陸奥圓明流外伝_修羅の刻
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陸奥圓明流外伝 修羅の刻
ジャンル
格闘歴史少年漫画
漫画
作者川原正敏
出版社講談社
掲載誌月刊少年マガジン
レーベル講談社コミックス
発表号(1)1989年7月号、1990年1月号・2月号
(2)1990年8月号・9月号、1991年8月号・9月号
(3)1992年10月号
(4)1993年11月号 - 1994年3月号
(5)1997年1月号 - 12月号
(6)2001年9月号 - 2002年4月号
(7)2003年10月号・11月号
(8)2005年9月号 - 11月号
(9)2015年10月号 - 2016年2月号
(10)2019年6月号 - 2019年7月号
(11)2019年8月号 - 2019年10月号
(12)2024年1月号 - 2024年6月号
巻数既刊21巻(2024年5月現在)
全5巻(愛蔵版)
小説:修羅の刻 陸奥圓明流外伝
著者川原正敏
イラスト川原正敏
出版社講談社
レーベルマガジン・ノベルズ
発売日1995年9月18日
アニメ
監督三澤伸
シリーズ構成武上純希
キャラクターデザイン浜津武広
音楽蓑部雄崇
アニメーション制作スタジオコメット
製作テレビ東京創通映像
マーベラス音楽出版
放送局テレビ東京系
放送期間2004年4月6日 - 9月28日
話数全26話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『陸奥圓明流外伝 修羅の刻』(むつえんめいりゅうがいでん しゅらのとき)は、川原正敏による日本格闘歴史漫画、及びこれを原作とする小説テレビアニメ
概要

修羅の門』の主人公・陸奥九十九の先祖である代々の陸奥圓明流の使い手達が史上に名高い猛者と闘い、影に隠れながらも日本の歴史を動かしてきた様を描く連作シリーズ。時代を動かしてきた中心人物の生き様と陸奥の名を背負った主人公との友情や愛情、そしてその時代に生きる人々の想いを通し、「人と人との関わり」にまで踏み込んで、その「刻」を浮き彫りにしている。個々のストーリーは最長でも単行本4冊、多くは1・2冊で完結しており原則としてそれぞれ独立した話となっている。

1995年には作者自身の手によって「宮本武蔵編」が小説化されている。2004年には「宮本武蔵編」・「寛永御前試合編」・「風雲幕末編」3編がテレビアニメ化されテレビ東京系で放送された。

エピソード的には「昭和編」で本編に繋がっているが、作者あとがきによればまだまだ描きたい時代・人物はあり、時間と要望がある限り挑戦していきたいとの事で、実際に「昭和編」より後にもストーリーが作られている(#初出・収録を参照)。
初出・収録

初出はいずれも講談社の『月刊少年マガジン』で、1989年7月号以降断続的に発表されている。初期には「修羅の門」との同時掲載もあったが、主に長期連載を一時休載して一編を短期集中連載する形で発表されている。

単行本は〈講談社コミックス月刊マガジン (KCGM) 〉より19巻までと13巻裏の計20冊が発売されており(2011年9月現在)、巻数の表示には大字が使われている。また2003年にはテレビアニメ化に合わせ、「宮本武蔵編」・「寛永御前試合編」・「風雲幕末編」のハードカバー・ハードケース入り愛蔵版が計5冊で発売された(各巻の書誌情報については書誌情報を参照)。2019年5月時点で累計発行部数は1700万部を突破している[1]



収録巻はKCGM版のみ。愛蔵版は書名に編名が含まれている為省略する。

部章名編名話数掲載号収録巻長期連載作品
1陸奥八雲の章宮本武蔵編31989年7月号、1990年1 - 2月号壱


第二部と同時掲載
2陸奥出海の章風雲幕末編41990年8月号・9月号弐第二部と第三部の間の休載時に掲載
1991年8月号参第三部と同時掲載
1991年9月号第三部を休載して掲載
3(陸奥)雷の章アメリカ西部編11992年10月号四
4(陸奥)圓の章寛永御前試合編51993年11月号・12月号伍第三部と第四部の間の休載時に掲載
陸奥天斗の章1994年1月号 - 1994年3月号六
5陸奥鬼一の章源義経編121997年1月号 - 12月号七 - 拾「修羅の門」第四部と「海皇紀」の間に連載
6陸奥辰巳の章織田信長編7+12001年9月号・10月号十一

