鏖殺の凶鳥
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鏖殺の凶鳥
著者
佐藤大輔
発行日2000年
発行元富士見書房
ジャンルSF小説
日本
言語日本語
形態新書
ページ数307ページ
コード.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 4-8291-7440-4
ISBN 978-4-04-373201-2(文庫)

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『鏖殺の凶鳥』(おうさつのフッケバイン)は、佐藤大輔による日本SF小説富士見書房より2000年新書版で刊行された。副題は『1945年ドイツ・国籍不明機撃墜事件』。2003年角川文庫から『凶鳥〈フッケバイン〉 ヒトラー最終指令』(フッケバイン ヒトラーさいしゅうしれい)のタイトルで文庫化されている。2023年3月8日に、中央公論新社より同じ作者の『黙示の島』と本作を収録した『凶鳥〈フッケバイン〉/黙示の島』(フッケバイン/もくしのしま)が刊行されている[1][2]
ストーリー

第二次世界大戦末期の1945年4月12日、崩壊しつつあるドイツ第三帝国に、正体不明機が墜落する。それはドイツ空軍が「フッケバイン」と呼称し、アメリカなどでは「フー・ファイター」と呼ばれている謎の円盤状の航空機だった。

第三帝国総統アドルフ・ヒトラーは不明機の回収を命令。回収部隊には東部戦線ソヴィエト軍と交戦していたドイツ国防軍のグロスマイスター大尉率いる降下猟兵中隊が選ばれ、不明機の墜落地点に近い田舎街、カッツェンボルンへと派遣される。

一方、カッツェンボルンではユダヤ人の科学者と技術者をトラックで移送中に道に迷った親衛隊がやって来る。元国防軍伍長でカッツェンボルンの民間防衛隊長であるバウルは、ガソリンを提供することを対価に、先日街の東に墜落した不明機の調査を親衛隊に依頼する。親衛隊は町役場にユダヤ人らを収容後、バウルとともに不明機の墜落地点に調査へ向かったが、それきり行方不明となってしまう。

後日、グロスマイスター大尉が率いる回収部隊はカッツェンボルンへと到着し、街で情報収集をした後に墜落地点への調査へと向かった。だがそこで回収部隊が遭遇したのは、既存の航空機とは異なる奇妙な見た目をした円盤状の不明機と、異常な状態と化して自我を失い、「異形者」とも表すべき存在に変貌した親衛隊の隊員たちの姿だった。

異形者たちと交戦した回収部隊はカッツェンボルンへと撤退し、民間人の避難と異形者迎撃の準備を進める。しかし市内に入り込んだ異形者たちは住民を襲い、襲った住民を仲間にすることで瞬く間にその数を増やしていく。カッツェンボルンの街は地獄と化し、回収部隊の兵士たちも一人、また一人と減っていった。

街の外れにある修道院へと避難した回収部隊と住民、そして親衛隊により町役場へと収容されていたユダヤ人たちは、不明機回収のために遅れて到着する予定の増援部隊の到着を待って籠城戦を始める。
主要登場人物
マクシミリアン・フォン・グロスマイスター
ドイツ国防軍降下猟兵中隊の指揮官。階級は大尉。愛称はマックス。騎士道精神に溢れる騎士十字章佩用者で、降下猟兵の大半が空軍に移管された中で唯一陸軍所属の降下猟兵中隊を率いている。当初は東部戦線ベルリン防衛の任に就いていたが、墜落機「フッケバイン」の回収任務を行う回収部隊の指揮官に任命され、中隊を率いて墜落地点の近くに位置する街、カッツェンボルンへと赴く。
ハラルト・オスター
グロスマイスター大尉の中隊で最先任下士官を務める若き曹長。26歳。愛称はハル。数多くの実戦経験を持つ兵士だが、戦前は大学で哲学を学ぶ学生だった。グロスマイスターとは命令をやり取りする時以外は愛称で呼び合っている。グロスマイスターらとともに回収任務に派遣される。
レイラ・ウィンターボーン
親衛隊に捕らわれていたイギリス人女性。親衛隊のトラックでどこかへと移送される中、カッツェンボルンの街へと着く。親衛隊がどこかへ消え去った後にカッツェンボルンに現れたグロスマイスターを、当初はナチスの人間として嫌っていたが、次第に彼のことを理解するにつれて互いに打ち解けていく。
ヘルムート・ゲルトマン
ユダヤ人の学者。レイラらとともに親衛隊に移送される中、カッツェンボルンへと着く。移送前はチェコの秘密研究所で核兵器の開発に従事させられていた。


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