関西ペイント株式会社
KANSAI PAINT CO.,LTD.
関西ペイント本社
種類株式会社
市場情報東証プライム 4613
関西ペイント株式会社(かんさいペイント、KANSAI PAINT CO.,LTD.)は大阪府大阪市北区に本社を置く総合塗料の製造販売企業である。 前身である関西ペイント工業所が、玉水弘により1917年に尼崎市神崎で創業。玉水は東京帝国大学応用化学科卒の技術者で、先発メーカーであった日本ペイントや東亜ペイントの取締役・技師長を経て独立。従業員30人余で顔料・塗料の製造販売をはじめた。化学プラントおよび研究施設拡大のための資金捻出に窮し、同級生で東京帝国大学助教授の田中芳雄に相談。事業の譲渡を条件に、岩井勝次郎率いる岩井商店(現・双日)が出資と販売支援を受け持つことで合意した。 1918年、関西ペイントを設立。本社および工場には小田村神崎の農地5万7,000m2が充てられた。岩井商店の専務・安野譲が兼任で社長に就き、専務取締役および技師長には玉水弘が名を連ね、新体制での操業が始まる。設立当初から恐慌を始めとした苦難を経験するも「他社にないもの、真に顧客が求めているものをつくれば、必ず売れる」の信念で、1926年に業界に先駆けてラッカーの国産化を実現し、社業の基を築く。
概要