長くつ下のピッピ
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「長くつ下のピッピ」のその他の用法については「長くつ下のピッピ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

長くつ下のピッピ 著者アストリッド・リンドグレーン
原題Pippi Langstrump
イングリッド・ヴァン・ニイマン
国スウェーデン
言語スウェーデン語
シリーズ長くつ下のピッピ
ジャンル児童文学
出版社ラベン&シェーグレン
出版日1945年11月
出版形式印刷
ISBN.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}978-4001157314 (岩波書店、2018年)
OCLC2798770
LC分類PZ7.L6585 Pi (first U.S.)[1]
次作ピッピ 船にのる
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『長くつ下のピッピ』(ながくつしたのピッピ、原題:Pippi Langstrump)は、アストリッド・リンドグレーンによるスウェーデンの子ども向け小説である。1945年にラベン&シェーグレン社からイングリッド・ヴァン・ニイマンによるイラスト付きで出版された。40以上の言語に翻訳されている。

続編として、『ピッピ 船に乗る』『ピッピ 南の島へ』の2つの小説と、その他に数冊の絵本と短編集(日本語へは未翻訳)がある。

最初の日本語訳版は1964年に大塚勇三・訳、桜井誠・絵で岩波書店によって出版された。

2002年、ノルウェー・ノーベル研究所(英語版)は、54か国の100人の作家の投票に基づいて、「世界文学名作百選」の1つにこの小説を選んだ。
執筆と出版

リンドグレーンは元々は1941年に、7歳の娘のカリンが肺炎で家で休んでいる時にピッピの物語を語って聞かせた。リンドグレーンはその3年後、自身の怪我で休んでいる間に最初の原稿を書き上げた。ブンーイール社(英語版)に持ち込んで断られた後、リンドグレーンはナンセンスな部分をさらに発展させ、まだ新しい出版社であるラベン&シェーグレン社主催の1945年に開催された児童書コンテストに応募した。

「ピッピ」は8月1日に終了したコンテストで優勝し、ラベン&シェーグレンはイラストをイングリッド・ヴァン・ニイマン(これが彼女のスウェーデンでのデビューだった)に依頼し、初版は11月に出版された。
日本語訳版

1964年『長くつ下のピッピ』(リンドグレーン作品集)、大塚勇三(翻訳)、
桜井誠(絵)、岩波書店ISBN 978-4001150612

1982年『長くつ下のピッピ』(少女名作シリーズ)、塩谷太郎(翻訳)、偕成社ISBN 978-4035163602

1988年『長くつ下のピッピ』(偕成社文庫)、下村隆一(翻訳)、偕成社、ISBN 978-4-03-550840-3

1989年『長くつしたのピッピ』(こども世界名作童話)、木村由利子(翻訳)、上野紀子(絵)、ポプラ社ISBN 978-4591033104

1993年『長くつ下のピッピ』(講談社青い鳥文庫)、尾崎義(翻訳)、和地あつお(絵)、講談社ISBN 978-4061473911

1994年『長くつ下のピッピ』(子どものための世界文学の森)、須藤出穂(翻訳)、田中槙子(絵)、集英社ISBN 978-4082740139

2013年『長くつ下のピッピ』(角川つばさ文庫)、冨原眞弓(翻訳)、もけお(絵)、KADOKAWAISBN 978-4046313348

2015年『長くつしたのピッピ』(ポプラ世界名作童話)、角野栄子(翻訳)、あだちなみ(絵)、ポプラ社、ISBN 978-4591147054

2018年『長くつ下のピッピ』(リンドグレーン・コレクション)、菱木晃子(翻訳)、イングリッド・ヴァン・ニイマン(絵)、岩波書店、ISBN 978-4001157314

物語の荒筋

本書は主人公である長くつ下のピッピの経験に焦点を当てている。ピッピはお下げ髪赤毛そばかすだらけの顔、そして長靴下を穿いた9歳の女の子で、赤ん坊の頃に母親を亡くし、スクーナー船「ホッペトッサ号」の船長だった父エフライムは嵐で落水し行方不明になっていた。そのため、ピッピは父の言葉に従ってスウェーデンの小さな村の町外れの別荘、ごたごた荘(英語版)(Villa Villekulla)[2]と呼ばれる大きな家にペットのサルのニルソンさん(英語版)、金貨がぎっしりつまったかばん、名前が付けられていないウマと共に移る。生まれ付きの怪力と数え切れないほどの奇妙な才能を持つピッピは、地元のセッテルグレーン家のアニカとトミーという2人のきょうだいと会ってすぐさま意気投合し、楽しい冒険の日々を送る。

生涯を海で過ごしたピッピは、トミーとアニカの学校に入学しようとしたり、サーカスに参加したり、セッテルグレーン夫人が主催するコーヒー・パーティーに参加したりと、一般的な礼儀や子供の頃の平均的な行動を知らないことが、物語にユーモアを与えている。
シリーズ詳細は「長くつ下のピッピ (架空の人物)#書籍版」を参照

3つの長編が1945年から1948年に出版され、後年3つの短編が出版された。加えて、小説からの抜粋がイラストを付けられて、絵本として出版された。
長くつ下のピッピ
ピッピがセッテルグレーン一家の住む街にある自宅「ごたごた荘」(実写版では「つぎはぎ荘」)に、ペットチンパンジー「ニルソンさん」、飼っている馬と共に帰って来る。トミーやアニカと出会う。船を自宅に海育ち、その怪力ぶりとホラ吹きが得意な天衣無縫の自然児である故、いわゆる「お行儀のいい子」でないピッピに振り回される周囲。しかしサーカスを見に行って狼藉者を懲らしめたり、火事の高層アパートから逃げ遅れた子を助け出したりなどの活躍を見せ、根はいい子である事が周囲に理解されるようになる。
ピッピ 船に乗る
『長くつ下のピッピ』から数々のエピソードが続く。ある日、指揮していたスクーナー船『ホッペトッサ号』から嵐のため落水、消息不明になっていた父・エフライム船長が五体満足の姿で現れる。ある南方の島に流れ着き、島民の族長を務めていたが、帰国の為にヨットで出航したところ、偶然にホッペトッサ号と出逢って帰って来られたのだという。ピッピとの別れを予感し悲しみに胸が塞ぐトミーとアニカ。しかし船が出ようとしたその時、「自分の為に悲しむ人がいるのは耐えられない」とピッピは父との同行を撤回し町に残る事を表明。何もかもがいつも通りになる。
ピッピ 南の島へ
冬、はしかを患い2週間寝込んで衰弱したトミーとアニカ。ピッピは2人の転地療養をセッテルグレーン夫妻に申し出、認められる。行き先はエフライム船長が族長を務める南の島。寄航した船長の船に乗り、一か月の予定で大旅行。クリスマスを過ぎた1月始めに帰国する。
翻案
テレビ1969年のテレビシリーズで「ピッピの家」として使われた「Villa Villekulla」。


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