陸軍指揮幕僚監部
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陸軍指揮幕僚監部
設立1957年11月
解散2012年10月
種類ドイツ連邦国防省の下位機関
法的地位ドイツ連邦陸軍の最高機関
所在地ノルトライン=ヴェストファーレン州 ボン
会長ドイツ陸軍総監
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陸軍指揮幕僚監部(りくぐんしきばくりょうかんぶ、ドイツ語:Fuhrungsstab des Heeres)は、かつてドイツ連邦国防省の下で組織されていたドイツ連邦軍の五大指揮幕僚監部の一つで、ドイツ連邦陸軍における最高幕僚機関であった。
概要

1957年11月に設立され、ノルトライン=ヴェストファーレン州ボンに所在している。総監部は軍人180名と文民職員で構成される。

陸軍指揮幕僚監部は陸軍総監が最高幹部を務める。最高幹部たる総監には陸軍中将があてられ連邦国防大臣を補佐する。副総監にも陸軍中将の階級があてられている。全軍指揮幕僚監部連邦軍総監の下で連邦軍全体の構想の実現と発展に寄与すべく陸軍の各種活動を統制する。

総監部は陸軍の最高機関として機能し、総監部の幕僚は人員・資器材を準備し陸軍の作戦即応性を確保する。これを実現するため総監部の直下には以下のように2つの組織が置かれる。

陸軍指揮司令部

陸軍局

上記のように現在のドイツ連邦陸軍の組織は大きく二大系統に分かれている。さらに、総監部は陸軍総監および連邦国防大臣が執務不能の際にこれを支援する。
内部組織

陸軍指揮幕僚監部は3つの幕僚部と15の課で構成される。この他に人事業務(Fu H / Pers)と中枢業務(Fu H/Z)を担当する課が総監の直轄系統下におかれている。

第1陸軍幕僚部(Fu H I、人事・教育・組織)

内部統御・人員構造・人事政策業務

人員計画・予備役兵業務

教育訓練

組織・配備・原則業務

部隊および部局編成・戦力および装備証明・個別業務組織



第2陸軍幕僚部(Fu H II、計画・戦力運用・兵站)

連邦軍計画・計画原則および手続

分担金・予算および財務計画・管理

多国籍後方支援・陸軍資材経営・運用支援業務

国際軍備協力・権能統合化能力分析部会・装備業務

陸軍資材準備・運用業務



第3陸軍幕僚部(Fu H III、指導・構想・運用原則)

