廃止に伴う郡制施行で三戸郡に編入。

1889年明治22年)4月1日町村制の施行により、田代村、晴山沢村、平内村、鳥屋部村、金山澤村、赤保内村、道仏村及び角柄折村の区域をもって、階上村が発足する。

1980年昭和55年)5月1日:町制施行して階上町となる。なお、単独での昇格(合併での場合を除く)は、青森県内では最後である。

2008年平成20年)7月24日:午前0時26分の岩手県沿岸北部地震で階上町道仏で震度6弱を観測した。また、近隣の青森県八戸市でも震度6弱、岩手県洋野町軽米町で震度5強を観測した。

町名の由来

「はしかみ」の語源の由来は諸説あり、『糠部5郡の中に階上郡があり、糠部の中心から見て北方海上(階上)郡があったといい伝えられ、当時郡役所の仕事をし、改革に当たった役人たちが階上岳の北麓にある8つの村を統合する名称として「はしかみ」 と命名されたのではないか』という説[5]がある。また、現在の町名が命名された由来としては、『明治の8村合併の時に岩手県との県境にある階上岳をとって村名とした』という説[6]がある。
行政

町長:荒谷憲輝
2021年令和3年)12月から) 任期:2025年12月23日

1970年昭和45年)4月24日生 略歴:階上町議会議員


町議会:議員定数14名(無所属14名)

産業

昔から漁業や農業が町の基幹産業であるが、隣接する八戸市のベッドタウン化が進んだため、多くの居住者が八戸市内に職場を持つ。また、町と八戸市の境界に接する形(八戸市側)で八戸工業大学があることから、大学生も多数居住している。
産業別労働者人口[7]


労働人口総数 6,835人

第1次産業 793人(11.6%)

第2次産業 2,132人(31.1%)

第3次産業 3,845人(56.2%)

第1次産業

階上町は酪農が盛んで、養鶏や養豚の産出額が最も高い。野菜では米や路地ねぎ栽培が多い町である。

農業産出額の49%が鶏、22%が豚、その他(米・野菜など)が29%[8]を占めている。飼料用のトウモロコシを生産し、粗飼料自給率の高い酪農経営をしている農家が多い。

階上町の酪農・農業を含めた耕地面積は、1,380haである。ただし、このうちの62%が農地として使われ、残りの38%は休耕地である[9]

2005年の調査[10]によると、階上町の農業・林業農家の90%は家族経営をしている。農林業経営している農家の合計は349。内訳は、農家が279でそのうち270の農家が家族経営をしている。林業経営している農家は151で、そのうち130が家族経営をしている。

農業就業人口・基幹的農業従事者は全体で793人だが、そのうち75歳以上の割合が最も多く、年齢が低くなるにつれて減少する傾向にある[11]。また、農産物を作っている人の55%が販売農家で、45%が自給的農家である。青森県全体では販売農家が84%であるのに対して、階上町の販売農家数と自給的農家の割合はほぼ同じ傾向にある。

漁業は、平成18年度の青森県海面漁業に関する調査報告所によると、平成18年度の漁獲高は3億3832万円である。漁獲高の内訳は、魚類が1億6379万円、貝類が5242万、水産動物(いか・たこ・うに・ほや)が1億981万円、藻類が1228万円だった。漁獲数量が最も多いのは、サケで324トンで漁獲高が8256万円。次いでスルメイカが101トンで漁獲高が3683万円。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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