陽はまた昇る
ジャンルテレビドラマ
脚本松山善三、三田純市、桃井章、古田求、金子成人、田坂啓、安倍徹郎、林悦子
『陽はまた昇る』(ひはまたのぼる)は、1979年5月12日から同年9月29日まで、フジテレビ系列の「ゴールデンドラマシリーズ」(毎週土曜22:00 - 22:54)の枠で放映されたテレビドラマ。全21話。 舞台は東京の救急病院「お茶の水病院」。ここに勤める外科医の塩田吾平と内科医の塩田あかねの兄妹は、癌に侵され療養する母・きみに悩みながらも、患者とその命と向き合う日々を送っていた。吾平は、野心的で考えの異なる若手医師・宮本俊一と対立しながらも、医師としての情熱と良心を通した、患者たちとの数々の出会いと別れの模様を描いていった[1]。 本作は「フジテレビ開局20周年記念特別番組」として放映された[2]。
概要
キャスト
レギュラー
塩田吾平:加藤剛外科医。手術の腕前は病院の中で一番と言われる。日本の医療に疑問を持って4年間アメリカに留学。留学中に現地・アメリカ国籍の女医と結婚するも、後に離婚。妹・あかねと二人暮らしをしている。いつも患者の立場に立ってものを考えるタイプ。
塩田あかね:竹下景子お茶の水病院勤務の内科医、吾平の妹。自分が進むべき方向は心療内科だと心に決めているが、今専門にしているのは消化器内科。行動力がある。兄・吾平と同居している。
宮本俊一:勝野洋吾平の後輩である若手の外科医で、医者一家の出身。「医は切ることから」と考え、キャリア作りに関心をもつなど野心家の部分も持つ。しかし周囲との協調性があり吾平とも協力して患者に当たることが出来る、根は気の良い青年医師である。蒲焼が苦手。
鈴木公三郎:大滝秀治お茶の水病院守衛。大日本帝国陸軍時代は衛生兵だった。老後は医学の雰囲気の中で過ごしたいと思い、病院守衛の仕事に就く。吾平の良き理解者。
夏川紀世:夏桂子お茶の水病院の婦長格看護婦。仕事にも自分にも厳しいが、患者には真摯な態度で臨む。娘が1人居るが離婚、娘は実家で暮らしている。
山下:小川真司 - お茶の水病院医師
:村雲敦子
:大西多摩恵 - お茶の水病院看護婦
:有田美和子 - お茶の水病院看護婦
セミレギュラー
金沢政行:山本亘 - あかねの学生時代の学友。あかねの恋人を自称している。
塩田きみ:宝生あやこ - 吾平とあかねの母。夫は既に亡く、秩父に一人暮らしして赤飯店を経営している。癌を患うが早期発見により一命を取り留め、療養している[3]。なかなか身を固めようとしない吾平やあかねを心配し、見合い写真を持って訪ねてくる事もある。
:内藤武敏 - お茶の水病院脳外科部長。腕は確かで吾平も助言を求めに行くことがある。
:大塚周夫 - お茶の水病院事務長。
:井沢エミ
各話ゲスト
第1話「第三外科病棟」
石黒常吉:加藤嘉 - 癌で急患として病院へ運ばれるも、手遅れの状態と診断される。
石黒保:佐藤輝昭 - 常吉の息子。
石黒良子:桧よしえ - 保の妻。
工藤正一:窪田茂幸 -
第2話「あしたの空」
坂口眉美:木村理恵 - スナックで働く。十二指腸潰瘍を患い、病院へ搬送されてくる。
等:原康義 - 眉美の恋人。
ヤス:大塚道子 - 等の母。
スギ:赤木春恵
第3話「ラストショー」
マヤ:潤真理子 - 浅草ロマン劇場のストリッパー。診察の結果、乳癌と診断される。
竜男:寺田農 - マヤとはヒモ(いわゆるジゴロ)の状態で付き合っている。
第4話「矢車草とオートバイ」
真崎徹:戸井田稔 - 暴走族「アパッチ」のリーダー。
牧原由美子:光丘真理 - 徹の恋人。遺伝性球状赤血球症に侵されている。
第5話「病名・期待」
小松原治子:渡辺美佐子
小松原美子:友里千賀子 - 治子の娘。
第6話「星祭り」
小林久代:宮本信子 - 搬送された娘・秋子の容態に悲観的だったが、病院内での出来事を通じて徐々に前向きになっていく。
小林秋子:冨永みーな - 久代の娘。頭の骨を折り意識不明の状態で病院に搬送され、入院している。
小林浩:西川和孝 - 久代の息子で昭子の弟。姉の見舞いに来て病室の皆と仲良くなっていく。星が好きで天体望遠鏡を欲しがっているが、我慢している。
小林:河原崎長一郎 - 久代の夫、秋子・浩きょうだいの父。夫婦で食堂を営んでいる。
古谷:宮口精二 - 秋子と同部屋のおじいちゃん。
一枝:園田裕久 - 秋子と同部屋の中年男。十二指腸潰瘍で入院している。
小寺:小原秀明 - 秋子と同部屋の若い男。背中を刃物で刺され入院しているが退院間近である。
第7話「チャンピオン」
糸井英男:石橋蓮司 - ボクシングの元チャンピオン。ホームレスになっていたが、ある日何者かに腹を刺され、病院に搬送される。
三好とき子:赤座美代子 - 糸井の元恋人。横浜でBARのママをしている。
鈴木:谷村昌彦 - 糸井の隣のベッドの入院患者。糸井に財布を盗まれる。
武知杜代子 - 入院患者。退院許可が出ているが病院が気に入って出て行こうとしない。
村田英次郎 - 東洋太平洋バンタム級チャンピオン。放映当時の現役チャンピオンだった。試合映像がTV画面を通して使用される。
篠田薫
第8話「望郷の海」
矢吹信一郎:鈴木瑞穂 - 東亜通商専務。交通事故で腕を負傷し病院に搬送されるが、診察の結果腎不全が発覚する。
矢吹エリコ:三浦リカ - 信一郎の娘。
第9話「夕焼け雲」
藤井義造:千秋実 - 診察の結果、脳腫瘍が発見される。
藤井国夫:坂部文昭 - 義造の息子。
第10話「帰郷」
石川桃子:服部妙子 - バーのホステス。