銭形金太郎
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銭形金太郎
ZENIGATA KINTARO
ジャンル
バラエティ
企画平城隆司
構成高須光聖
松井洋介
福原フトシ
ディレクター保坂広司 ほか
演出本部純
出演者ネプチューン
渡辺満里奈
くりぃむしちゅー
土田晃之
東貴博
ビビる大木
前田有紀(元テレビ朝日アナウンサー)ほか
ナレーターTARAKO
製作
チーフ・プロデューサー河口勇治
プロデューサー甲斐侯一
編集渡辺健一(IMAGICA
制作テレビ朝日

放送
放送国・地域 日本

放送開始から2004年9月まで
放送期間2002年10月10日 - 2004年9月
放送時間木曜日 23:15 - 翌0:10
放送枠ネオバラエティ
放送分55分

2004年11月から放送終了まで
放送期間2004年11月10日 - 2007年12月19日
放送時間水曜日 20:00 - 20:54
放送分54分
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銭形金太郎(ぜにがたきんたろう)は、2002年10月10日から2007年12月19日まで、テレビ朝日系列で放送されていたバラエティ番組である。通称銭金(ぜにきん)。番組内ではその省略の「zk」と表記した文字列やロゴマークを主に使用する。
番組概要

テレビ朝日深夜帯においてちゃんネプに続くネプチューン看板番組。くりぃむしちゅーなどのお笑い芸人がサポーターとして貧乏生活を送る人たちいわゆるビンボーさんの元へ出向き、生活や生き様を学んでいく生活応援バラエティー番組である。個性的なビンボーさんやサポーターの強烈なやり取りも相まって人気を博し、貧乏ブームの先駆けとなる。
深夜時代 2002年 - 2004年

番組開始時は「ビンボーバトル」のコーナーのほかに「金太郎ジャンケン」「ああ、懐かしの貧乏生活」などがあったが、2002年11月21日の放送から「ビンボーバトル」のみの形式になった。

深夜時代には強烈なキャラのビンボーさんが人気になり、番組にも度々登場する人もいた。日野誠(スーパーアイドルお笑い芸人)は番組のマスコット的キャラとして視聴者から愛され、中沢健作家、芸人)、ギー藤田(映画監督)といった名物ビンボーさんが生まれた。
ゴールデンタイムへの移動 2004年 - 2007年

2004年11月10日からは水曜夜8時へ枠移動、初回は夜7時から2時間の拡大スペシャルで放送された。なお、テレビ朝日(2005年4月からは北海道テレビ放送も)では19:54 - 20:00にミニ番組「このあと銭形金太郎」という予告番組を放送していた。

2005年4月6日に放送した初の3時間SPでは番組最高視聴率の19.7%を記録した。その後も、2005年10月以降はほぼ2桁台の視聴率を維持していた。

枠移動と前後して2004年12月、番組に出演していた一般参加者が週刊誌にやらせを告発、実際にはスタッフの指示により強烈なビンボーな生活を装っていた事が暴露された。そして、ゴールデン移行により視聴層の変化から方向性のシフトを迫られることとなる。
コンセプトの変化

2005年中盤からはテコ入れとして毎回のようにサプライズゲストが登場するようになる。また、ビンボーさんもかつての売りだった「強烈ビンボー」よりも、何とかしてゲストと関係性が持てるレベルの人が多くなった。さらに、深夜で特徴的だった出演者の一発ギャグや前振りなどは大幅にカットされ、土田によるビンボーさんへの辛辣なツッコミも若干控えめになり、そのような雰囲気の場面はビンボーさん紹介の導入部「前フリ劇場」での有田と名倉のやりとり、総評時の有田と堀内のコントぐらいとなった。さらに、海外の動物園への取材や当時話題となっていたキッザニア東京安田大サーカスクロちゃんと子ども達でロケなど、ビンボーとは関係のない企画も増えていった。

ビンボーバトルその物も、これまでの「赤貧」から、自給自足生活を営む家族といったような「清貧」へと対象が変化。また、「ビンボーさんを紹介する以外の企画が放送時間の大半を占めてビンボーさんが1組しか出てこない」、「ビンボーさんの為のお得な激安ツアーを紹介する」、「2組以上登場しても勝者を決めない」などが定常化し、スペシャル放送のみビンボーバトルをするようになった。

