銀河鉄道999_(アニメ)
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『銀河鉄道999』(ぎんがてつどうスリーナイン)では、松本零士作のSF漫画銀河鉄道999』を原作とした各種アニメ作品について解説する。.mw-parser-output .toclimit-2 .toclevel-1 ul,.mw-parser-output .toclimit-3 .toclevel-2 ul,.mw-parser-output .toclimit-4 .toclevel-3 ul,.mw-parser-output .toclimit-5 .toclevel-4 ul,.mw-parser-output .toclimit-6 .toclevel-5 ul,.mw-parser-output .toclimit-7 .toclevel-6 ul{display:none}
テレビアニメ
作品解説

フジテレビ系列で、1978年9月14日 - 1981年3月26日に全113話 + テレビスペシャル3話が放送され、翌1982年に総集編が放送された[注 1]東映動画製作。文化庁推薦作品。最高視聴率は22.8%[3]。なお後述する劇場アニメ版の製作はテレビシリーズ放送開始の3日前に決定されていた[4]

アニメ化にあたってはさまざまな工夫がなされた。チーフディレクター・西沢信孝がこだわったのは旅をする鉄郎の内面をどう表現するかであった[5]。以下に例示する。
意図的に色調を全体的に暗くすることで、鉄郎が訪れる惑星で直面するさまざまな出来事に対し、悩みや疑問を抱く鉄郎の心理を表現。

鉄郎への感情移入を視聴者に促す演出として、『宇宙戦艦ヤマト』にもみられた女性スキャットの挿入、叙情的なバイオリンの音楽を多用。

センチメンタルノスタルジックな情感を視聴者に与えるため、惑星や人々との別れの様子を尺を長く使って細かく描写。特に各話終盤における、999が発車した直後の車内にいる鉄郎らと惑星に残された人々の表情や感情を、時にオーバーレイや声優によるモノローグなどをも駆使して、それぞれ丁寧に描いている。

ナレーター・高木均によるエンディングでの朗読。その時間に1分とることで作品を締め、話を盛り上げ、幻想的な雰囲気作りを行った。またエンディングは、このナレーションに加え上記の3要素も合わさることで、相乗効果を生んでいる。

そのストーリーの多くは他の漫画原作アニメ同様に「原作をトレースするスタイル」で、原作のストックが尽きた際には別の松本短編作品をアレンジしたアニメオリジナルエピソードなども盛り込まれた(各話リストも参照)。低年齢視聴者への配慮として過激な台詞回しを抑えたり[注 2]、結末を変更した作品もある[注 3]。また、作中のヒロイン・メーテルのヌードシーンなどを一部カットする一方で、原作よりも過激で暴力的な表現も多々見られた[注 4]。また、文化庁推薦のアニメでありながら10歳の鉄郎が飲酒を行うシーン(「時間城の海賊」ほか)があるなど、教育上、問題のある場面もある[注 5]。なおテレビアニメ版の最終回は漫画版終了前の放送であったため、原作の結末とも映画版の結末とも違う独自の展開となっているが、終着駅の消滅とそれに伴うプロメシュームの死、メーテルとの別離という基本的な流れは踏襲されている。

次回予告を車掌役の肝付兼太が行い、最後に「次回の銀河鉄道999は、(次回タイトル)に停まります」で締めることが定番であった。例外として、新番組予告の際には「(タイトル)は、いよいよ出発進行!」で、最終回予告の際には「(タイトル)に到着します」でそれぞれ締められている。また、最終話(第113話)のみ、冒頭で表示されるサブタイトルの読み上げも行っている。

スポンサーのポピー(現・プレックス)からは関連商品として、999号に加えて111号から888号までのダイキャストのおもちゃが発売されて、オープニングアニメやアイキャッチなどに登場したが、売り上げは今ひとつだったとされる[6]
再放送

本放送終了後はフジテレビで再放送が数回行われた後、1993年末には日本テレビにおいて3日連続で「歳末波動砲! 松本零士スペシャル」と銘打ち、OVA『ザ・コクピット』と共に、「永遠の旅人エメラルダス」をのぞくテレビスペシャル2本が放送された。1996年には同局にて4月から9月にかけ、テレビシリーズの再放送も行われている(時間帯はともに16時台)。このほか、BSフジNHK衛星第2テレビジョン(2010年8月)などでも再放送が行われた。2015年2月からフジテレビTWOにて再び放送されて、2016年にはテレ朝チャンネル2デジタルリマスター版の再放送を開始したほか、tvkでも2020年7月5日から再放送が開始された。

