銀河漂流バイファム13
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「バイファム」はこの項目へ転送されています。主役ロボットについては「ラウンドバーニアン#バイファム」をご覧ください。

銀河漂流バイファム
アニメ
原作原作:神田武幸星山博之
原案:矢立肇富野由悠季
監督神田武幸
キャラクターデザイン芦田豊雄
メカニックデザイン大河原邦男
音楽渡辺俊幸
アニメーション制作日本サンライズ
製作毎日放送、日本サンライズ
放送局毎日放送(他、放送局参照)
放送期間1983年10月21日 - 1984年9月8日
話数全46話

OVA
OVA:カチュアからの便り(第1作)
集まった13人(第2作)
消えた12人(第3作)
“ケイトの記憶” 涙の奪回作戦(第4作)
原作星山博之、神田武幸
監督神田武幸
キャラクターデザイン芦田豊雄
メカニックデザイン大河原邦男
アニメーション制作日本サンライズ
製作日本サンライズ
発売日第1作:1984年10月28日
第2作:1984年12月21日
第3作:1985年2月25日
第4作:1985年9月25日
話数各1話

テレビアニメ第2作
アニメ:銀河漂流バイファム13
原作神田武幸、星山博之
原案:矢立肇、富野由悠季
監督川瀬敏文
キャラクターデザイン芦田豊雄
メカニックデザイン大河原邦男
音楽渡辺俊幸
アニメーション制作サンライズ
製作毎日放送、サンライズ
放送局毎日放送
(他、放送局(バイファム13)参照)
放送期間1998年3月21日 - 10月3日
話数全26話

テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『銀河漂流バイファム』(ぎんがひょうりゅうバイファム)は、1983年10月21日から1984年9月8日まで、毎日放送を制作局として、JNN系列で放送されたロボットアニメである。全46話。制作局の毎日放送では、第23話まで毎週金曜19:00 ‐19:30(JST)、第24話以降は毎週土曜17:00 ‐17:30に放送された。制作は日本サンライズ(現:サンライズ)

本項では1998年に放送された外伝作品『銀河漂流バイファム13』についても解説する。
概要

企画当初、まずスポンサーのバンダイから「次の"ガンダム"になるような、ガンダムとは違う流れの作品をやらないか」という話があり、制作会社の日本サンライズ(現サンライズ)側にも「名古屋テレビ枠以外のパートナーも持ちたい」という思惑があって話が進んだ[1]。サンライズは最初、「(ガンダムの)富野由悠季が監督をやる」という営業を行なっていたが、富野は別の作品も手掛けていたので、原案に名前だけを残して(富野企画案の方がバンダイへの提案が通りやすいため)別の監督を探すことになった[1]。そして神田武幸が監督することが決まり、あらためて脚本家の星山博之やサンライズの企画部長だった山浦栄二らとともに企画を最初から練り直した[1][注釈 1]

『機動戦士ガンダム』や『太陽の牙ダグラム』など、1980年代当時のサンライズの作品の企画作りの基本は「洋画に負けない作品を作る」というものだった[2]。その頃、サンライズ創立メンバーで最初のガンダムの企画立案者の一人だった山浦が企画を作る際にそのベースとしていつも挙げていたのが、『十五少年漂流記[注釈 2]』と『太閤記』、『サバイバル』と『立身出世』だった[1][2][3][4]。そのため、サンライズ作品には『ガンダム』をはじめ、『十五少年漂流記』が企画のイメージソースになっているものが非常に多い[注釈 3]。富野監督による最初の企画案も「生き残る」という意味では同じだったが、実際はもっとハードなもので、本人は「アニメ版『ディア・ハンター』」と言っていた[1]。そして出された企画案の内、山浦が出してきた4、5本のアイデアの中の1本[注釈 4]が、バイファムの元のアイデアとなった[1]

メカやアクションに加えて、等身大の普通の少年少女が生活し成長する物語でもある本作品は、物語だけを見ると「13人の少年少女たちが親たちに会いに行くために彼らだけで宇宙船を操って宇宙空間を航行し、時にはRVに乗って敵を撃退する」という荒唐無稽な話に思える。しかし、そこに子供たち以外の作品世界の背景やSF設定などの要素を丁寧に作り込むことで説得力を与えている[5]。SF設定のアイデア出しには、当時まだ大学生だったが、その後一流工業系企業のエリート技術者や大学教授になった人たちが参加していたため、SF的な細かな設定が盛り込まれた[注釈 5][1]。そのため、主役ロボットのラウンドバーニアンなどは宇宙空間の移動方法のリアルさ(リアルっぽさ)、シンプルなデザインと武装、コンピューターのアシストによる操縦など、「SF」「ミリタリー」感が満載で子供っぽさは皆無である[2]

本作は初期の段階では「2クール以上の予定でスタートする[6]」とされていたが、企画が具体化するにつれ、4クールの作品として体裁が整えられていった[注釈 6]。広告代理店の都合で毎週金曜日19時からの放送枠が決まり、当時人気絶頂だった『ドラえもん』の裏番組としてスタートした[1][2]。3クール目から放送時間が変更となり、一部地域ではそのまま放送終了した[1][2]。視聴率は良いとは言えないが7%は取っており、打ち切られるほどではなかった[1]。またマーチャンダイジングは悪くなかったので、スポンサーは4クール[注釈 7]でやりたがったが、TV局からはなかなか継続の決定が出ず、サンライズも仕方なく26本で終わるバージョンのラストも考えていた[1]。TV局側から23話での打ち切り案が打診され、スタッフの間では「内回り・外回り」などと言って、打ち切り版と通常版のシナリオを同時制作していた[注釈 8]。結局、アニメ誌上で打ち切り予定を知ったファンが署名活動を展開してTV局に提出したこともあって、23話での打ち切りは回避されたが、放送時間が変更された。決定がギリギリだったので、スケジュール調整や新しく見る人のためにダイジェスト回が作られた[1]。その後も39話前後での短縮エンディング、または12月までの3か月延長など、さまざまな提案があった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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