陰茎
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陰茎
ヒトの男性器の断面図
ラテン語Penis
英語Penis
器官男性器
動脈陰茎背動脈
陰茎深動脈
陰茎球動脈
静脈浅陰茎静脈
神経陰核背神経
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猫のペニス。陰茎棘(英語版)が確認できる。生後6‐7月齢ほどで男性ホルモンによって陰茎棘ができる。そのため、去勢したオスでは男性ホルモンがなくなるため、陰茎棘が消滅する[1]。この棘は、ヒト科の中ではホモサピエンスだけ失われている[2][3]

陰茎(いんけい、: Penis)は、男性器の一部で、体内受精をする動物のにあり、尿道が通り立位排尿等が可能で身体から常時突出しているか、あるいは突出させることができる生殖器官及び泌尿器である。性交時等には勃起させ生殖器等に挿入し、体内に精子を直接送りこむ際に用いられる性器(交接器)となる。特に外性器のうちのひとつ。

また、哺乳類では泌尿器を兼ね、睾丸陰嚢の上部から突き出ている。陰茎を持つ動物では、雌にもそれに対応する構造が形成される例もあり、これは陰核と言う。

併せて、性同一性障害トランスジェンダー容姿の美観性を理由に、陰茎切除術を行うことがある[4]
動物の陰茎アジアゾウの陰茎

体内受精する動物の多くが精子を雌の体内に注入するため、雌の体内に差し入れることのできる管状の構造を発達させており、これが陰茎である。体内受精であっても、精包を受け渡すなど、交尾をしない型もあるので、体内受精する動物のすべてのオスが持っているわけではない。

陰茎は雄性生殖巣の出口に位置し、そこから突出するか、必要な場合に突き出すことができる。生殖巣の出口は肛門と共通であるか、あるいはそれに近い所にある例が多いため、陰茎もそこにある場合が多い(脊椎動物や昆虫類)が、例外もある。例えばミミズ類では体の前半、環帯より前の体節にあり、カタツムリなどでは体中央付近側面にある。

一つだけ持つ例も複数を持つ例もある。脊椎動物ではほ乳類や鳥類(あれば)やカメは一本、同じは虫類でもヘビトカゲは一対である。無脊椎動物ではウズムシ類や昆虫は一本、ミミズ類は複数対を持つ。

なお、線虫類では交尾の際に雌の体内に挿入する針状構造があるが、精子が内部を通り抜けるのではないので、陰茎とは言わず、「交尾針」と呼んでいる。アイスランドペニス博物館に展示されているシロナガスクジラの陰茎

@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}有袋類の多くは二股に分かれた陰茎を持っている[要出典]。

クジラやイルカは陰茎の先を性交を楽にするためにある程度曲げることができる。

哺乳類の最小の陰茎はヨーロッパトガリネズミの5mm、最大はシロナガスクジラで2mを越える(勃起時のサイズは交尾時にしか観察できないため測定は困難)。

鳥類で陰茎を持つのはダチョウ目シギダチョウ目カモ科である。これらの陰茎は哺乳類と構造が異なり、総排泄孔壁のリンパ液での勃起による。鳥類の中でもアフリカオタテガモは体長の半分近くになる、体の大きさに対し全脊椎動物中最長の陰茎を持つ[要出典]。

爬虫類有鱗目は2つの対になった半陰茎を持つ。

魚類の交尾鰭や交接器は鰭が変化して生じた。

昆虫の雄のペニスの相同器官は把握器 (aedeagus) と呼ばれる。

ヒトの陰茎

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陰茎の模型(左が勃起時、右が通常時)陰茎の図解(左が通常時、右が勃起時)

哺乳類の陰茎には、尿道が中を通っているのが特徴である。尿道には、精子を含む精液と、尿との両方が流れる。したがって、陰茎は、性器であると同時に泌尿器の働きを持っている。尿道の途中にはがあり、尿と精液が混ざり合うことはない。陰茎は、性行為の際に海綿体が充血して勃起することでに挿入可能な硬さを持つようになる。ヒトの陰茎には陰茎骨が無く非勃起時は柔軟である。
構造と機能

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陰茎は男性器のタナー段階Iは思春期前・幼児型、IIで思春期に入るが陰茎はまだ幼児型、III・IVで発達し、Vで成人型となる。

陰茎は、平常時は左右のの間の前方に懸垂する柔軟な器官で、普段は排尿に用いられ、また性的興奮性交時には勃起し、精液射精する器官でもある。思春期第二次性徴によって男性器タナー段階IIIより陰茎が長くやや太くなり(陰茎の増大から約1年後に陰茎基始部から陰毛が発生し始める、発生し始める時、男性器のタナー段階は成長に個人差があるため、IIIのままかIV以降に成長しているかのどちらかとなる)、IVで長く太くなり、陰茎亀頭が発達する。そしてVで成人型となる[5]。完全にまっすぐな陰茎はまれであり、大抵上下左右いずれかの方向に曲がっている。大きく曲がっていても性交に支障はまずないが、45°を超えるようだと性交に支障を来たし、手術で矯正することがある[要出典]。「ペイロニー病」も参照
海綿体詳細は「海綿体」を参照


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