陰陽大戦記
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陰陽大戦記
ジャンル
陰陽道バトルアクション
ファンタジー少年向けアニメ
漫画
原作・原案などWiZ(原案監修)
富沢義彦(シナリオ)
作画海童博行
出版社集英社
掲載誌Vジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス
発表号2003年11月号 - 2006年2月号
巻数全3巻
アニメ
原作WiZ
監督菱田正和
シリーズ構成千葉克彦、岡崎純子
キャラクターデザイン福田道生倉田綾子(アニメ)
音楽福島祐子
アニメーション制作サンライズ
製作テレビ東京NAS、サンライズ
放送局#各話リスト参照
放送期間2004年9月30日 - 2005年9月29日
話数全52話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『陰陽大戦記』(おんみょうたいせんき)は、2003年8月にWiZの企画によりバンダイが発売した玩具「陰陽闘神機」をベースに、2006年3月にかけて少年漫画テレビアニメゲームソフトが展開された日本のメディアミックス作品。
概要

式神を「神操機(ドライブ)」によって降臨させることができる「闘神士(とうじんし)」の戦いを描いた作品。陰陽五行思想五行思想陰陽思想陰陽道)を作中で大きく扱っている。
式神

この作品における式神とは、闘神士が闘神機と呼称する召喚機械で式神界より呼びよせ、契約を結ぶことで闘神士に従える荒ぶる神々と精霊の総称。通常は節季を司る大自然の神々として行動する。季節の運行を表す二十四節気の名を冠した二十四の種族に分かれ、それぞれ「運命」「信頼」「根性」「加護」などの様々な意味を象徴している。能力をどこまで引き出せるかは闘神士の力量しだいである。現実世界に実体化するには闘神士の「気」を必要とする。また、契約者の言うことに基本的には忠実であり、どんな悪行でも分け隔たりなく実行する。人と同等の思考を持ち、友情を深め合うことなども可能である。
漫画版

集英社Vジャンプ』にて連載。原作監修WiZ・作画海童博行・シナリオ富沢義彦。
あらすじ

テレビアニメ数年前の物語を描く。闘神士「マホロバ」はさらなる力を手にせんがために、闘神道の禁忌である「逆式」を行使する。この愚行にいち早く気づいた元弟子である太白神社宮司「モンジュ」は、儀式が完了する前に封印しようとするも式は完成し、強大な力とともに覚醒し襲い掛かる。異変を察知し、駆けつけたモンジュの息子「ヤクモ」は、父の窮地を救うため神棚に飾られていた闘神機で式神と契約、「白虎のコゲンタ」を降神させるが、初めての実戦故思うようにならない。モンジュがサポートし必殺の印を切るが、返しの印で弾き返された上に石化の呪符で父親を封印させられてしまう。

