関之尾滝
[Wikipedia|▼Menu]

関之尾滝

位置北緯31度45分40秒
東経130度59分14秒座標: 北緯31度45分40秒 東経130度59分14秒
所在地都城市宮崎県、日本)
落差18m
滝幅40m
水系大淀川水系庄内川
プロジェクト 山
テンプレートを表示

関之尾滝(せきのおのたき)は、宮崎県都城市関之尾町にある日本の滝百選の一つ。母智丘・関之尾県立自然公園に属する。
目次

1 概要

2 関の尾の甌穴

3 関連項目

4 伝説

5 脚注

6 参考文献

7 外部リンク

概要

大淀川支流の庄内川にかかる。大滝、男滝、女滝の3つからなり、幅約40m、落差18mの大滝はおよそ33-34万年前の加久藤カルデラから噴出した加久藤火砕流堆積物の溶結凝灰岩侵食している。滝は溶結凝灰岩の柱状節理に添って流下している[1][2]

男滝は北前用水路の余水吐き、女滝は取水口で明治時代に岩を掘ってつくられたものである。
関の尾の甌穴 関之尾の甌穴

滝の上流600m、幅80mに及ぶ川床には数千個の甌穴群(おうけつぐん)があり、世界有数の規模といわれている。1928年(昭和3年)2月18日には国の天然記念物に指定された。一般的な甌穴は岩の上部にまばらに穴が開いている(独立状タイプ)ことが多いが、関之尾の甌穴は大きく成長した穴同士が連結した「連鎖状タイプ」、浅い溝状の「浅い「とい」状タイプ」、溶結凝灰岩の摂理に添って浸食された「深い溝状タイプ」も多くみられる[3]。(写真参照)
関連項目

地質・鉱物天然記念物一覧

伝説

北郷氏初代当主北郷資忠が、当地にて月見の宴を催した際、18歳で領内一の美女といわれたお雪(おしず)が資忠にお酌をしたが誤って酒をこぼしてしまった。このことを恥じたお雪は杯を持って滝つぼに身を投げた。お雪の恋人であった経幸は悲しみのあまり日夜滝の上からお雪の名を叫んだが、ある日、「書きおくもかたみとなれや筆のあとまた会うときのしるしなるらん」と岩に鑓で刻み姿を消した。それ以来名月の夜になると滝つぼから朱塗りの杯が浮かんでくるようになったと伝えられている。
脚注^ 「ここまでわかった宮崎の大地[増補新装版] 大地の遺産と地震・噴火災害」 青山尚友 鉱脈社 2014年 p150-151
^ 同一筆者による「ここまでわかった宮崎の大地」の2010年版では、この地の溶結凝灰岩について「姶良カルデラ起源の入戸火砕流堆積物」とされている。2018年11月現在、現地の看板は「加久藤火砕流」と表示されている。
^ 「ここまでわかった宮崎の大地」 大地の遺産と地震・噴火災害[増補新装版] 青山尚友 鉱脈社 2014年 p152-154

参考文献

『都城市史』
外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、関之尾滝に関連するメディアがあります。


都城市

都城観光協会

国指定文化財 データベース(文化庁)










日本の滝百選
北海道

羽衣の滝

インクラの滝

賀老の滝

流星・銀河の滝

アシリベツの滝

オシンコシンの滝

東北地方
くろくまの滝

松見の滝

不動の滝

秋保大滝

三階の滝

七滝

茶釜の滝

法体の滝

安の滝

滑川大滝

白糸の滝

七ツ滝

乙字ケ滝

三条の滝

銚子ケ滝

関東地方
袋田の滝

華厳滝

霧降の滝

吹割の滝

常布の滝

棚下の不動滝

丸神の滝

払沢の滝

早戸大滝

洒水の滝

中部地方
七ツ釜五段の滝

北精進ケ滝

仙娥滝

鈴ヶ滝

苗名滝

惣滝

称名滝

姥ケ滝

龍双ケ滝

米子大瀑布

三本滝

田立の滝

根尾の滝

平湯大滝

養老の滝

阿弥陀ケ滝

安倍の大滝

浄蓮の滝

白糸の滝音止めの滝

阿寺の七滝

近畿地方
布引の滝

赤目四十八滝

七ツ釜滝

八ツ淵の滝

金引の滝

箕面滝

原不動滝

猿尾滝

天滝

布引の滝

双門の滝

不動七重の滝

笹の滝

中の滝

那智滝

桑ノ木の滝

八草の滝

中国四国地方
大山滝

雨滝

壇鏡の滝

龍頭八重滝

神庭の滝

常清滝

寂地峡五竜の滝


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:15 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef