防空壕
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この記事には複数の問題があります。改善ノートページでの議論にご協力ください。

出典がまったく示されていないか不十分です。内容に関する文献や情報源が必要です。(2018年6月)


独自研究が含まれているおそれがあります。(2022年4月)
出典検索?: "防空壕" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL

防空壕(ぼうくうごう、英語: air raid shelter)は、空襲のときに待避するために地を掘って作った穴や構築物[1](地下壕[2]や地下室)。避難壕(シェルター)の一種。
概要

航空機による爆撃機銃掃射だけでなく、対地ミサイル攻撃や砲撃から身を守る機能もあり[2]、敵の地上部隊が進撃・上陸してきた場合には、防衛戦における陣地要塞を兼ねて使われることもある(2022年ロシアのウクライナ侵攻におけるアゾフスタリ製鉄所の戦い[3]など)。

地域紛争が起きている地域では、防空壕は日々の攻撃から住民の生命を守るための実用的なものとして作られ使われている。たとえばイスラエルは建国以来、周囲のイスラム諸国と全面戦争を複数経験(中東戦争)したほか、その後もガザ地区からロケット弾攻撃をしばしば受けており、防空壕はイスラエルでは「空襲警報サイレンが鳴るたびに駆け込むもの」という位置づけである。

また核攻撃される可能性を危惧して、放射能汚染も想定した防空壕(核シェルター)を建造している政府がいくつもある。核兵器保有国ロシアに近い北欧では核攻撃される可能性はかなりありえる事態だと認識されているので、核攻撃に耐えるような防空壕が建造してある。アメリカ合衆国の民間人でも、核攻撃されることや第三次世界大戦が勃発する可能性を真剣に憂慮し、遅かれ早かれ起きるものとしてそれへの準備を怠らないプレッパーと呼ばれる人々は、自力でそうした核シェルターを用意し、シェルター内にかなりの量の備蓄物を蓄えている。

強度や規模は様々であり、日本太平洋戦争中に民間人が自分の家族のために住宅の裏山や庭などを掘り作ったものは小さくて簡素な防空壕だった[4]が、政府が国家・政府機能や軍隊の指令系統を維持するために作る場合は、強固で大きななシェルターを作ることになる。アメリカ合衆国連邦政府は核攻撃にも耐えるよう山の下、分厚い岩盤の層の下に建造し、かなりの人数の人々が長期に渡り生き延びられるように相当な備蓄もしている(シャイアン・マウンテン空軍基地)。

ウクライナドネツィクにある防空壕の入口

地下防空壕へ下りる階段(ドネツィク)

地下の扉(ドネツィク)

ドネツィクの地下壕内部

ドネツィクにある別の防空壕への入口(建物脇から出入りできる)

ドネツィクにある別の防空壕の内部

ウクライナにある別の防空壕内部

イスラエルの防空壕。日常的に使うので、ベビーベッド、冷蔵庫、テレビ、ソファーなども置いている例。

イスラエルにある別の防空壕の内部

スウェーデンの防空壕(内部へ向かう通路)

スウェーデンの防空壕内部

スウェーデンの防空壕内部

現代では地下鉄駅が防空壕としても利用されている。他国から侵略されることを意識せざるを得ない国々では、地下鉄駅を防空壕として使うことをかなり意識して、一部の駅は防空壕兼用で設計し、それ用の諸設備も備えている。

2022年ロシアのウクライナ侵攻では、地下鉄駅にウクライナ国民が多数、毛布寝袋キャンプ用マットレス、段ボールなどを持ちこんで1カ月以上耐えている。防空壕となった地下鉄駅では、戦争難民を支援する自国や各国のボランティア団体などが水や食料を配布している。

防空壕として使われ、長期避難状態になった地下鉄駅構内(2022年、ウクライナ)

避難者数が膨大で構内だけでは場所が足りないので、プラットホーム上にも避難者が座っている。列車の運行も行われ、乗降客もホームを歩いている(2022年、ウクライナの首都キーウの地下鉄駅にて)。

歴史

第二次世界大戦期には、各国で、それぞれのつくり方で、防空壕が造られるようになった。

冷戦期には大量破壊兵器、NBCつまり核兵器生物兵器化学兵器などが使用されるリスクが高まったので、それらから身をまもるためのシェルターや、シェルター機能を兼ね備えた地下鉄駅などが各国で盛んに建造された。
各国の防空壕
フィンランドフィンランドはロシア(旧ソ連)と長い国境で接しており、20世紀にはロシアから侵略され領土も奪われたので(冬戦争継続戦争)、今後もロシアが侵略のための攻撃をする可能性が高いと想定、侵略は現実的なものと想定して防空壕が多数用意されている。しかもそのロシア(ソ連)は核兵器を大量保有しているので、核兵器で攻撃されることを想定したしっかりした構造の防空壕も多数造られている。フィンランドは、ヨーロッパ各国の中で比較した場合、防空壕建造を比較的しっかりと行なってある国である。たとえば首都ヘルシンキの人口は(2013年時点のデータで)およそ60万人強であるがそれ以上の90万人が避難できる防空壕が建造してあり、いつでも使用できる状態になっている。首都ヘルシンキの地下鉄駅は、核攻撃も想定した防空壕兼用の駅となっている。天井に鉄板などを配し、耐攻撃性能を高めている駅もある。地下鉄駅以外でも防空壕目的で建造した地下施設も多数建造されている。巨大な地下施設を造り、普段は市民の各種施設(スポーツジムや市民プールなど)として利用していて、戦争が始まったら純粋に防空壕目的の使用へと切り替える手はずとなっている(これにより建造コストの一部を回収し、壁面や天井などのメンテナンスも続けられることになる。普段から使用する施設とすることで、自然と空調・飲料水供給・トイレなども備えることになり、いざ防空壕として実際に使用する時でも比較的快適な空間となる)。「en:Civil defence in Finland」(英語版記事)も参照のこと。

フィンランド首都ヘルシンキの地下鉄駅 兼 防空壕の例。戦争になったら国民を多数避難させるために、巨大で頑丈な造りになっている。

フィンランドの民間の防空壕のドア。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:67 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef