銃夢火星戦記
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銃夢火星戦記
ジャンル
SF漫画
格闘漫画
サイバーパンク
漫画
作者木城ゆきと
出版社講談社
掲載誌イブニング
レーベルKCデラックス イブニング
発表号2014年22号 -
巻数既刊7巻(2020年11月時点)
シリーズ作品


銃夢

銃夢 LastOrder

テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『銃夢火星戦記』(ガンム マーズクロニクル、GUNNM MARS CHRONICLE)は、木城ゆきとのSF漫画。『イブニング』(講談社)2014年22号より連載中。

サイボーグの少女ガリィを主人公とした「銃夢シリーズ」の最終章であり、前作『銃夢 LastOrder』の続編として始まりつつ、それまで明確には描かれなかった第1作『銃夢』の前日談も描く。目次

1 ストーリー

2 登場人物

2.1 主要人物

2.2 過去編


3 用語

4 書籍情報

5 脚注

5.1 注釈

5.2 出典


6 関連項目

7 外部リンク

ストーリー
過去編
e.s.370年(西暦2326年)、紛争が絶えない火星。孤児として医者のフィンチに拾われた陽子とエーリカは、マミアナという小さな町の孤児院に引き取られる。しかし、町は突如攻め込んできた軍隊によって壊滅し、生き残った2人は再びフィンチに連れられ、シドニア領へと目指す。移動の途中、生活空間を支える火星天蓋(バルダヒーン)が軍隊によって破壊され、大勢が死亡する。3人は天蓋協会(MBV)のムイに助けられるも、戦争をやめない地上の人々に嫌気がさし、エーリカと陽子を天蓋を支える柱(ゾイレ)の人柱にしようとする。しかしその直後、大巫女から二人のどちらかが「転移の相」を持つという神託を告げられ、2人を解放する。その後、3人はエーリカの故郷にたどり着くが、エーリカは両親を殺害していたことを思い出し愕然とする。その頃、18人の領主があつまり太陽鏡反射権を決めるエドム会議の場に、怪人バロン・ムスターが現れ、シドニア領から反射権を奪うよう脅迫していた。陽子は母を名乗る人物に引き取られ、エーリカは落ち込むが、そこに陽子にかけられた賞金を狙う賞金稼ぎが現れる。エーリカはムスターに救われるも、それはエーリカが父から盗んだ本が目的であった。ところが、エーリカの生い立ちを聞いたムスターは、悪の後継者として彼女を育てることを決める。引き取られた陽子は火星18大公のひとつシドニア公ドルンブルク家の分家・バウムブルク家で育てられるが、分家当主であるマルキが本家当主であるシドニア公・カグラから領主の座を奪うための駒とされる。元から因縁を持っていたムスターの暗躍もあり、シドニア領都は崩壊した。e.s.372年(西暦2328年)、シドニア領都を脱出したエーリカと陽子はゴロツキのダスに紹介された「カオフマンのクアン」に会うためにラドー・シュタットにあるモズビー商会を経て墜落した宇宙船跡に作られた街「ロジャー・ソリス」に潜入する。
現代編
前作「LastOrder」の3年後のe.s.594(西暦2550年)から物語が始まる。「独立自治権」を与えるという名目の、LADDER(太陽系条約調停議会)による擬似戦争に過ぎなかった「ZOTT(森羅天頂武闘会)」を制し、また、ムバディによる洗脳からLADDERを解放したことで、地球と火星の運命、ひいては全宇宙の今後のあり方を変えたガリィ(陽子)は、かつてマミアナがあった土地に立っていた。そこにエーリカが現れ、戦いを挑んでくるが、彼女は「屍人兵士(ネクロ・ソルジャー)」であり、本人は200年前にガリィが殺害していた。ガリィは彼女を蘇らせた者が黒幕「ダーザイン」であると告げるが、同じくネクロ・ソルジャーとして蘇ったゲルクトが現れ、エーリカを連れて去っていく。直後ガリィは、リメイラ女王の暗殺未遂容疑でザジに拘束される。リメイラ女王はすでに回復してるものの、ガリィは彼女もネクロ・ソルジャーではないかと不安を募らす。大巫女ムイによって解放されたガリィは、エーリカを人間に戻す方法を求めて、ムイに紹介されたS・ノヴァに「ネクロ・ソルジャーに施された外部からの制御を解き、自由意志を持つ人間に戻す治療法の研究」を依頼する。