コゲンタはモンジュが以前契約していた式神「白虎のアカツキ」が生まれ変わった存在だった。ヤクモの身を託され誓うコゲンタ。だが、マホロバは刻を震わし、太極神を復活させ陰陽の陽のみの新世界を生み出そうと刻渡りの秘術で部下を様々な過去へと向かわせ、歴史を変革し封印を解こうと暗躍する。禍々しい野望を食い止めるため、様々な時代を渡りマホロバの部下や四転王たちと激闘を繰り広げる。
登場人物
現代の人物・式神
吉川 ヤクモ(よしかわ ヤクモ)
本作の主人公。京都に住む、ごく普通の小学5年生(中盤から小学6年生)。白虎と契約、「コゲンタ」と名付ける。快活でクラスの人気者だがサボりや遅刻が多い。教科書をカバンごと忘れるなど、おっちょこちょいな面がある。口癖は「チカミチ」「バイス」。父親が元闘神士で、役割なども解っており、いつかは父のような闘神士になりたいと望んでいた。マホロバの野望を砕き、封印された父モンジュを救うため、コゲンタとともに戦いを繰り広げる。戦闘センスはかなりのもので、その腕の良さはコゲンタも認めるところ。負けず劣らず勝気な性格で、コゲンタに対しても物おじせずはっきり物をいう。闘神機が限界をむかえ名落宮に落とすも、モンジュとコゲンタに対する想いの力で「零神操機」の封印を解きコゲンタを取り戻す。マホロバを取り込み大極神の力までも手に入れたランゲツを倒すため、コゲンタや仲間たちと奮闘。十年前の父と同じく、コゲンタの命を使い撃破する。
白虎のコゲンタ(びゃっこのコゲンタ)
十年ぶりに契約された
信頼を司る陽の白虎族。口が悪く短気で乱暴な性格だが、強い自信と誇りを持っており、契約者のために命を投げ出すことも厭わない。モンジュと契約していた時の名は「アカツキ」。十年前の「関西空港事件」で最凶の妖怪「百鬼夜行」を倒すためにその命を捧げている。モンジュの息子であるヤクモに特別な感情を抱いており、何としても守り抜きたいと願っている。豊穣のネネ・ルリ姉妹とは腐れ縁。闘神機をまともに扱えなかったヤクモに対し、「人間ごときが…」と悪態を吐くなど、信頼の式神とは思えない態度をとってたが、日々成長していく彼を相棒として認めるようになる。落ち込むヤクモを勇気付けたり、冷静さを失ったときは諭したりと、乱暴なだけではない信頼の式神らしい姿も多くみられる。太極神の力を手に入れたランゲツを倒すため、十年前と同様に自分の命をぶつけヤクモにモンジュと同じ悲しみを味わわせないため、寸前で現世に留まるが、すでに肉体は限界をむかえており現世に留まっていられる間に契約を満了し、「バイス」の言葉を最後に式神界に帰還する。
吉川 モンジュ(よしかわ モンジュ)
ヤクモの父親。「白虎のアカツキ」の元契約者であり、マホロバの元弟子。土行王の過去を持つ。十年前、最凶の妖怪「百鬼夜行」を倒すためにアカツキの命を犠牲にし、それ以来闘神機を封印した。息子には自分と同じ思いをさせたくないと、闘神士になることに反対していたが心の底ではなることを望んでいた。式神を同志であると考えている。闘神符の扱いが巧みで式神を倒せる実力を持つ。逆式化した元師匠によって石化の闘神符で封じられるも、決戦後解呪される。
イヅナ
太白神社の闘神巫女。刻渡りなどの秘術を使う。モンジュが封印されてしまったため、ヤクモの生活の面倒は彼女が見ている。教育係であるが、事あるごとにあしらわれるも怒ると怖い。信頼の式神にあるまじき態度をとるコゲンタをたしなめることも。
ヒトハ
ヤクモの同級生の女の子。遅刻やサボりが多いヤクモに呆れる日々。
シマムラ
ヤクモの同級生。
マホロバ一派
マホロバ
最凶最悪の闘神士。モンジュの師匠でもあった人物。老人だが逆式を使用しているため、若返っている。組織機能を失っていた天流を再度組織化させ各地の妖怪の討伐等をより組織的に可能にした人物。この世の陰である悪を滅し、陽である善だけを残した「白き世界」を実現しようと目論むもランゲツにその肉体を乗っ取られる。
白虎のランゲツ(びゃっこのランゲツ)
マホロバが使役する最凶最悪の式神。信頼を司る陰の白虎族。種族名とは裏腹に、体色は黒。逆式に使われたが、力に囚われ逆に体を乗っ取った。その結果、印と契約から解放され完璧な力を手に入れ術者がいなくても技を行使する。自分が究極の力を得るために多くの人間の命が犠牲になることも厭わない。コゲンタが「信頼」に拘りランゲツを否定するのは下らない感情に囚われているからだという。信頼を司る白虎族でありながら、「そんな下らんものはとうの昔に捨てさった!」と言い放つ。究極の力を求め太極神の力を手に入れて世界を滅亡させかけるが、ヤクモとコゲンタに倒される。
消雪のマガホシ(しょうせつのマガホシ)
消雪族の式神。コタロウに倒される。
赤銅のミソヒト(あかがねのミソヒト)
赤銅族の式神。オニシバに倒される。
柊のトウベエ(ひいらぎのトウベエ)
柊族の式神。オニシバに倒される。公式サイトなどでは名前は「トウベイ」となっている。
金行王 カゲロウ(きんぎょうおう カゲロウ)
忍姿をした四転王の一人。黒鉄のフジを使役する。ヤクモをおびき寄せるためにモモタの村を襲撃した。ヤクモを侮っていたが敗北。逃走後、敗北を許さなかったマホロバに取り込まれる。
服部半蔵をイメージしたキャラクター[1]
黒鉄のフジ(くろがねのフジ)
カゲロウが使役する黒鉄族の式神。コゲンタとフサノシンにより倒される。
水行王 ナギ(すいぎょうおう ナギ)
水行を極めし四転王の一人。ひょうひょうとした態度で行動する。本来は土行の者だが、モンジュを超えることができなず水行へと宗旨変えした。護身用に二丁の銃を使用。コンゴウとの闘いで瀕死の重傷を負ったコゲンタを治療。ヤクモに真相を話して共闘するが、マホロバの攻撃からヤクモを庇い負傷。戦いの途中で力尽き絶命する。坂本龍馬をイメージしたキャラクター[1]
凝寂のエビヒコ(ぎょうじゃくのエビヒコ)
海老の姿をした式神。
秋水のエレキテル(しゅうすいのエレキテル)
デンキウナギの姿をした式神。
霜花のオニシバ(そうかのオニシバ)
本来ナギが使役する柴犬の姿をした式神。進路を司る。ナギのことを「親分」、コゲンタのことを「兄さん」と呼ぶ。口癖は「粋っすね」。
火行王 シラヌイ(かぎょうおう シラヌイ)
四転王の一人。粗暴な性格で好戦的なお馬鹿。盗んだバイクを乗り回す。二つの闘神機で二体の式神を同時に操ることができる。また、闘神機を合わせさらに強力な式神を降神させるもラクサイにより「名落宮」へ封印される。宮本武蔵をイメージしたキャラクター[1]
大火のムミョウ(おおびのムミョウ)
蝙蝠の姿をした式神。盲目。
癒火のツルヤッコ(いやしびのツルヤッコ)
鶴の姿をした式神。
雷火のジョニザ(いかずちのジョニザ)
楽天家なハクトウワシの姿をした式神。お馬鹿。シラヌイとは似たもの同士。「陰陽手槍 暴狼丸」を振るう。二つの技を同時に出すなど実力はかなりのもの。「零神操機」の力で進化したコゲンタに倒される。
木行王 ウンリュウ(もくぎょうおう ウンリュウ)
四転王の一人で五行王筆頭。モヒカンのような特徴的な髪型をしている。様々な計略を張ってヤクモを倒そうとする。北条姉妹の父親を殺害した真犯人。マホロバ信奉者で、その命を自ら奉げた。武蔵坊弁慶をイメージしたキャラクター[1]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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