2007年8月からはビンボーさんを紹介する企画はなくなり、「天ぷら油号で行く激安店めぐり」や「銭金リサイクル」がメインコーナーとなり、深夜時代とは完全に違う番組となってしまった。2007年10月からは、「街でウワサのユニーク家族」を紹介する番組にリニューアル。「ビンボー」というキーワードや、それから連想される事柄自体が番組から一切消え去ることとなった。10月以降、視聴率は、1桁続きで低迷。11月14日には「愛のエプロン」と共にレギュラー放送の新編成を予定していたが、急遽、テレビ朝日系列全国ネットは放送を回避した。当日予定したスポンサーの殆どがスライドして番組提供をした。

2007年12月19日放送の2時間スペシャルを以って終了。最終回は、深夜時代も含めて全557組の中から強烈な印象を与えたビンボーさんを紹介、部門別に分けて大賞を決め、サポーターを務めた上田・有田・土田・大木・東がトロフィーを持って再度出向き、表彰とその後の様子などが語られた。最終回において名倉は「今後も特別番組という形での放送があり得る。」とのコメントを残した。
4年ぶりの復活

前述の通り特番としての放送を匂わせていたが、その後放送される事はしばらく無く、公式サイトも現存してはいたものの、テレビ朝日のサイトにあるバラエティの「スペシャル番組」の欄にも本番組の名前は記載されていなかった。

しかし、通常放送の終了からおよそ4年後の2011年9月28日に3時間の特番として放送[1]。過去のビンボーさんを振り返りつつ、『新作』のビンボーさんロケも行われた。その後も2012年3月28日の19:00 - 21:48に、2012年12月26日の18:30 - 20:54に、2013年10月3日の19:00 - 21:48に、それぞれ特番が放送されている。
再復活

2013年秋の3時間スペシャルを最後に復活特番の放送も途絶え、公式サイトも閉鎖されたが、2017年4月30日の13:55 - 15:20に「銭金3年ぶりに復活!! 今どきのビンボーさん 楽しむための直前スペシャル」が放送、さらにその3日後の5月3日には本編放送としては約4年ぶりの復活となる「銭金 復活!今どきのビンボーさんスペシャル」が19:00 - 20:54で放送される。この回では正式名称が「銭金」となり、番組タイトルロゴも番組開始史上初めて変更された(下のローマ字も従来の「ZENIGATA KINTARO」から「ZENIKIN」へと変更されている。なお新ロゴの「N」の表記は「n」)。
コーナー
ビンボーバトル(銭金スタジアム)

「ビンボーさん」と呼ばれる、夢は大きいけれどお金に困って貧乏な生活をしている一般視聴者の元へ芸能人が「サポーター」という肩書きで取材ロケを行い、審査委員長の堀内健とゲスト2人による3人の審査員の多数決によって、どの「ビンボーさん」が一番ビンボーかを決める。多数決で決まらなかった場合、審査委員長である堀内健の意見が優先される。2003年1月30日放送分までは2人の対決で勝者に10万円、以降は4人での対決で優勝者に賞金20万円が贈られた。2005年には優勝者を選出せず、「紹介したビンボーさん一人一人審査員が判定、札が2枚以上挙がったビンボーさんには貧乏資金20万円を進呈」ということもあったが、また優勝者選出形式に戻った。

番外編として、ビンボーなテーマパークを応援する「テーマパークSP」や、過去に登場したビンボーさんのその後を調査する「ビンボーさんその後SP」や、半年間に紹介したビンボーさんの中から最優秀賞や各部門賞を決定する「ビンボーアワード」などもある。

番組内の特別番組としては、自給自足ビンボーに対してレギュラーサポーターとネプチューンらが皆で自給自足ビンボーさん宅へ1泊2日滞在する「銭金オールスターズ体験ツアー」という企画が3度放送され、それぞれ富良野、徳島、知床でロケを行っている。

2011年以降の特番では賞金贈呈や優勝者選出は行われていない。
過去のコーナー

金太郎ジャンケンビンボー娘(ビン娘)が
原田泰造扮するキャラクター「銭形金太郎」と野球拳をして、勝ったらパネルの番号を言い、同じ賞品のパネルが2枚揃うとその賞品がもらえ、負けると水着になる、というコーナー。ごく初期に放送されたが、視聴者からの「女性蔑視」との抗議により打ち切られた。


