闘え!ドラゴン
[Wikipedia|▼Menu]

闘え!ドラゴン
ジャンル
アクションドラマ特撮
企画小林利雄
脚本伊上勝
演出外山徹
田村正蔵
出演者倉田保昭
府川房代
赤塚真人
三谷昇
オープニング子門真人
「闘え!ドラゴン」
エンディング倉田保昭
「ロンリードラゴン」
製作
プロデューサー岡哲男(東京12チャンネル)
田村正蔵
福原博
制作東京12チャンネル宣弘社

放送
放送国・地域 日本
放送期間1974年7月2日 - 12月24日
放送時間火曜日19:30 - 19:56(→19:55)
放送分26分→25分
回数26回
テンプレートを表示

『闘え!ドラゴン』(たたかえ ドラゴン)は、東京12チャンネル1974年7月2日から12月24日まで放送されたアクションドラマ。全26回。放送時間(JST)は当初火曜19:30 - 19:56だったが、1974年10月からは直後のミニスポーツニュース『スポーツフラッシュ』の枠拡大に伴い、19:30 - 19:55に変更された。

主演は、当時の新作映画『帰ってきたドラゴン』で香港から凱旋帰国した直後のアクション俳優・倉田保昭が務めた[1]
ストーリー

戦争で両親をなくし、香港で戦災孤児として暮らしていた不知火竜馬は、風吹流空手創始者・風吹海山と出会って一番弟子となり、修行を経て風吹流免許皆伝を会得して日本に帰国する。竜馬は日本で孤児院「どんぐり寮」を運営し、己と同じ境遇にある孤児たちの面倒を見ながら平穏な生活を送っていたが、恩師・風吹海山の事故による訃報を聞き、香港を訪れる。そこで恩師の死の真相が謎の暗殺組織シャドウの手による暗殺だった事実を知った竜馬は、シャドウと戦うことを決意する。超人的な体力と運動神経、ヌンチャクや必殺の跳び蹴りをはじめとする得意の風吹流空手の必殺技を駆使しながら、竜馬はシャドウの恐るべき殺し屋拳法使いと対決する。
概要

月光仮面』などのヒーロー作品を製作してきた宣弘社が、ブルース・リーの『燃えよドラゴン』のヒットにより巻き起こった空手ブームの中にあって製作した、国産テレビ映画初の「本格的カンフー・アクションドラマ」である[1][2][注釈 1]。宣弘社の製作による30分枠実写ドラマは、本作が最終作となった。原作や全話の脚本を、『遊星王子』や『隠密剣士』などの宣弘社作品を手がけ、「仮面ライダーシリーズ」をはじめとする東映作品でも活躍した伊上勝が担当し[1][2]、過去の作品で培った設定や作劇のノウハウを取り入れた。

本作は2クールの全26話で終了する。ストーリーはシャドウ日本支部を壊滅したところで終わり、シャドウを全滅させるまでには至らなかった。後年には、CS放送のファミリー劇場で全話が再放送されている。

動画配信サイトの配信では2022年3月現在、Amazon Prime Video[4]ベストフィールド[5][6]などで行われている。
制作

宣弘社社長の小林利雄は、『帰ってきたドラゴン』で凱旋帰国した倉田保昭を食事に誘い、その席でテレビ企画への出演を持ちかけた[7]。この時点では軽い挨拶程度であったために倉田は本気ではなく、正式に企画が決定するとスケジュールが詰まっていたこともあり、香港ロケを行うこと、香港映画の撮影時はそちらを優先すること、ブルース・リャンやヤン・スエを起用することなど無理な条件を提示したが、全て受け入れられたために出演することとなった[7]

香港では立ち回りでも実際に相手に当てるのが主流であったが、日本では当てるふりをするだけのため、香港流に慣れた倉田は日本でのやり方に戸惑ったという[7]。一方で、擬斗の高倉英二は、倉田と同じく糸東流を学んでいたため、倉田に殺陣をつけるのは楽であったと述べている[3]。当時、高倉は『大江戸捜査網』など複数作品を掛け持ちしていたため、香港へは1泊のみで行き来することが多かったという[3]

放送局は東京12チャンネルとNETで争われ、前者での放送に決定したが、監督の田村正蔵はネット局の少なさにがっかりしたという[8]
スタッフ

原作・脚本:
伊上勝

企画:小林利雄

プロデューサー:岡哲男(東京12チャンネル)、田村正蔵、福原博

監督:外山徹、田村正蔵

助監督:安倍貞雄

撮影:小川大次郎、横手丘二

照明:榑松良司

編集:小倉昭夫

美術:池谷仙克

擬斗:高倉英二

音楽:菊池俊輔

録音:整音スタジオ

主題歌:「闘え!ドラゴン」作詞・伊上勝、作曲・菊池俊輔、歌・子門真人

副主題歌:「ロンリードラゴン」作詞・伊上勝、作曲・菊池俊輔、歌・倉田保昭


制作:宣弘社東京12チャンネル

キャスト
竜馬と仲間たち

不知火竜馬:
倉田保昭

風吹リカ:府川房代

武蔵小次郎:赤塚真人

久利彦左衛門:三谷昇

林周:長谷川誉(4 - 14話)

シャドウ

大河原英造(黒い豹):
玉川伊佐男(2 - 7・10 - 15話)

黒い豹の声:小林清志(2 - 7・10 - 15話)

闇の眼:堀田真三(16・17話)

闇の眼の声:飯塚昭三(17話)

暗闇の虎:山本麟一(18・20・23 - 26話)

その他

マジン・リャン:ブルース・リャン(梁小龍)(1 - 3・8話)

マジン・リャンの声:
野島昭生(1 - 3・8話)

ナレーター:内海賢二

ゲスト

各話には特撮作品で有名な俳優や現役プロレスラー、著名声優、ベテラン悪役など、多種多様なゲストが起用されている[1][2]

超恩銘(1・2話:マー・カートン、声:清川元夢

赤い虎(1・2話:楊斯、声:渡部猛

紫の蛇(2話:チャン・ロウ、声・?)

林海明(1 - 3話:シュツ・カム、声:上田敏也

林明花(1 - 3話:中沢久美子)

林美麗(1 - 3話:シュウ・チェン、声:高坂真琴

紅さそり(3話:リー・カーデン、声:岸野一彦

吹き矢の留吉(4話:和久井節緒

青い猫(4話:阿部牛、声:清川元夢

日下部早苗(5話:井上真彩子)

日下部進(5話:小松陽太郎)

関本(5話:入江正徳)

東浩二(5話:潮哲也

銀のかまきり(5話:角友司郎)

だんだら狼(6話:泉田洋志)

まだら狼(6話:温碧蓮)

陣々(7話:湊俊一)

田坂隼人(7・8話:南城竜也

緑の蜘蛛(7・8話:久保田鉄男)

金の蝙蝠(7・8話:荻原紀

小野社長(9話:高桐真)

原島(9話:保科三良)

闇とかげ(9話:遠矢孝信

影いたち(9話:岩名雅記


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:52 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef