院長
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NHS Norfolk and Norwich University Hospital 日本の地図記号

病院(びょういん、: hospital)は、疾病や疾患を抱えた人(病人、患者)に対し医療を提供したり、病人を収容する施設(の中でも一定の規模のもの)のこと[注 1]

病院の設立者は公的セクターが多いが、また保健組織(営利または非営利団体)、保険会社、慈善団体などがある。病院は歴史的に、その多くが宗教系修道会慈善家によって設立・運営されてきた[1]
目次

1 語源

2 歴史

3 各国の病院

3.1 アメリカ合衆国

3.2 タイ

3.3 中国

3.4 マレーシア

3.5 日本

3.5.1 開設規制

3.5.2 名称

3.5.3 種類

3.5.3.1 開設者による種類

3.5.3.2 医療制度上の分類


3.5.4 病院会計

3.5.5 クレジットカード・デビットカード決済



4 批判

4.1 診療報酬の改訂による諸問題


5 病院建築

6 脚注

7 参考文献

8 関連項目

9 外部リンク

語源 病室

「hospital」という言葉はラテン語 hospes(客)に由来し、「傷病者や病人の収容施設」という意味合いの言葉である(hotel などと語源は同じ)。そのためこの語はかつて老人ホーム、養老院、孤児院の意味でも使用されていた。

漢語「病院」は末のイエズス会士ジュリオ・アレーニによる『職方外紀』(1623年)にはじめて現れる。この書物が江戸時代に輸入され、蘭学者によって使用された[2]戊辰戦争の頃に使用された「病院」という文字が書かれた順天堂大学に保管されている[3]
歴史

古代ギリシアのアスクレーピオスの神殿が病院の一種として機能していたともいわれる[4]。また、法顕仏国記』によれば、西暦400年ごろのインドでは「福徳医薬舎」が建てられて、病人や不具者・孤児・貧窮した者などを集め、治療したり食事を与えたりしていた[5]

イスラム教世界では707年にシリアダマスカスに病院が作られたのがはじめである[6]ハールーン・アッ=ラシードのもとでバグダードに病院が作られた。

西洋のキリスト教世界では修道女修道士が神に仕えるために病人を集めて日常生活上の世話をした。これは看護活動の原点でもある。宗教改革以降、プロテスタントの地では宗教から病院が切り離されるようになった。18世紀以降、病院は貧民救済から離れて、もっぱら病気やけがの治療のために使われるようになり、専門化していった。19世紀のフローレンス・ナイチンゲールは看護にも職業的訓練が必要なことを明らかにした。

日本で最初の病院は、1557年医師でもあったポルトガル宣教師ルイス・デ・アルメイダによって、現在大分県大分市顕徳町2丁目にあったデウス堂の隣地に開設された病院であると言われ、外科内科ハンセン病科を備え、日本初の入院施設も備えていた[7]。これが西洋医学が初めて導入された場所とも言われている[8]

戦時国際法では、病院への攻撃は禁止され、戦争犯罪である。

各国の病院 OECD諸国の人口あたりベッド数(機能別)[9]
アメリカ合衆国


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