2008年9月よりアニマックスで放送が開始された際には、放送中のCMで「銀河鉄道999クイズ」と題し、車掌役の肝付兼太によるナレーションで本作を収録したDVDやその他関連商品が当たるプレゼントクイズが行われたほか、アニマックス主催により「ミス銀河鉄道999 ?あなたの選ぶメーテル?」と称してメーテルに似た女性を募集するコンテストも開かれた。審査委員長は原作者の松本が務め、グランプリには元チェキッ娘藤岡麻美が選ばれた[7]。2009年には15歳未満の男子を対象として「ミス銀河鉄道999」同様にアニマックス主催で鉄郎そっくりの少年を募集するコンテスト「銀河鉄道999 あなたの選ぶ鉄郎」も開かれた[8]

北海道ではテレビ北海道開局に伴い1990年代末?2000年初めにかけて19:30から放映されていた時期がある。
劇場版との世界観の相違

後述のりんたろう監督作品である劇場版アニメが冒険活劇、青春ものの作品としてまとまっているのに比べると、原作からのトレースが多いこのテレビアニメ版は、男女間の恋愛や家族愛による人間同士のつながりと、その反面として人間(多くの場合は大人)が陥りがちな愚かさや孤独、弱さがより強調されたエピソードが目立つ。こうした設定の背景として、格差社会や死の運命、時間の流れなどがもつ不条理さを描いている。また、人間による植民地支配や奴隷制、独裁国家の歴史を下地にした描写[9]も多く見られるほか、一部の挿話で公害やゴミ問題など人間社会の負の部分を取り上げた描写[10]も見られた。

エメラルダスハーロックなど、他の松本作品のキャラクターが登場するエピソードもあるが、彼らが前線で目立った活躍を見せていた劇場版に比べると、テレビアニメ版ではエメラルダスは代理が乗っ取りを謀っており、ハーロックは偽者が羽振りを利かせているといった状況で直接戦闘にも加わらないなど、いずれもほぼ原作に準じた描写となっている。
主な登場人物

銀河鉄道999の項も参照。ナレーターは高木均で、原作でいうところのキャラクターの心中や状況説明などに使用される「巻紙」の役回りである。
星野鉄郎(ほしの てつろう)
- 野沢雅子主人公。永遠の命を求めてメーテルとともに999号で旅をする少年。年齢は10歳。
メーテル
声 - 池田昌子ヒロイン。第1話から登場。鉄郎とともに999号で旅をする謎の美女。
車掌
声 - 肝付兼太999号の車掌。テレビ版では第2話で初登場。以後ほぼすべての回に登場するが、第80・81・97話など登場しない回もある[注 6]。また肝付は、一部スペシャル番組を除いたテレビ版のすべての回の次回予告を担当し、車掌以外にも1シーンのみ登場する男性キャラクターの声としてたびたび登場している。
鉄郎の母 / 星野加奈江(ほしの かなえ)
声 - 坪井章子第1話で機械伯爵に撃たれ鉄郎と死別するが、その後も鉄郎の回想などを通じてたびたび登場する。原作と映画1作目においては機械伯爵によって剥製にされているが、テレビ版では剥製にはされていない。原作、アニメともに劇中で「加奈江」という名前は出てこないが、『銀河鉄道999 PERFECT BOOK』などの関連書籍でこの名前を確認できる。また坪井はこの他に、第37話でジミー役、第52話でアルテミスの母親役も演じている。
機関車 / C62形50号機
声 - 戸谷公次( - 第8話、第50話 - 最終話)、山田俊司(第14 - 45話までの一時期)999号の機関車コンピューター(人工知能)。「機関車」やC62形の愛称「シロクニ」と呼ばれる。時折、車掌と口喧嘩をする。原作及び劇場版での機関車は実際に存在したC62形の48号機であるが、テレビ版のみ架空の50号機となっている。
謎の声 / メーテルの父
声 - 田中崇(現・銀河万丈)メーテルに指令を出す謎の男性の声として第1話から登場、物語の終盤でその正体がメーテルの父であることが明らかになる。


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