関東内陸工業地域
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関東内陸工業地域(かんとうないりくこうぎょうちいき)は、関東地方内陸部の工業地域

北関東の工業は茨城県日立市周辺や鹿島臨海工業地帯を除き内陸地に発達しており、また南関東太平洋ベルトに重なる内陸部にも広く工業地が立地している。

これら関東地方の内陸工業地に一貫する特徴として、主に輸送機器工業を中心とする多岐に亘る工業事業所が散在していることが挙げられ、その主な工業都市として栃木県宇都宮市、同上三川町群馬県太田市、同伊勢崎市埼玉県狭山市や同川越市などがあり、多くの工業団地が造成・分譲されている。これらの主要工業都市は東北自動車道関越自動車道(あるいはJR宇都宮線東武伊勢崎線)の沿線に立地するほか、その他の工業都市も常磐自動車道国道4号国道6号国道16号国道17号国道50号といった主要道路(あるいはJR常磐線高崎線両毛線といった鉄道路線)の沿線に在って、製品市場である東京圏港湾と結ばれている。

主要道路沿線毎の年間製造品出荷額(以下すべて平成18年度)を見ると、東北自動車道および国道4号沿いに展開された北関東工業地域では約15兆円(太田市、大泉町小山市真岡市上三川町、宇都宮市、大田原市など)、関越自動車道および国道17号沿いの内陸工業地域では約12兆円(さいたま市北区、川越市、狭山市、上尾市熊谷市深谷市高崎市前橋市伊勢崎市など)、常磐自動車道および国道6号沿いの内陸地では約5.5兆円(松戸市土浦市常総市など)となっている。

各行政地域毎の年間出荷額は以下のとおり。いずれも経済産業省平成18年度工業統計に基づく。

栃木県:8.73兆円

宇都宮・河内芳賀日光地区:約4.5兆円

足利佐野栃木・小山地区:約2.4兆円

大田原・那須地区:約1.8兆円


群馬県:7.41兆円

伊勢崎・前橋・高崎・富岡地区:約3.6兆円

太田・邑楽地区:約3.6兆円

利根吾妻地区:約0.2兆円


埼玉県:14.23兆円

上尾・熊谷・深谷地区:約4.4兆円

さいたま・川口・草加地区:約3.3兆円(この地域は太平洋ベルトに含められる場合がある)

川越・新座・狭山地区:約3.9兆円(この地域は太平洋ベルトに含められる場合がある)

久喜羽生地区:約1.5兆円

秩父比企地区:約1.1兆円


茨城県内陸地域

土浦常総地区:約4.0兆円(この地域は太平洋ベルトに含められる場合がある)

古河筑西地区:約1.8兆円


千葉県内陸地区(この地域は概ね太平洋ベルトに含められる)

松戸地区:約1.5兆円

佐倉地区:約1.4兆円

なお、詳細は各項目記事を参照のこと。
関連項目

太平洋ベルト

京浜工業地帯

京葉工業地域

鹿島臨海工業地帯

北関東工業地域


更新日時:2015年1月11日(日)07:07
取得日時:2019/07/29 03:47


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