開戦に関する条約
[Wikipedia|▼Menu]

開戦に関する条約
通称・略称開戦条約
ハーグ開戦条約
署名1907年10月18日
署名場所ハーグ
発効1910年1月26日
寄託者オランダ政府
主な内容国際法に則った宣戦布告について規定
条文リンク開戦に関する条約 (PDF) - 外務省
テンプレートを表示

開戦に関する条約(かいせんにかんするじょうやく)とは、1907年10月18日ハーグで署名された宣戦布告に関する条約である。
概要

全8条から成るが、主要な条項は、開戦に先立ち相手国に宣戦布告を行う義務を定めた第1条と、中立国に対し戦争状態の通告を行うことを定めた第2条の2つである。第3条には総加入条項が付与されている。
第1条
締約国は理由を付したる開戦宣言の形式、または条件付開戦宣言を含む最後通牒の形式を有する、明瞭かつ事前の通告なくして、其の相互間に戦争(hostility)を開始すべからざることを承認す。
第2条
戦争状態は遅滞なく中立国に通告すべく、通告受領の後に非ざれば該国に対し其の効果を生ぜざるものとす。該通告は、電報を以って之を為すことを得。但し、中立国が実際戦争状態を知りたること確実なるときは、該中立国は通告の欠缺を主張することを得ず。
第3条
本条約第一条は締約国中の二国又は数国間の戦争の場合に効力を有するものとす。第二条は締約国たる一交戦国と均しく締約国たる諸中立国の関係に付拘束力を有す。
成立
日本の批准と発効

この条約は、ハーグ陸戦条約の改定(1907年10月18日)と同じ日に署名された。

1907年10月18日、署名(ハーグにおいて)

1910年1月26日、効力発生

1911年11月6日日本批准

1911年12月13日、日本の批准書寄託

1912年1月13日、日本における公布

1912年2月11日、日本について効力発生

各国批准状況

1962年1月5日外務省調べ)

国名批准書寄託日
オーストラリア1909年11月27日
オーストリア1909年11月27日
ベルギー1910年8月8日
ボリヴィア1909年11月27日
ブラジル1914年1月5日
カナダ1909年11月22日
セイロン1909年11月22日
中国1910年1月15日(加入書寄託日)
デンマーク1909年11月27日
エル・サルヴァドル1909年11月27日
エティオピア1935年8月5日(加入書寄託日)
フィンランド1922年6月9日(加入書寄託日)
フランス1910年10月7日
ドイツ1909年11月27日
グァテマラ1911年3月15日
ハイティ1910年2月2日
ハンガリー1909年11月27日
インド1909年11月27日
アイルランド1909年11月27日
日本1911年12月13日
ラオス1910年10月7日
リベリア1914年2月4日(加入書寄託日)
ルクセンブルク1912年9月5日
メキシコ1909年11月27日
オランダ1909年11月27日
ニュー・ジーランド1909年11月27日
ニカラグァ1909年12月16日(加入書寄託日)
ノルウェー1910年9月19日
パキスタン1909年11月27日
パナマ1911年9月11日
フィリピン1909年11月27日
ポーランド1922年5月26日(加入書寄託日)
ポルトガル1911年4月13日
ルーマニア1912年3月1日
スペイン1913年3月18日
スウェーデン1909年11月27日
スイス1910年5月12日
タイ1910年3月12日
南アフリカ共和国1909年11月27日(※当時は連合王国
ソヴィエト連邦1909年11月27日(※当時はロシア帝国
イギリス1909年11月27日
アメリカ合衆国1909年11月27日

外部リンク

CONVENTION RELATIVE TO THE OPENING OF HOSTILITIES(英文)


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:5055 Bytes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef