阿蘇山
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阿蘇山
阿蘇山空撮(2014年5月)
所在地 日本 熊本県
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯32度53分3秒 東経131度6分14秒 / 北緯32.88417度 東経131.10389度 / 32.88417; 131.10389座標: 北緯32度53分3秒 東経131度6分14秒 / 北緯32.88417度 東経131.10389度 / 32.88417; 131.10389
最高峰高岳(1,592 m
種類複成火山 (活火山ランクA)
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プロジェクト 山
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阿蘇山(あそさん、あそざん)は、日本九州中央部、熊本県阿蘇地方に位置する火山カルデラを伴う大型の複成火山であり、活火山である。

阿蘇火山は、カルデラ中央火口丘で構成され、高岳、中岳根子岳烏帽子岳、杵島岳が阿蘇五岳と呼ばれている。

最高点は高岳の標高1592m。カルデラは南北25km、東西18kmに及び(屈斜路湖に次いで日本では第2位)面積380km2と広大である[1][2]

2007年、日本の地質百選に「阿蘇」として選定された。2009年(平成21年)10月には、カルデラ内外の地域で、巨大噴火の歴史と生きた火口を体感できる「阿蘇ジオパーク」として日本ジオパーク世界ジオパークに認定されている。「日本百名山」の一座としても取り上げられている[3]。また、阿蘇くじゅう国立公園にも含まれる[4]
概要外輪山の大観峰から見たカルデラと阿蘇五岳

阿蘇山は、世界でも有数の大型カルデラと雄大な外輪山を持ち[5]、「火の国」熊本県のシンボル的な存在として親しまれている。火山活動が平穏な時期には火口に近づいて見学できるが、活動が活発化したり、有毒ガスが発生した場合は火口付近の立入りが規制される。

阿蘇山のカルデラ内部に出来た中央火口丘群のうち、その中核を成しほぼ東西に一列に並ぶ根子岳、高岳、中岳、杵島岳、烏帽子岳の五峰を阿蘇五岳(あそごがく)と呼ぶ[6]。北側の阿蘇谷方面から阿蘇五岳を見た姿は、釈迦が寝ている姿を表した涅槃像に似ていると言われている[7]。阿蘇五岳の中央に位置する噴火口のある山が中岳、最高峰が高岳、ギザギザの山が根子岳である。各山の山頂付近は九重連山雲仙岳と並ぶミヤマキリシマの一大群生地となっており、最盛期には南郷谷から烏帽子岳の斜面がピンクに染まる山肌を見ることができる。根子岳は地層調査によって他の山よりも古くからある山であることが分かり、カルデラ形成前からあったものであると推定されている。阿蘇山の南麓には名水として知られる白川水源がある[8]

阿蘇山は外輪山の内側を中心として阿蘇くじゅう国立公園に指定されており、温泉や観光・レジャースポットが点在する有数の観光エリアとなっている。夏になると多くのライダーがツーリングに訪れる。

噴火時の災害対策として、中岳火口周辺には退避壕が9つ建てられている[9]
名称

漢字の阿蘇山の「阿」は原点、「蘇」は蘇生復活を意味し、原点に返り復活する場所の意味とする説がある[10]
地形阿蘇カルデラの地形図中央火口丘の地形図

最高峰の高岳(1,592.3m)を始めとする中岳(1,506m)、根子岳(1,408m)、烏帽子岳(1,337m)、杵島岳(1,270m)の阿蘇五岳の他、往生岳(1,235m)などを含む1,000m級の山が連なる。烏帽子岳山頂には一等三角点「西烏帽子岳」、高岳山頂には三等三角点「高岳」、根子岳山頂東側の尾根には二等三角点「根子岳」が設置されている[11]

名称種類形成時期備考
中岳成層火山中央火口丘の最高峰。7つの火口を持ち現在活動中の火山
高岳成層火山[12]鷲ヶ峰火山の上に載る小型の成層火山[12]
烏帽子岳成層火山[12]
草千里ヶ浜軽石丘[12]約27,000年前[13]二重の火口[14]
杵島岳スコリア丘約4,000年前[15]
往生岳スコリア丘[12]約3,600年前[16]
米塚スコリア丘[16]約3,300年前基底直径約380m、比高約80m[14]
蛇ノ尾スコリア丘[15]4,900-4,100年前[17]米塚の溶岩流で大部分を埋められる[12]
楢尾岳成層火山[12]北西に開いた馬蹄形の火口地形がある[12]
御竈門山成層火山[12]長径800mの東北東に開く馬蹄形火口がある[12]
夜峰山火砕丘[12]現在の山体は火砕丘の南半部にあたる[12]
池の窪タフリング[14]1万年より古い[14]夜峰山の北側にある[14]
根子岳成層火山[12]約15万年前[12]中央火口丘の他の火山より古く、Aso-4の大噴火前の火山(Aso-3よりも古い)[12]

中央火口丘群

「阿蘇山」は、狭義にその中央火口丘群である根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳の5峰の総称を指すこともある。最高地点は高岳の1,592メートルで、「ひごくに(肥後国)」の語呂合わせで覚えられる。中岳の火口は現在も噴煙を上げ続け時々噴火する活火山で、火口西側まで道路(阿蘇山公園道路)が通じている。

中岳火口 2009年

南阿蘇村から見た中央火口丘群


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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