阪神ファン
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阪神タイガースのファン(はんしんタイガースのファン)は、日本プロ野球球団・阪神タイガースを支持・応援するファンのことである。略して、阪神ファンともタイガースファンとも言う。以下では、基本的に阪神ファンで統一する。
概要

阪神ファンは、応援の対象であるセ・リーグの阪神タイガースが兵庫県西宮市にある阪神甲子園球場(以下、甲子園球場)を本拠地にしていることもあり、近畿地方を中心に全国に存在している。なお、現在NPB加盟12球団のうち、阪神と同じく近畿地方には大阪府保護地域とするパ・リーグオリックス・バファローズがあるが、歴史的背景[注 1]もあり、オリックスを圧倒的に上回る人気を得ている。また、熱狂的なファンも多く見られる一方で、これまで各地で一部のファンがトラブルを起こして問題となったこともあるが、ゆず栄光の架橋」の合唱など感動も多々与えている。(後述)。

阪神ファンは、NPB加盟12球団の中でも読売ジャイアンツ(以下、巨人)のファンでもある巨人ファンと一、二の座を争っており、主催試合における球場への観客動員数は実数発表となった2005年(平成17年)以降、年次によっては阪神が「12球団最速で観客動員100万人突破」と報じられる[1]など常にトップの位置にある[注 2]。38年ぶりの日本一を達成した2023年は主催71試合(京セラドーム大阪8試合、倉敷マスカットスタジアム1試合も含む)で291万5528人(1試合平均4万1064人)を動員しており、12球団トップであった[3]
呼称
阪神ファン・タイガースファン
最も一般的とされる。
タイガースという球団名は、日本のプロ野球以外にも存在する(デトロイト・タイガース起亜タイガースなど)が、日本でタイガースファンと言えば通常は阪神タイガースのファンのことをさす。
トラキチ
トラ(タイガース)のきちがいという意味の略語であり、特に熱狂的な阪神ファンの呼称(あるいは自称)として用いられる。蔑称的な意味はない。阪神がリーグ優勝・日本一になった1985年(昭和60年)の流行語大賞(銀賞)にもなった。
虎党
スポーツ新聞などの活字では、虎党と記載されることもある[4][5]
阪神ファンの総数と分布

2004年(平成16年)と2005年(平成17年)に、関西大学関西国際大学により全国のプロ野球ファンにアンケート調査が実施された。いずれの調査報告でも、阪神タイガースを最も好む球団に選ぶプロ野球ファンが最大で3割と一番多く、巨人がそれに続く結果となった[6][7]。さらに2005年(平成17年)、阪神が優勝した直後に大阪府立大学教授の宮本勝浩らがネット調査会社のデータなどを元におこなった調査によれば、日本全土で2053万人の阪神ファンが存在し、巨人ファンを抜いて両リーグ最多であると推計している[8]

さらには、2005年(平成17年)以降に毎年実施されている「スポーツマーケティング基礎調査」によると、阪神ファンと巨人ファンの総数がプロ野球ファンの人数において毎年1、2位を争っており、共に1000万人前後だと推計されている[9][10]

阪神ファンの存在する地域としては、甲子園球場のある兵庫県や近隣の大阪府を中心とした関西2府4県に多く、圧倒的な割合である[11]。ただ関西以外の地域でも日本全土に幅広く存在し[11]、全国区といえる[7]

海外でも仕事などの事情で日本人が駐在している主要都市を中心に分布しており、中には応援団が結成されている地域もある[12][13]

日本在住の外国人にも阪神ファンがおり、中には独自で応援サイトを立ち上げ、英語でタイガースの情報を世界に発信している人もいる[14]
阪神ファンの特徴

阪神ファンは、阪神タイガースに対して強い一体感を持っている。前述のアンケート調査からも、阪神ファンは球団に対する愛着やファン同士の連帯感が強いことが示される[15]。巨人の元エースで阪神のコーチも務めた西本聖は、「巨人ファンにとって巨人は趣味の一つ。阪神ファンにとって阪神は生活の一部」と評し、経済評論家の國定浩一は「阪神ファンにとって球場での応援は「観戦」ではなく「参戦」である。」と分析している[16]

さらに阪神ファンは、熱狂的で、感情的で、陽気で、お祭り好きというイメージが自他共にある[6]。野球にそこまで関心がないか、あるいは球団やファン集団への愛着が元々薄い比較的ミーハーと言えるプロ野球ファンは、巨人を支持する人がもっとも多いが、熱狂的なファン層では阪神を支持するファンがもっとも多いことが判明している[17]

テレビ観戦では、他の球団のファンでは血圧低下が見られたのに、阪神ファンではテレビ観戦でも血圧が上昇するという報告があり、医学的にも上記のような阪神ファンの性質が窺える[18]。またこの報告では、観戦後には心拍数が低下し、唾液中のストレス物質の低下する傾向が阪神ファンにはあり、観戦によって心理的ストレスの軽減が図られている様子も窺える。この阪神ファンの情熱は、リハビリなどの治療に効果的に使われることもある。例えば、長期療養や半身麻痺の阪神ファンが試合観戦や、後述する「道頓堀ダイブ」を目標にリハビリに取組み、高い意欲を引き出すといった事例がある[19][20]

なお、関西地区以外にも阪神ファンは多数存在するが、インフォシークによると東京の阪神ファンと大阪の阪神ファンには違いがあるという。東京の阪神ファンは「アンチ巨人だから」や「ヤンチャ(または悪役)なチーム」という理由で応援する人が多いのに対し、大阪の阪神ファンにはそのような理由でファンになる人はあまりおらず、大阪人にとっては「野球=阪神タイガース」であるとのこと[21]
阪神ファンの応援

阪神ファンの甲子園球場での応援は、他球団の応援よりも熱狂的である。例えば、元阪神ファンである上原浩治[注 3]は2006年(平成18年)に行われたWBCの際、韓国側の熱狂的な応援について質問されると「甲子園の応援の方が揺れてすごい」と答え[22]、また翌2007年(平成19年)北京オリンピックアジア最終予選後チャイニーズ・タイペイ戦での完全アウェーの応援について聞かれても「甲子園の阪神巨人戦が世界一」と語っている[23]
応援スタイル

ファンの応援スタイルは、攻撃時にヒッティングマーチを歌いながらメガホン(応援バット、カンフーバット)を叩くというオーソドックスなものが浸透している。応援団のうち指揮を執る者が、ヒッティングマーチを演奏するか、(トランペット吹奏者の休憩も兼ねて)手拍子と選手名だけ連呼するかを応援団全体に指示し、ファンはそれに従う。以下、主な応援スタイルを列挙する。なお、以下のほかにも、かつては試合中に阪神が得点した時などでファンが自前で持ち込んだ紙吹雪を撒いたり紙テープを投げたりしていた光景も見られたが、それらはのち禁止されたため現在は見られない。
六甲颪(ろっこうおろし)
阪神タイガースの歌」の通称。阪神ファンは阪神の試合前、阪神の選手が適時打や本塁打を放ったとき、勝利確定後などにこの歌を合唱する。ホームゲームでの勝利の場合はヒーローインタビューの後に恒例としてレコードCDを使った演奏(歌手は過去に立川清登唐渡吉則ら、現在は山本彩水樹奈々[注 4]Char若旦那千秋ら阪神ファン芸能人による「みんなで六甲おろし」)が行われ、それに合わせてファンが合唱する。


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