阿部良二
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阿部 良二
Ry?ji Abe

個人情報
本名阿部 良二
あべ りょうじ
愛称ビッグマウス、『絶好調』
生年月日 (1953-03-06)
1953年3月6日(66歳)
国籍 日本
チーム情報
期別29期
分野競輪、トラックレース
特徴先行、捲り
プロ所属チーム
1972-2004日本競輪選手会青森支部
グランツール最高成績
主要レース勝利
競輪祭 1976
高松宮杯 1978

 獲得メダル

世界選手権
銅1975 リエージュプロ・スクラッチ


最終更新日
2012年12月23日

阿部 良二(あべ りょうじ。1953年3月6日 - )は元競輪選手である。岩手県紫波町出身。日本競輪学校第29期生。
目次

1 経歴

1.1 競輪の存在さえ知らなかった高校時代

1.2 三強を震撼させた選手

1.3 「絶好調です!」

1.4 破壊力満点

1.5 競輪界の悲願成就

1.6 「遊びはもうこりごり」

1.7 桁外れの優勝

1.8 短き全盛期

1.9 15年ぶりにビッグレース出場


2 参考文献

3 外部リンク

4 関連項目

5 脚注

6 外部リンク

経歴
競輪の存在さえ知らなかった高校時代

岩手県立大迫高等学校時代、松阪競輪場で行われた1970年全国高等学校総合体育大会自転車競技大会・スプリント(当時はスクラッチ)で、小池和博に次いで2位に入った。しかし、阿部の生まれである岩手は当時、競輪に全く縁のない地であったため、顧問の先生に競輪選手になってみないかと勧められて、漸くその存在を知ることになったという。

日本競輪学校第29期生として1972年4月2日取手競輪場でデビュー戦を迎えて1着となり、以後負け知らずの21連勝を記録した。なお、同校29期生から、特別競輪(現在のGI)優勝者を4人(加藤善行(岩手)、阿部、天野康博(新潟)、久保千代志(愛知))輩出したことを讃え、競輪マスコミから、花の29期生と名づけられた。
三強を震撼させた選手

阿部がデビューした1972年といえば、福島正幸田中博阿部道の三強時代であったが、そのうちの一人である福島が、「もしも私を含めた三強の時代を終焉させる選手がいるとすれば、それは間違いなく阿部良二であり、彼がトップクラスに上がったら(私を含めた三強は)即『終わり』だと思った。何せ、私らとは馬力が違い過ぎていたから。」と述べており、それだけ阿部のパワーというのは新人時代から恐るべきものがあったと考えられる。
「絶好調です!」

この言葉は元巨人中畑清が放った言葉として有名であるが、阿部は中畑が言うはるか以前より使用していたという。

その理由として、競輪マスコミに「調子はどうですか?」と聞かれて、「これからバンクという戦場へと出て行くというのに、調子が「まぁまぁです」なんて言えるはずがない。」という意味から使用されたようだが、とにかく当時の阿部良二は、当時の競輪界にとってみれば規格外というべき性格の選手であり、大言壮語なコメント(競輪マスコミから良二語録と言われた)ぶりも目立った選手だった。
破壊力満点

新人時代は、前出の福島が、「馬力が我々とは全く違う」と言わしめたほどの破壊力を誇った選手であった。後述の通り、ゴール10メートル手前で両手を挙げてバンザイするような他を圧倒させる戦いができたのは歴代の競輪選手の中でも阿部ぐらいなものであり、中には短かったとはいえ、阿部の全盛期こそが歴代の競輪選手の中では一番強かったという声が一部にあるほどである。

それが証拠に、阿部はいまだ富山競輪場バンクレコード記録保持者(1981年6月22日に9.0秒を記録)であり、これは現存する競輪場の中では最も長く保持されている記録である。
競輪界の悲願成就

阿部は1975年世界自転車選手権リエージュベルギー)大会、プロスクラッチで競輪選手として初めて銅メダルを獲得した。3位決定の瞬間、阿部は派手なガッツポーズを決めてみせた。同大会に競輪選手が1957年から出場して以来、18年目の快挙であった。ところが翌年、阿部はなぜか世界選手権の代表を辞退してしまう。
「遊びはもうこりごり」

1976年全日本プロ選手権自転車競技大会熊本競輪場)で阿部はスクラッチで優勝し、世界選手権のプロ代表に選ばれたはずだった。ところが阿部は、「世界選のような遊びはもうこりごり。」といって代表を辞退してしまった。そればかりか阿部はこの後においても世界選手権に出場することはなかった。


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