防波堤
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この項目では、海に設置された構造物について説明しています。この構造物が名の由来の楽曲については「くろまる (音楽グループ)」をご覧ください。
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出典検索?: "防波堤" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2019年6月)
港を守るよう海中に設置された防波堤(室津、日本)

防波堤(ぼうはてい)は、外洋から打ち寄せる波を防ぐために海中に設置された構造物である。その目的は、波浪から港湾の内部を安静に保つことや、津波高潮の被害から陸域を守ること、あるいは海岸の侵食を防ぐことなどである。堤防と同様に細長い形状を持ち、港湾を守るように陸域から海中に向かって、または海中に築造されている。

日本語の「防波堤」は、厳密には、上述のとおり港湾を守るための堤または津波を防御する堤を指す。一方、英語の「breakwater」は、港湾だけでなく海岸を守る堤をも指す。日本語では、海岸を守る堤は離岸堤、消波堤と呼び、防波堤とは異なる機能・構造を持つ。しかし、一般的には英語と同様、海岸を守る離岸堤・消波堤も「防波堤」と呼称されることが多い。

本項では、離岸堤・消波堤を除く、港湾を防御する防波堤について解説する。
歴史ウィリアム港の防波堤(スコットランド南西部)

船舶が停泊する港湾は、波浪の穏やかな場所が求められたが、古い時期は内海や入り江の背後岸、前方をに囲まれた海岸など、波浪の少ない自然条件が備わった場所に港湾が設定されていた。

そのうち、海上交易の発展に伴って船舶が大型化すると、自然条件に左右されない港湾の立地が求められるようになった。古くから海上交通が発達していた地中海では、早くもローマ帝国期に港湾を守るための防波堤が築かれていた。皇帝セプティミウス・セウェルスがリビアのレプティス・マグナの港に建設した防波堤は、石材が整然と積み上げられており延長約500mにも及んだ。その他、ローマ近郊のオスティア港やパレスティナのセバストス港の防波堤は、コンクリート製の基部を持つなど非常に堅固に造られた。

ローマ期以降、防波堤の技術は停滞し、ながらく海中に石材を投下して防波堤を築く捨石(すていし)防波堤が造られる程度の状況が続いた。しかし、産業革命期に入ると、ヨーロッパで防波堤技術が急速な進歩を見せ、捨石基礎の上にコンクリート製の直立壁が置かれる近代的な混成堤が登場した。混成堤は、ヨーロッパから世界各地へ普及し、防波堤技術の主流となった。

直立壁式の混成堤は、従前と比べると高い堅固性をほこったが、それでも強波浪時にはしばしば崩壊しており、さらなる改善が求められるようになった。防波堤技術が再度急速な進展を見せたのは、第二次世界大戦前後のアメリカにおいてである。ロバート・Y・ハドソンを中心とする米陸軍局工兵隊水路試験所は、水理模型実験を通じて安定した防波堤建設につながる技術を開発した。大戦後は、直立壁に代わってケーソン(コンクリート・鋼製の箱形構造物)を設置したケーソン混成堤が防波堤の主流となっていった。(日本でのケーソン(コンクリートの箱)を沈めてつくる本格的な防波堤工事は、大正8年(1919年)の鮫港修築工事が最初である[1]。)

防波堤の安定性は非常に高くなったが、波浪の持つ巨大なエネルギーの前では防波堤が崩壊する危険性は、僅かとはいえ存在しており、より高い安定性への追求が続けられた。1960年代のカナダで導入された防波堤には、ケーソンに海水が通過できる穴が開けられており(消波ケーソン)、波浪エネルギーの制御に大きな成果を挙げ世界各地の強波浪地域で採用されている。1970年代に日本で開発された半円形ケーソン防波堤も非常に高い安定性を示し、中国などで導入されている。その他、波浪に関する研究も進み、波浪のエネルギーを効率的に分散する様々な防波堤が研究・開発されている。さらには海底に水を注入して液状化させることにより、波浪を抑制する技術も研究されている(構造物によらない「見えない防波堤」)。
種類・構造


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