開口数
[Wikipedia|▼Menu]

レンズの分野の開口数(かいこうすう、numerical aperture, NA)は、レンズ分解能を求めるための指標である。

開口数の値が大きい方が明るさを取り込めるため、基本的には値が大きい方がいい。
数学的な記述 N A = n 1 sin ⁡ θ 1 = n 2 sin ⁡ θ 2 {\displaystyle NA=n_{1}\sin \theta _{1}=n_{2}\sin \theta _{2}}

開口数 NA は、物体から対物レンズに入射する光線の光軸に対する最大角度を θ、物体と対物レンズの間の媒質の屈折率を n (レンズの屈折率ではないので注意)として、次の式で表される。 N A = n sin ⁡ θ {\displaystyle NA=n\sin \theta }

ジョン・ウィリアム・ストラット(レイリー卿)の理論によると、光学機器の分解能は、対物レンズの開口数と、見ている光の波長で決まる。

波長を λ とすれば、2つの点光源の分解能 δ は δ = 0.61 × λ N A {\displaystyle \delta ={\frac {0.61\times \lambda }{NA}}}

で表される(本来は係数が0.61ではない場合もあるのだが、代表的数値として通常用いる)。分解能は波長に比例し、開口数に反比例する。

焦点深度 d は d = λ N A 2 {\displaystyle d={\frac {\lambda }{NA^{2}}}}

である。焦点深度は、波長に比例し、開口数の2乗に反比例する。
関連項目

分解能

F値

ジョン・ウィリアム・ストラット (第3代レイリー男爵)

液浸

ソリッドイマージョンレンズ

典拠管理データベース: 国立図書館

ドイツ


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:3656 Bytes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef