銀牙?THE_LAST_WARS?
[Wikipedia|▼Menu]

漫画:銀牙?THE LAST WARS?
作者
高橋よしひろ
出版社日本文芸社
掲載誌週刊漫画ゴラク
レーベルニチブンコミックス
発表号2015年6月12日号(No.2466) - 2018年12月21日号(No.2641)
発表期間2015年5月29日 - 2018年12月7日
巻数全22巻
話数全176話
関連作品


銀牙 -流れ星 銀-

銀牙伝説WEED

銀牙伝説リキ

銀牙伝説WEEDオリオン

銀牙伝説赤目

銀牙伝説ノア

テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『銀牙?THE LAST WARS?』(ぎんが ザ ラストウォーズ)は、高橋よしひろによる日本漫画。『銀牙伝説WEEDオリオン』の続編として、『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて、2015年5月29日発売の6月12日号(No.2466)から2018年12月21日号(No.2641)まで連載された。奥羽軍と呼ばれる群れにいる犬たちを主軸とした漫画である。

2018年の年初のインタビューで、高橋は「銀牙」シリーズの単行本(当時通算133巻)の200巻超えを目指すと意欲を表明した[1]

続編に 『銀牙伝説ノア』がある。目次

1 あらすじ

2 主な登場キャラクター

2.1 奥羽軍

2.2 モンスーン軍

2.3 人間

2.4 その他

2.5 回想など


3 書誌情報

4 脚注

あらすじ

楽園・二子峠で平穏な生活を送っていた奥羽軍だが、ある日、何の前触れもなく巨大な熊の集団が来襲し総大将であるウィードや幹部犬達がなす術もなく次々にその爪牙に倒れていく。窮地に追い込まれた奥羽軍の前に熊の言葉を解し熊の手下を名乗る謎の犬が現れ、敵の正体と来襲の理由が判明していく。降伏の条件を呑まず抵抗した奥羽軍だったが、反撃実らず遂には楽園である二子峠が陥落してしまう。

