鎌倉車両センター
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鎌倉車両センター
基本情報
日本
鉄道事業者東日本旅客鉄道
帰属組織首都圏本部
所属略号都クラ
車両基地概要
敷地面積79,169 m2
配置両数
電車1,101両
合計1,101両
備考2022年4月現在
敷地面積は有価証券報告書の値[1]
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鎌倉車両センター(かまくらしゃりょうセンター)は、神奈川県にある東日本旅客鉄道(JR東日本)首都圏本部車両基地である。
概要

元々は大船電車区として発足したが、車両基地および検修部門が大船工場と組織統合され、「鎌倉総合車両所」→「鎌倉総合車両センター」となっていた。統合後は、神奈川県道304号腰越大船線および柏尾川を挟み、車両基地側を「長島地区」、車両工場を「深沢地区」と呼んで区別していた。その後工場機能が廃止され、長島地区が鎌倉車両センターとなった。
組織体系
本区

本区の敷地は鎌倉市山崎と藤沢市小塚に跨っている。主な業務は仕業検査交番検査である。大船駅から直接入出区することが可能で、入出区線を大船駅から東海道本線に沿い、柏尾川を渡った先にある。深沢地区(大船工場)とは敷地が離れているため、車両の直接の行き来はできず、大船駅構内で2回スイッチバックする必要があった。
東神奈川派出所

鎌倉車両センター東神奈川派出所(かまくらしゃりょうセンターひがしかながわはしゅつじょ)は、横浜市神奈川区にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地である。構内には電留線が8本あり、京浜東北線横浜線の車両が留置される。

元々は運転士も所属する東神奈川電車区であったが、組織改正を経て現在に至る。
橋本派出所橋本派出所。写真奥の方向に橋本駅がある。(2020年4月10日)

鎌倉車両センター橋本派出所(かまくらしゃりょうセンターはしもとはしゅつじょ)は、相模原市緑区にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地である。橋本駅の相模原寄りにあり、横浜線の車両が留置される。国鉄のグラウンドとして使用していた敷地に1974年12月ごろ建設された。元々は豊田電車区の所属であったが、後に蒲田電車区を経て横浜支社発足の際大船電車区に移管となった。

かつては、橋本駅と派出所の間に踏切が存在し、横浜線・相模線の通過と派出所の入出区列車によって「開かずの踏切」と称され、同駅周辺の道路混雑を招く結果となった。後に道路を地下化することによる立体交差化が行われたため、解消されている。

構内には電留線が11本あり、88両を収容することができる。修繕線はなく、交番検査線が2本、洗浄線が1本ある。作業線では日常、検査科による検査や車内清掃などが行われる。
磯子派出所

鎌倉車両センター磯子派出所(かまくらしゃりょうセンターいそごはしゅつじょ)は、横浜市磯子区にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地である。磯子駅の北東側にあり、11本の留置線がある。
中原支所

鎌倉車両センター中原支所(かまくらしゃりょうセンターなかはらししょ)は、川崎市中原区にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地である。南武線武蔵中原駅 - 武蔵新城駅間に並行しており、電車の出入区は武蔵中原駅から行われる。

元々は運転士も所属する中原電車区であったが、2020年3月14日の組織改正を経て現在に至る。
本区構内

東海道本線東海道線)・東海道貨物線大船駅 - 藤沢駅間の南側に設けられている[2]

下り線側より

収容1番 - 収容10番線

洗浄1番 - 洗浄3番線(手洗浄台を設置)

交検1番 - 交検3番線(交検庫を設置、機能保全、仕業検査を実施[2]

庫4番 - 庫7番線を配置する。

収容2番線は、車輪転削庫につながっており、11両編成の状態で車輪転削ができる[2]

庫4番・5番線は台検庫で、リフティングジャッキを配備しており、機器の吊り替えや修理等を行う[2]

庫7番線には、廃止した旧・車輪転削庫の床を復元して、臨修庫として使用している[2]

入出区線には車両洗浄機を設置している[2]



業務の一部はJR東日本運輸サービスに委託している[2]

配置車両に記される略号

「都クラ」…首都圏本部を意味する「都」と、鎌倉を意味する「クラ」から構成される。

大船電車区時代
日本国有鉄道(国鉄)東京鉄道管理局「東フナ」→国鉄東京南鉄道管理局「南フナ」→JR東日本東京地域本社「東フナ」→JR東日本横浜支社「横フナ」

鎌倉総合車両所、鎌倉総合車両センター時代JR東日本横浜支社「横クラ」

鎌倉車両センター時代JR東日本横浜支社「横クラ」→JR東日本首都圏本部 「都クラ」

配置車両

2024年5月23日現在の配置車両は以下の通り。

電車気動車機関車客車貨車合計
1,138両0両0両0両0両1,138両

電車E259系

E259系(132両)

6両編成(TscMM'MM'Tc')22本(Ne001 - 022編成)が配置されている。

253系の置き換えを目的として投入された系列で、特急成田エクスプレス」で運用される。

2012年12月1日から2020年3月8日までは、臨時特急マリンエクスプレス踊り子」でも運用された。
E217系

E217系(239両)

2024年5月23日時点で、基本編成の11両編成(TcTMM'TTTsdTsd'MM'Tc')19本(Y-15, 23, 24, 26 - 35, 37, 40 - 42編成:187両)と付属編成の4両編成(TcMM'Tc')17本(Y-101, 102, 113, 116, 117, 120, 128 - 131, 133, 140, 145編成:52両)が配置されている。

かつては幕張車両センターに所属している編成も存在したが、2006年3月18日改正をもって全編成の所属が当車両センターへと変更された(ただし、幕張車両センターで留置される運用自体は残存している)。

不定期ながら幕張車両センターでE235系と共に月に一度行われる車内消毒を実施する場合もある。

2006年からY-1 - 3編成・Y-101 - 103編成が国府津車両センターに転属し、F-01 - 03編成・F-51 - 53編成として東海道線での運用に入っていたが、E233系の導入と武蔵小杉駅開業に伴う運用増加、機器更新施工時の予備車確保などにより、2015年までに全ての所属が国府津から鎌倉に戻された。

横須賀線総武快速線と、直通する総武本線成田線外房線内房線鹿島線で運用される。

2020年度より後継のE235系導入により置き換えが進行中である。また、これにより発生した余剰車は廃車されている。
E233系6000番台

E233系(224両)

6000番台の8両編成(TcMM'TMM'TTc')28本(H001 - 028編成)が配置されている。

横浜線の205系の置き換え用として、2014年2月から2014年8月20日までに配置された[3]

横浜線各駅停車快速で運用される。

拡幅車体で定員は205系より約1割増加するため、6扉車は連結されない。


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