登場人物
主要人物
ガリイ
主人公。元の名前は「陽子(ヨーコ)」。前作のZOTTで優勝を果たした。機甲術の使い手。ZOTTから3年、金星でエージェント「LastOrder」としての仕事を果たしたのち、200年ぶりに火星に帰還した。前作で大幅な進化を遂げたイマジノス体はある事情から再生力が低下している。火星の戦災孤児で、生まれた時からサイボーグとなっている。エーリカと共に孤児院で過ごすが、後に母を名乗る人物に引き取られる。火星18大公のひとつ・シドニア公カグラの後継者とされるが、それはムスターによる偽装で、本来は生き別れていたムスターの妹・ノリンの人面腫から生み出された摘出児だった。
エーリカ・ヴァルト / フラウ・X
陽子(ガリィ)の幼馴染で、同じく機甲術の使い手。過去にガリィが殺害したが、ネクロ・ソルジャーとして蘇った。犯罪者の父と売春婦の母を持ち、激しい虐待によって左目と左手を失う。自宅の窓から見える看板に描かれた家族の絵に逃避した結果、父の盗品を狙った強盗犯に手を貸して父と母を殺害。その後は陽子と同じ孤児院で過ごし、陽子と離れ離れになった後はバロン・ムスターに拾われて「悪の後継者」として育つことになる。
ダンコ
銃器型のナノマシン兵器。バーサーカー細胞変異体で、前作からの空白の時間にガリィが金星にいたとき着いてきた。体内でバーサーカー細胞と崩壊弾を複合した弾丸を生成して発射する能力をもつ。被弾すれば無制御化したバーサーカー細胞に侵食された末に崩壊するが、弾の口径が大きく誘導弾なこともあって弾速が遅いのが欠点。
ザジ
リメイラ女王の護衛。銃器のエキスパート。前作でガリィと共にZOTTに出場し戦い抜いた戦友だが、リメイラ暗殺容疑としてガリィを逮捕する。
リメイラ
火星の女王。火星統一に向けて奔走していたが、ガリィを騙る何者かによって殺害されかける。再生医療によって復活するが、ガリィやカエルラからはネクロ・ソルジャーではないかと疑われている。
カエルラ・サングウィス
作品世界では生存権すら認められない孤児を保護・育成する団体「星の保育園協会(ステラ・ナーサリー・ソサエテイ/SNS)」の理事長。V型ウイルス感染による変異体、いわゆる吸血鬼。不老であり、文明崩壊前の時代から生きている。生身でありながらガリィを凌ぐ戦闘能力を持つ。ガリィとは別行動でダーザインを追っている。リメイラ暗殺未遂容疑で拘束されたガリィの尋問の最中に現れ、ダーザインとネクロソルジャーに関する情報を伝える。その帰りに搭乗していた飛行機をダーザインの手によって爆破され、以後の生存は不明である。
クー・ツァン
SNSの所有する強襲保育園バス「ガントロール」船長。カエルラの留守中は代役を務める。前作においてZOTTから脱出後に火星王国議会派に亡命。受け入れてもらった義理から議会派の軍事作戦にも協力している。
ゼクス
ガリィの戦闘データから作られた人工知能をもつアンドロイド。ZOTT決勝の後に対戦する約束だったガリィを探しているうちにSNSに転がり込んだ。作られてからの実年齢が「5歳」ということもあってクー・ツァンからは「デカイ幼稚園児」と呼ばれている。
ムイ


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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