陸軍多国籍協力・陸軍実働および部隊指揮原則業務

構想および能力分析

陸軍発展および検討研究

陸軍運用任務・陸軍援助・陸軍動員および警戒

陸軍指揮支援原則業務


主要幕僚

総監についてはドイツ連邦軍陸軍総監を参照。

陸軍副総監、1971年までは人事連合幕僚長代氏名着任離任
1ペーター・フォン・デア・グレーベン陸軍准将
Peter von der Groeben1957年1957年
2ヘルムート・レーゲラー陸軍准将
Hellmuth Laegeler1957年1958年
3ヨアヒム・シュヴァルトロ=ゲステルリンク陸軍少将
Joachim Schwatlo-Gesterding1958年1960年9月
4レオ・ヘップ陸軍少将
de:Leo Hepp1960年10月1961年9月30日
5カール・ヴィルヘルム・ティオ陸軍少将
de:Karl Wilhelm Thilo1961年10月1日1964年12月31日
6ヨーゼフ・モル陸軍少将
de:Josef Moll1965年1月1日1966年8月24日
7フーベルト・ゾネック陸軍少将
Hubert Sonneck1966年9月8日1968年9月30日
8カール・シュネル陸軍少将
de:Karl Schnell (General)1968年10月1日1968年11月
9ヘルムート・ガラサイ陸軍少将
de:Helmut Grashey1968年11月1969年12月
10エルンスト・フェルバー陸軍中将
de:Ernst Ferber1970年1月1971年9月30日
11ジークフリート・シュルツ陸軍中将
Siegfried Schulz1971年10月1日1974年9月30日
12リューディガー・フォン・ライヒェルト陸軍中将
de:Rudiger von Reichert1974年10月1日1976年12月15日
13ルドルフ・レイヒェンベルガー陸軍中将
Rudolf Reichenberger1977年1月1979年9月30日
14エーベルハルト・ブラント陸軍中将
Eberhard Burandt1979年10月1日1983年3月31日
15ハインツ・カッシュ陸軍中将
Heinz Kasch1983年4月1日1986年3月31日
16ヴォルフガング・マレヒャ陸軍中将
Wolfgang Malecha1986年4月1日1988年3月31日
17ハラルド・シュルツ陸軍中将
Harald Schulz1988年4月1日1992年3月31日
18ハルトムート・バッガー陸軍中将
Hartmut Bagger1992年4月1日1994年3月31日
19ヴィンフリート・ヴィーク陸軍中将
Winfried Weick1994年4月1日1997年
20エドガー・トロスト陸軍中将
Edgar Trost1997年2000年
21ゲルト・グーデア陸軍中将
de:Gert Gudera2000年10月1日2001年3月28日
22マンフレート・ディートリッヒ陸軍中将
Manfred Dietrich2001年2005年3月1日
23ユルゲン・ベンネッケ陸軍中将
de:Jurgen Ruwe2005年3月1日2006年1月
24ギュンター・ヴァイラー陸軍中将
de:Gunter Weiler2006年3月1日2010年春
25ブルーノ・カスドルフ陸軍中将
de:Bruno Kasdorf指名   

幕僚長代氏名着任離任
1ハンス=ゲオルク・ビーダーマン陸軍少将
Hans-Georg Biedermann1971年4月1日1974年3月31日
2アレクザンサー・フレヴァルト=ニーダーマイン陸軍少将
Alexander Frevert-Niedermein1974年4月1日1976年9月30日
3パウル=ゲオルク・クレッフェル陸軍少将
Paul-Georg Kleffel1976年10月1日1978年3月31日
4エーベルハルト・エーリヒ・ブラント陸軍少将
Eberhard Erich Burandt1978年4月1日1979年9月30日
5ハンス=ヨアヒム・マック陸軍少将
de:Hans-Joachim Mack1979年10月1日1981年3月31日
6ゲルハルト・デッケルト陸軍少将
Gerhard Deckert1981年4月1日1983年3月31日
7ハラルド・シュルツ陸軍少将
Harald Schulz1983年4月1日1985年6月30日
8ハルトムート・ベーレント陸軍少将
Hartmut Behrendt1985年7月1日1987年9月30日
9エルンスト・クラフッス陸軍少将
Ernst Klaffus1987年10月1日1990年3月31日
10ハンズヨーン・ブーズ陸軍少将
Hannsjorn Boes1990年4月1日1991年9月30日
11ヴィンフリート・ヴィーク陸軍少将
Winfried Weick1991年10月1日1994年3月31日
12カルステン・オルトマンス陸軍少将
Karsten Oltmanns1994年4月1日1997年
13ノルベルト・ファン・ハイスト陸軍少将
de:Norbert van Heyst1997年2000年
14ロルフ・ベルント陸軍少将
Rolf Bernd2000年2002年
15ハンス=オットー・ブッデ陸軍少将
de:Hans-Otto Budde2002年9月1日2004年3月2日
16フォルカー・ヴィーカー陸軍少将
Volker Wieker2004年3月3日2007年10月1日
17ヴェルナー・フリエルス陸軍少将
de:Werner Freers2007年10月1日2010年春
18フォルカー・ハルバウアー陸軍少将
de:Volker Halbauer2010年3月24日 

脚注
外部リンク

(ドイツ語) ⇒
Fuhrungsstab des Heere公式サイト










ドイツ連邦軍の総監と指揮幕僚監部
総監

連邦軍総監

連邦軍副総監

戦力基盤軍総監

救護業務軍総監

陸軍総監

海軍総監

空軍総監

指揮幕僚監部

全軍指揮幕僚監部

連邦国防省出動指揮幕僚監部

救護業務軍指揮幕僚監部

陸軍指揮幕僚監部

海軍指揮幕僚監部

空軍指揮幕僚監部


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