ああ、懐かしの貧乏生活ゲストの貧乏エピソードにまつわるクイズコーナー。ごく初期のみ放送。


銭形銀太郎「ガチでサポート・銭形銀太郎」として2004年3月18日放送分よりスタート。「銭金サポーターに新風を」という事で始まったこのコーナー。初回はアンタッチャブルフットボールアワーなかやまきんに君劇団ひとりの4組がガチンコでビンボーさんを探してきてサポートするという企画。つなぎの色は全員白である。放送されるのは4組中ビンボールで当たった1組のみで、当たったのはフットボールアワーだった。審査員はその芸人の見つけてきたビンボーさんを応援したいと思ったら○の札を挙げ、2枚以上挙がると応援金3万円が送られた。また、4月15、22日放送分ではサポーターは2組に減り、どっちのビンボーさんが凄いかを審査員が判定、勝者には賞金3万円が送られた。
2004年5月からは「ビンボーさん数珠つなぎ・銭形銀太郎」がスタート。ビンボーさんに食事をおごってもらい、さらに知り合いのビンボーさんを紹介してもらう、という形式のコーナーである。
2005年4月6日放送の「銭形金太郎 春のビンボーさん祭り」の番宣のため、ドスペ2で銭形銀太郎として放送した。その時のサポーターはアンタッチャブル、フットボールアワー、おぎやはぎペナルティ。深夜時代に放送したメンバーと同じ。司会進行役は堀内健土田晃之。司会者の3人とくりぃむしちゅーは審査員席へ。


自転車で行くタダの旅泰造とビビる大木が自転車で、無料で楽しめる施設や試食の出来る店などを巡って旅をする。不定期のコーナーで、その前の回で到着した地点を毎回のスタートとする。


天ぷら油号で行く激安店めぐり使用済みの天ぷら油を燃料にして走る自動車「天ぷら油号」で、上田メインでのサポーターとゲスト数名が激安で買い物が出来る店を巡る。2007年8月・9月のみ放送。


銭金リサイクルゲストが自宅から不要品を持参し、リサイクルショップの担当者がいくらで買い取れるかを発表する。毎回数人の芸能人が登場したが、額を当てたり高額さを競ったりという要素は無い。2007年8月・9月のみ放送。


街でウワサのユニーク家族2007年10月からのメインコーナー。サポーター(上田・有田隔週と不定期で1名ゲストサポーター)が3組のユニーク家族を取材レポートし、スタジオでゲスト2人と堀内の計3人が札判定し、2枚以上挙がった家族には賞金10万円が贈呈される。この優勝者方式は、かつて深夜時代にあったビンボーバトルで一時期行われていたものである。

出演者
司会・審査員席

ネプチューン

名倉潤 - 進行役。有田の「前フリ劇場」の締めに蹴りつっこみを入れる。ロケに参加する時は黄色つなぎ■を着る。

原田泰造 - 進行役。番組のエンディングテーマを一任で決めることが出来る。審査委員長に変な指示ばかりされる。ロケに参加する時は水色つなぎ■を着る。

堀内健 - 審査委員長。ロケに参加する時は黒または紫つなぎ■■を着る。過去2回行った自給自足ビンボーを銭金オールスターで再度訪ねるという企画のほか、『『ぷっ』すま』に番宣がらみで出演した際に、堀内は黒いつなぎを着ていた。過去に一度、自作の歌を無理やり番組エンディングテーマにしたことがある。なお、2007年4月25日放送のスペシャルでは紫つなぎを着ていた。


渡辺満里奈名倉・原田と同じく進行役。この番組をきっかけに名倉と交際を始め、2005年5月25日に番組を寿降板。

前田有紀(出演当時テレビ朝日アナウンサー)名倉・原田と同じく進行役。渡辺に代わって2005年6月15日より出演。

林美沙希(テレビ朝日アナウンサー)名倉・原田と同じく進行役。後述する2017年5月3日放送の復活スペシャルのみ出演。

サポーター
メインサポーター

基本的に以下の4人が深夜・レギュラー・特番含めて出演している。

上田晋也くりぃむしちゅー)青つなぎ■のサポーター。以前はVTR冒頭で「ペローン」のギャグを用いていて、プロ・アマ問わず広く募った「ペローンGALS」という女性達が登場したり、一般市民に「ペローン」と言わせていた。その後、自分の天然パーマについて回りくどい説明をし、「○○という者です」という挨拶をするようになった。
ビンボーさん相手でも、普段と同様、豊富なボキャブラリーや独特な比喩表現を交えたツッコミをすることから「たとえ王」と称されている。オープニングにいつも何故か「上田晋也です」と言ってブリっこのような仕草をするのも定番。