休載して掲載
虎彦と狛彦の章2001年11月号 - 2002年4月号十二・十三(表/裏)
7陸奥天兵の章西郷四郎編22003年10月号・11月号十四
8陸奥左近の章雷電爲右衞門編32005年9月号 - 11月号十五
9(不破)現の章昭和編52015年10月号 - 2016年2月号十六・十七「修羅の門 第弐門」と「龍帥の翼」の間に連載
10陸奥狛彦の章東国無双編22019年6月号 - 2019年7月号十八龍帥の翼休載して連載
11不破虎彦の章西国無双編32019年8月号 - 2019年10月号十九
12酒呑童子編62024年1月号 - 2024年6月号二十

宮本武蔵編

月刊少年マガジン1989年7月号および1990年1月号・2月号に、本編である「修羅の門」と同時に掲載された。単行本の壱巻および、愛蔵版「宮本武蔵編」に収録。

江戸時代初期を舞台に、陸奥八雲と宮本武蔵の対決を描く。
あらすじ(宮本武蔵編)

陸奥一族の陸奥八雲(やくも)が山茶屋で麦飯を食べていると、突然その土地の若様・吉祥丸が何者かに追われ、林の中から現れる。吉祥丸は八雲の目の前で刺客により斬られそうになるが、刺客がそれと知らずに宮本武蔵へ刀を向けた為、結果として助けられる。武蔵は吉祥丸の家老から用心棒になるよう頼まれるがこれを断り、代わりに目前で刺客が両断されても目を背けず、麦飯の椀に止まった蝿を無造作に箸で摘まんだ八雲を推挙した。文無しであった八雲は山茶屋の勘定5を払ってくれる事を条件に用心棒になる。吉祥丸は男の格好をしていたが、実は藩主である父を殺して家を乗っ取った叔父に復讐する為、家老に男として育てられた姫であった。家老は刺客に狙われない為女に戻る様に薦めるが吉祥丸は頑として拒否する。そして、吉祥丸が外に出歩いていると叔父に雇われた柳生兵馬が率いる新たな刺客に囲まれるも、八雲がこれを倒す。5文分の働きはしたと、八雲は去っていった。

一年後、女に戻った吉祥丸=詩織は政略結婚させられそうになった為、八雲を追って城を飛び出していた。安芸国で詩織は、再び食事の勘定を払えずにいた八雲と再会するも、安芸国福島家の雪姫が八雲を気に入ってしまった事で、兵法指南役の九鬼一門と八雲との争いに巻き込まれてしまう。詩織を人質に捕り、鉄砲隊まで揃えていた九鬼一門であったが、八雲に悉く倒される。九鬼一門との闘いを見守っていた武蔵は八雲に闘いを挑み、二刀流を持って八雲を追いつめるも、奥義『無空波』に敗れる。しかし、八雲も武蔵の刀を受ける為自身の刀を抜いてしまった為「引き分け」という評を下した。

八雲を新たな兵法指南役に召し抱えようとする雪姫に、詩織の払った飯代の働きが済んでいないと八雲は辞して、詩織と2人で何処かへと旅立つのであった。
登場人物(宮本武蔵編)
武芸者
陸奥 八雲(むつ やくも)
声 -
高橋広樹159?年生まれ。飄々としており、掴みどころの無い、正にの如き人物。陸奥圓明流は無手で闘う為、剣等の武器は使わないのだが、武蔵との死闘では、防御の為とは言え、陸奥の歴史上初めて利用してしまう。それ故、武蔵との死闘は「敗北」ではないが「勝利」でもない、「引き分け」というのが八雲による評。
宮本 武蔵(みやもと むさし)
声 - 松山鷹志『修羅の刻』に於いて、本来は無手の武術である陸奥圓明流の使い手が刀を抜かされ唯一引き分けた相手[注 1]。生涯無敗の剣客とされ、鬼神の如きを発する。また、人物眼も確かなものを持ち、初対面で八雲の実力を見抜いている。
柳生 兵馬(やぎゅう ひょうま)
声 - 田中允貴暗殺、抹殺の手練である実力者。柳生流を脅かす存在を陰で仕留める役目を持つ剣術のみでなく体術も究めた裏柳生という流派の人物で、詩織への刺客として雇われるが用心棒の八雲が放った陸奥圓明流の技・「雷」を受け死亡。
九鬼 数馬(くき かずま)
声 - 楠大典九鬼兄弟長男。九鬼無双流の使い手。八雲に斬馬剣をかわされた上に殴られ死亡。
九鬼 源次郎(くき げんじろう)


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