閃光のナイトレイド
ジャンルサスペンスアクション
超能力スパイ・アクション
アニメ
原作A-1 Pictures
監督松本淳
脚本大西信介
キャラクターデザイン上条明峰(原案)
佐々木啓悟
メカニックデザイン常木志伸
『閃光のナイトレイド』(せんこうのナイトレイド、SENKO NO NIGHT RAID)は、A-1 Pictures制作の日本のテレビアニメ。テレビ東京とアニプレックスによるオリジナルアニメ・プロジェクト「アニメノチカラ」の第2弾作品である。 2009年8月28日、オリジナルアニメ・プロジェクト「アニメノチカラ」の作品として制作が発表され[1]、同年12月に公式サイトが開設された[2]。『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』に続く第2弾作品。2010年4月から同年6月までテレビ東京系列基幹3局で放送。「アニメノチカラ」枠の作品では本作のみ、BSジャパンでも放送された。また、『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』と同様にびわ湖放送(独立UHF局)が遅れネットとなった。他の「アニメノチカラ」2作品と同様、音楽やラジオなどとのメディアミックスが試みられたが、3作品の中では唯一漫画化が行われていない作品となっている。 作品はテレビ放映された本編全12話と特別編(総集編)の「預言」を含む計13話。Blu-rayおよびDVDでは、テレビ放映分に未放映のエピソード(第0話、第7話、第14話、特別編「阿片窟の悪魔」)を含めた計16話から構成される(後述)。 2010年5月10日、第7話「事変」(満州事変前夜のエピソード)のテレビ(地上波・BS)放映は行わず、代わって特別編「預言」を放送することを発表[3]。第7話はバンダイチャンネルの協力の元、公式ウェブサイト上でストリーミング配信となった[3]。なお制作はされたが[4]、諸事情により放映を見送ったとのこと[5]。 放送終了前よりテレビ未放映エピソードがBlu-ray・DVDに収録されることが発表され[6][7]、放送終了後には第14話の制作進行が明かされた[8]。当該エピソードはBlu-ray・DVDの第7巻に収録された。 公式ウェブサイト(外部リンク参照)上では、金谷俊一郎による実際の歴史に関する解説コラム「歴史のトビラ」が掲載された[9]。 1931年(昭和6年)の中国・上海および上海租界では、日本陸軍[注 1]の特務機関・桜井機関が特殊能力者を擁して暗躍している。ある日、関東軍の元将校が機関に接触する。元将校は雪菜の兄・高千穂勲だった。高千穂はアジア諸国の独立運動家と連携して不穏な計画を企てており、雪菜や葵をも仲間に引き込もうとする。以降、機関は高千穂を監視するようになる。 1932年(昭和7年)に満州国が建国されると、桜井機関も満州に移る。高千穂は拉致したリットン調査団や雪菜に新型爆弾の幻影を見せる。葵は死んだはずの婚約者・遊佐静音と再会する。静音は預言者として警護対象者となっており、再び姿を消す。高千穂の理想に賛同した葛が機関を離脱する。高千穂は上海租界に投下するための新型爆弾の製造を急ぐ。機関の長・桜井信一郎は密かに高千穂と通じて高千穂を逃亡させる。 関東軍は不満を募らせる溥儀をなだめるために皇帝即位の前倒しを決定し、大規模な即位式典を挙行する。そこに高千穂の部隊が現れ、アジア諸国の独立を要求し、上海租界に新型爆弾を投下することを宣言する。高千穂は静音の能力によって未来予知を図る。葵たちは高千穂を止めようとするが、戦闘で棗が命を落とす。桜井は新型爆弾を陸軍の管轄下におくため高千穂を裏切り射殺する。葵と葛は新型爆弾の投下を阻止するため爆撃機に乗り込む。雪菜と静音は式典出席者に新型爆弾の幻影を見せて戦争の阻止を訴える。桜井は雪菜を止めようとするが、部下の壱師に記憶を消され、静音も壱師に依頼して自らの記憶を消す。葵と葛は新型爆弾を特殊能力で地球圏外に転送する。二人の爆撃機は墜落し、葛は助かるものの葵は行方不明となる。 1936年(昭和11年)、桜井機関の解体に伴い日本に帰国した葛に、憲兵隊の平塚が「士官学校の同期たちが反乱を計画している」と告げ、証拠を探るように強要する。葛は同期・村沢と接触し反乱の計画を確信する。葛は偽の情報を平塚に伝えたために殺されかけ、葵と雪菜に助けられる。葛は反乱部隊に合流して二・二六事件に加わり、消息不明となる。葵も雪菜と別れて別の道をゆく。 桜井信一郎によって集められた、諜報や工作を任務としたスパイ集団[ep 1]。メンバーは以下(葵・葛・雪菜・棗)の4人で、それぞれが特殊な能力を持つ。4人の名前は職務上の偽名であり、それぞれ「花の名」が冠されている[10][11]。 メンバーの4人は桜井の手引きにより上海への渡航中、紆余曲折の末知り合い、桜井の指示のもと1つのチームとなった[ep 2]。以降、任務が無い限りの彼らは上海で正体を隠しながら日常的な生活を送っている(例:葵と葛は「四君子堂写真館(four Frends Photo Studio)」を営み、隠れ蓑としている[11][12])。満州国建国後は活動を同国内に移す。
概要
あらすじ
登場人物
桜井機関 実動部隊
三好 葵(みよし あおい)
声 - 吉野裕行[13]本作の主人公。陽気で軽率な一面もあるが、正義感の強い青年。ある大物政治家の隠し子[14]。20歳[15]、血液型はO型[16]。本名は「小野総一郎」[17]。語学に堪能で、母語の日本語をはじめ、中国語、ドイツ語[ep 3]、ロシア語[ep 4]、英語と、多数の言語を流暢に使い分けるマルチリンガル[18]。ヨーロッパ留学中に自由で革新的な思想・感覚を養い、大胆な行動力とフットワークの軽快さを持つが、冷静で慎重な葛とは些細なことでもめることもある。なお、雪菜曰く「対照的な分、良いコンビ」[ep 5]とのことで、時として葛を気遣う[ep 6]。留学中に婚約者・遊佐静音が早世したと知らされ、そのことで気を落としていたところを桜井機関に誘われ、スパイとして働くことを決意した[14]。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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