有田哲平くりぃむしちゅー)緑つなぎ■のサポーター。「どうも、僕です。」というギャグを繰り出す。スタジオでは原稿を変に読んで注目を集め、前フリ劇場を始めるが、最後は名倉潤に蹴りツッコミを入れられる。ビンボーリポート冒頭ではエキストラに混じる。
ビンボーさんの家の玄関では「銭形金太郎」をもじった名前を名乗りビンボーさんを呼び出す。また、ビンボーさん宅から別のロケ場所に移動する際にはビンボーさんの腕に抱きつきながら歩くのが定番。楽器の演奏が得意なビンボーさんやインディーズミュージシャンとして活動しているビンボーさんとの共演時は、ビンボーさんとのセッション中に、相方・上田の武勇伝や珍行動を題材とした「ウチの相方」や、名倉潤をネタにした「名倉はガイコツ」といった楽曲を即興で披露する。なお、「名倉はガイコツ」は杉本バッハという音楽家ビンボーさんによってアレンジされ、「名倉はガイコツ バッハバージョン」となった。スペシャル番組では今までセッションしてくれたビンボーさんを呼び寄せてライブを行ったことがある。一度、ロケで貧乏さんが作った曲を聞いて歌い出しそうになった有田を止めに名倉がロケ中にドッキリでいきなり登場して歌を止めたことがあった。

土田晃之オレンジつなぎ■のサポーター。アイドル好き。怒りだすと見境がつかなくなる「暴走王」。ビンボーリポート冒頭のあいさつは「COUNT DOWN TVをご覧の皆様、どうも○○(アーティスト名)です」。ビンボーさんと共通の好きな歌手がいると、「TCDTV(土田カウントダウンTV)」(好きな曲のベスト3)を始めることも。その後、「オス!オラ土田」と言うようになった。時折、ビンボーさんがピントのずれた発言や突飛が言動をした際には、「死ねばいいのに」(「死んでくんない?」「死んで欲しいなぁ」などと言い回しが変わる場合もある)・「殴っていい?」などと辛辣なツッコミを浴びせたり、取材スタッフ陣に毒づいたりすることもあるが、ゴールデン昇格後は若干これらの毒舌は控えめになっている。(一方、宮本利彦にアドリブで飛び膝蹴りを浴びせるなど、より過激な行動をすることもある。)アイドル好きで女性のアイドル志願ビンボーになると自前のカメラを用意して張り切って写真撮影をし、過去に300枚近く撮ったことがある。変なキャラクタービンボーや自宅が汚いビンボーでないと仕事にやる気が出ないと嘆いている。他にも「子供が生まれる」「引っ越しをした」などの理由で収録中にスタッフに直接ギャラ交渉をすることがある。ロケのために全国を訪れていたが、番組がこんなに長く続くと思わなかったため、出演者の中で一人マイレージカードを作らず大損したという。


東貴博Take2)赤つなぎ■のサポーター。VTR冒頭の挨拶は特撮ヒーローばりのアクションに「東MAX(あずまっくす)!」というギャグを繰り出す。他にも「燃焼系東式」という踊りも披露する。
スタジオでのビンボーさん紹介時に堀内健から無茶苦茶なギャグの要望をされて、仕方なく実行するものの失笑を買い、司会や観客・サポーター達に冷たい目で見られてしまうことも。
初期の頃は「風の噂シリーズ」なる挨拶。中身は東の元カノエピソード集だったが、本人からクレームがきたとされ打ち切りになった。

サブサポーター

名前の横にあるのはつなぎの色である。
特番時代

2012年12月26日特番

カンニング竹山■(黄色)特番以前にもゲストサポーターとして出演。

オードリー若林■(ピンク)


2017年5月3日特番

梅沢富美男■(紫)


ゴールデン時代

ビビる大木■(水色)「初めましてこんばんみ?」のギャグでスタート。自我が強いビンボーさんに弱く「弟子にして下さい」と土下座までする始末。水色つなぎを初めて着たのは、2004年11月10日放送のスペシャルから。「自転車で行くタダの旅」のコーナーでは原田泰造と2人でこのつなぎを着用。「?でござんすなあ」というギャグを多用している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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