関東ふれあいの道(かんとうふれあいのみち)とは、環境省の長距離自然歩道構想に基づき関東地方1都6県が整備している総延長1,799kmの自然歩道のことである。別名を首都圏自然歩道(しゅとけんしぜんほどう)という。東京都八王子市高尾山麓にある国道20号沿いの「梅の木平」を起終点に[1]、関東地方の東京都、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、千葉県、神奈川県の順に1周する。以前は総延長が1,665 kmであったが[1]、2007年から2009年にかけて新コース134 kmが整備され追加された(栃木県茂木町内の既設路線から分岐北上し、那珂川沿いを経て東北自然歩道
の起点である福島県白河市に至る道が新コースである)[2]。いくつもの関係自然公園のなか通過しており、秩父多摩国立公園や日光国立公園の2つの日本の国立公園と、明治の森高尾国定公園、妙義荒船佐久高原国定公園、水郷筑波国定公園、南房総国定公園、丹沢大山国定公園の5つの国定公園を通る[1]。 沿道には、高尾山、奥多摩、妙義山、筑波山、九十九里浜、三浦半島、丹沢などがあり、美しい自然や田園風景、歴史や文化遺産にふれあうことができるようになっている。各コースの起終点の多くは駅やバス停であるが、中にはバス路線が廃止されているコースもあり踏破には注意を要する。日の出山山頂 各都県に設定されている全コースを踏破すると、首都圏自然歩道連絡協議会から踏破認定証とバッジの交付を受けることができる。交付申請のためには各コースに設定されている撮影ポイントで、申請者自身を含めた写真を撮影して、感想とともに各都県の担当課に提出する必要がある。 1都6県の全コースを踏破すると、全コース踏破認定証と記念バッジの交付を受けることができる。 10km前後の日帰りコースに区切られている。 交通量が多い道路や危険な箇所など、自然歩道の趣旨にそぐわない区間は連絡コースとして除外されている。そのため各コースは必ずしも連続していない。 台風や土砂災害によるコース変更、通行止めが発生していることがあり、各都県のサイトで確認できる。
踏破認定制度
各都県ルート
東京都
関東ふれあいの道-東京都のコース
桜の木と棒ノ折山(棒ノ嶺)山頂
湖のみち:梅の木平?高尾山?京王高尾線高尾山口駅
鳥のみち:高尾山口駅?高尾山?小仏峠?景信山?陣馬山?西東京バス陣馬高原下バス停
富士見のみち:陣馬高原下バス停?生藤山?三国峠?上川乗バス停
歴史のみち:上川乗バス停?浅間嶺?払沢の滝?北秋川橋
鍾乳洞と滝のみち:北秋川橋?富士見台?大岳鍾乳洞?上養沢バス停
杉の木陰のみち:上養沢バス停?日の出山?御岳山?JR御嶽駅
山草のみち:御嶽駅?惣岳山?岩茸石山?棒ノ折山?上日向
埼玉県
関東ふれあいの道-埼玉県内のコース
黒山三滝の男滝(埼玉県越生町)
水源のみち:上日向?棒ノ折山?名栗湖?国際興業バス河又名栗湖入口バス停
奥武蔵の古刹を訪ねるみち:小殿バス停?竹寺?子ノ権現?西武秩父線吾野駅
伊豆ヶ岳を越えるみち:吾野駅?子ノ権現?伊豆ヶ岳?正丸峠?西武秩父線正丸駅
峠の歴史をしのぶみち:正丸駅?正丸峠?旧正丸峠?苅場坂峠?白石峠?イーグルバス白石車庫バス停
大霧山に登るみち:白石車庫バス停?定峰峠?大霧山?西武観光バス高原牧場入口バス停
花の美の山公園を訪ねるみち:高原牧場入口バス停?美の山公園?秩父鉄道親鼻駅
長瀞の自然と歴史を学ぶみち:秩父鉄道上長瀞駅?長瀞岩畳?秩父鉄道長瀞駅?宝登山?根古屋橋バス停
秩父盆地を眺めるみち:風戸入口バス停?破風山(埼玉県)
将門伝説を訪ねるみち:西門平バス停?城峯山?登仙橋バス停
下久保ダムを望むみち:登仙橋バス停?三波石峡?下久保ダム?城峯公園?登仙橋バス停