遠方で修行中だったオリオン達をはじめとして楽園陥落の報せにより各地の戦士達が集結する。しかし楽園奪還の志は同じなれど、熊との共生を信じ頑なに戦いを拒むシリウスと、徹底抗戦を目指すオリオン達による内輪もめで軍団の統制がままならぬ状態で、人間の介入も含め熊たちから楽園奪還のため戦い続ける。
主な登場キャラクター
奥羽軍
オリオン/
秋田犬紀州犬の雑種
ウィードの次男で、本作の主人公とされる。容貌は赤褐色の毛並みで曽祖父のリキに瓜二つだが、性格は荒々しく頑固であり短気。危機感に人一倍敏感であるために周囲に心ないことを言ってしまうときがある。名前の由来はその気性の荒さから来ており、ギリシャ神話に登場する狩人オリオン(英語ではオライオン)にちなんで大輔に命名された。熊に対しても話し合いや友愛の精神が通じると考えるシリウスの平和路線を苦々しく思っており、口に出して兄を批判する場合が多い[2]。赤目の提案である伊賀牙忍の秘奥義「草剣」習得のために日々鍛えた結果、遂にその技を完成させた。伊賀や甲賀の忍犬と同じように木から木へ自在に飛び回れるようになっている。赤目から託された(秘奥義)と鍛え上げた身体能力が最大の武器で、モンスーン戦で威力を発揮する。
シリウス / 秋田犬紀州犬の雑種
ウィードの長男で、本作のもう1人の主人公とされる。おおいぬ座1等星の「シリウス」に因んでいる。毛並は銀色の虎毛。オリオン達とは違い、戦争回避の唯一の手段として共生を目指しており、モンスーンと対話しようと努め、殲滅を志すオリオンと度々兄弟喧嘩になる。戦争を絶対悪と考え、いかなる理由があっても戦争は誤りであり無益であることを主張し続けており、根っからの平和主義者であることが書かれている。人間達の介入により白神山地に逃走したモンスーンを追い、シオンと白神山地にてモンスーンに交渉し続けている。その後はモンスーンと親睦を深め、共生できると確信し、再び仲間達の説得をしようと楽園に戻った。しかし孤立するばかりか遂には父のウィードから追放(後に謹慎)の宣告を受けてしまう。その後、モンスーンが自身を追って姿を現したことにより方針を変え、モンスーンを守り導くことを決意し、奥羽軍より一足先にモンスーンのいる白神山地へと戻った。しかし戦争回避は叶わず、それどころか手元が狂ったモンスーンの攻撃をまともに食らってしまい重傷を負った。それでも彼自身はモンスーンには良心があり話が通じる相手だと信じており、モンスーンを奥羽軍から庇う言動に対し、モンスーンはシリウスへの信用を確かなものとさせている。モンスーンに連れられるも、最後まで回復は叶わず死亡した。
ウィード / 秋田犬紀州犬の雑種
奥羽軍の三代目総大将。物語の序盤で手下熊に攻撃を受け、病院に収監。銀や赤目たちと共に退院し復帰。入院中にいくらか目つきが鋭くなった。総大将ではあるが銀よりも存在感がない。
銀 (ぎん) / 秋田犬
ウィードの父でオリオン達の祖父。額の三本の傷がトレードマークとなっている。奥羽軍二代目総大将。序盤では白内障を患っていた。序盤でモンスーンの一撃を受け、銀を庇ったヒロと寿沢に転落、死亡したかと思われたが息を吹き返し病院に収監。秀俊による目の治療を受け視力は回復している。過去にジョンから襲われている子熊[3]を逃がしたが、本人は全く覚えていない。一時はシリウスの生還に喜ぶも、主張を違えるシリウスの挨拶を無視するようになった。チビが赤カブトの血筋であることをオリオンに伝えられるが、志が同じなら仲間であり差別はするなとオリオンをたしなめた。モンスーン討伐隊に参加。オリオンとシリウスが危機に瀕した際には抜刀牙を使用し、頭部に命中させた。
リゲル / 秋田犬紀州犬の雑種
ウィードの三男。オリオン座の1等星である「リゲル」から取られた名前。黒い毛並の持ち主。幼少期には一時黒脛巾組の元・大将だった輝宗の下で育てられ、黒脛巾組の奥義である「忍牙刀(にんがとう)」を取得しており、今作では手下熊との戦いでも使用した。オリオンが習得を目指す秘奥義が忍牙刀に似ているためか、修行でオリオンと一騎打ちをした際はオリオンと互角の実力を見せた。しかしそれ以降の活躍はないままモンスーン討伐隊に参加している。 対立する兄弟の調整役に回るケースが多かったが、現在はない。 ロケットと共にチビを楽園に連れてきて可愛がっていたが、シリウスが二子峠に帰還した後からはチビとの一緒の姿はみられない。
ベラ / ベラトリクス / 秋田犬紀州犬の雑種
ウィードの長女で、四兄妹の末子。同じくオリオン座の一星(ベラトリクス)から取られた名前。オリオン達と同じで赤目山で修行をしていた。危機が去るまで赤目山に残れと言われたが、モンスーンが二子峠から去った後も登場していない。
小雪(こゆき)/ 紀州犬
ウィードの妻。オリオン、シリウス、リゲル、ベラトリクスの母。ベラと同じで赤目山に居残りを命じられる。 それ以降はベラと共に登場していない。弟の小鉄は二子峠にいたようだが、序盤以降登場しておらず戦死したと思われる。
シオン / 和犬と洋犬の雑種
銀の兄弟の孫を自称(母からの伝聞)し、熊の言葉が話せる。「長野と新潟に仲良しの熊がいる」と話しているが、熊語を話せるようになった経緯は嫌な過去だと喋らなかった。「悪い熊(モンスーンのこと)の子分になっているボブの通訳は信用できない」と主張する。度々シリウスの言動に疑問を持つも、シリウスとモンスーンの対話において通訳を買ってでる。楽園に帰還した後はチビやシリウスと行動していることが多く、オリオン達からはシリウスの子分ではないかと疑問を持たれている。ただし、シリウスと同様にモンスーンを知る重要な存在にも関わらず、シリウスの擁護に回ることもなければモンスーン討伐を志すオリオンたちから名前があがることがなかった。しかしながら後には白神山地への案内として隊の先頭に立った。シリウスに重傷を負わせたモンスーンに対し見限ったことを伝える。
赤目(あかめ)/ 紀州犬
元伊賀忍犬の頭で、銀の側近。リキが飼い犬だった時に既に老犬[4]だったので相当な高齢と思われる。トラックのナンバープレートや高速標識が読め、人間の車に乗って日本縦断したり、人工呼吸ができるなど、その能力は老いてなお衰えを見せない。新・旧世代の参謀であり、銀やウィードがいない場合はサブリーダーとして指揮を執るときもあるが、時折ただの戦闘員を称することがある。一時は片目を喪失したかと思われたが、血糊で塞がっていただけであり回復した。対モンスーン用の技として伊賀牙忍の秘奥義である「草剣」をオリオンに伝授した。現在は退院し楽園に帰還。一人称や口調がよく変わる。
白申(しろざる)
赤目の孫[5]。出しゃばりが多く口の悪い奥羽軍にあって、一人称は「私」で丁寧かつ古風な口調で話す。伊賀忍犬ではないが天性の身体能力を雲斎に買われ、3匹とも偵察班に選ばれるなど活躍している。前作では控えめな性格だが、集団の主力として指揮能力は高いとされていた。その後は発言回数が少なく出番が控えめである。
無有(むう)・ 羅々 (らら)
同じく赤目の孫。白申の弟[6]で毛並みは無有は黒、羅々は茶色。飼い犬の経験あり。白申と同じで前作は一人称がそれぞれ異なっていたが、今作ではなくなっている。
クロス / サルーキー
奥羽軍の女傑で楽園創設時のメンバー。剣・譲二・ミニーの母でベンの妻。銀が幼犬だったころ既に子持ち[7]だったので、長老に次ぐかなりの高齢と思われる。銀の生家である大輔の家を知っており、マルやサニーを連れて家屋の下に逃げ込んだ。後にモンスーンが去った楽園で黒虎とのやりとりが多く行われている。シリウスの主張に少しは理解もしている様子だが、モンスーンを許す気は一切なく、モンスーン討伐隊に参戦した。
剣(けん) / サルーキーグレートデン雑種
クロスとベンの息子で長男。赤カブト戦のころに生まれているため高齢である。容姿は父であるベンに酷似していることからモンスーンは剣を幹部犬ベンだと勘違いしたこともある。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:45 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef