銅版画
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銅版(どうばん)とは版画印刷の技法の一種である。銅板とも表記する。の版に絵画文字などを彫ってその銅版の表面を凹版にしてインクを流して印刷を行う。また、このようにして作ったものをさす。主に銅版画の制作に使用されており、これは銅版を直接道具を用いて彫る彫刻銅版と、硝酸などの薬品によって腐食させる腐食銅版とに大きく分類される。主としてルネサンス期以降のヨーロッパにおいて銅版画として広く使用された。1600年代の作家Ambrosius Hannemannの銅板

彫刻銅版というのは主にビュラン(Burin)という鑿(のみ)で銅版に刻線を得る方法で、エングレービングドライポイントメゾチントというものがこれにあたる。腐食銅版というのは凹状にする部分の銅面のみを露出させて、その部分を腐食させることによって原版を作るものをさし、エッチングアクアチントがこれにあたる。日本においては司馬江漢天明3年(1783年)に日本創製と銘打って初めてのエッチングによる銅版画を製作している。
関連項目

凹版印刷

タンポ - 防錆剤や、インクを塗るのに使う道具

参考文献

松村明監修
小学館『大辞泉』編集部編 『大辞泉』増補・新装版 小学館、1998年

典拠管理データベース: 国立図書館

ドイツ

チェコ


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