銀河旋風ブライガー
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J9シリーズ
通番題名放映期間
第1作銀河旋風ブライガー1981年10月
- 1982年6月
第2作銀河烈風バクシンガー1982年7月
- 1983年3月
第3作銀河疾風サスライガー1983年4月
- 1984年1月

銀河旋風ブライガー
ジャンルロボットアニメ
アニメ
監督四辻たかお
シリーズ構成山本優
キャラクターデザイン小松原一男
メカニックデザイン樋口雄一
音楽山本正之
アニメーション制作東映動画
(現・東映アニメーション、クレジット表記無し)
製作国際映画社
放送局テレビ東京ほか
放送期間1981年10月6日 - 1982年6月29日
話数全39話
テンプレート - ノート

『銀河旋風ブライガー』(ぎんがせんぷうブライガー)は、1981年10月6日から1982年6月29日までテレビ東京で放送された、国際映画社製作のロボットアニメ
作品解説

J9シリーズ」3部作の第1作。スタッフは『サンセット77』や『サーフサイド6』といった1950年代のアメリカの若者向け探偵ドラマの軽妙なセンスを強く意識して制作したという。時代劇風の都都逸チックなナレーションなど和風の要素と始末屋稼業の組み合わせから、当時からアニメ誌などでは「SFアニメ版・必殺シリーズ」などと書かれることが多かった。

本作の特徴として、女性ファンが多いことがあげられる。一説によるとファンの9割が女性だったとされている[1]

J9のキャラクターデザイン上のモチーフは『ルパン三世』である。キッドはルパン三世、ボゥイーは次元大介、アイザックは石川五ェ門(十三代目)、お町は峰不二子を参考にデザインされている。これは放送当時の『アニメージュ』の特集記事で明らかになっており、記事は初期デザインとともにキャラデザインを担当した小松原一男のコメントを掲載していた。J9のキャラクター4名はストーリー上、ほぼ同格の位置付けであり、一種の群像劇であったと言える。この点は続くシリーズ2作も同様の流れにある。

監督の四辻たかお曰く、「ロボットが出ない代わりに初めから終わりまで ロックが流れ続ける(LPレコード1枚分のロックを聞いた気分になれる)アニメを作りたいと言ったところ、OKが出た」とのことである。四辻は友人の山本正之にBGMと挿入歌の制作を依頼したところ、音響面で人気を博し[2]、J9シリーズが後世まで根強い人気を持つ様になる要因の一つとなった。

最終回間際にアニメ専門誌でスタッフの「映画化も考えている」旨の発言があったが、それ以上の話の進展はなかった。

2016年にAniChanで第1話が公式配信された。

アイキャッチは第1話時点では未完成で、バックは水色の単色でジングルスキャット以外の音声もなかった。第2回以降はピックを放る時の音が入り、第5話まではバックの効果部分が完成し、第8話から効果音が入った完成版が用いられている。
あらすじ

時は西暦2111年。人類は本格的な宇宙進出を遂げ、一見華やかな宇宙開発時代を迎えていた。しかし、惑星開発利権や腐敗した権力と結びついた巨大な犯罪組織が台頭、これら「コネクション」と総称される犯罪組織によって、力弱き人々は蹂躙されていた。

そんなある日、隕石群アステロイドベルトの歓楽街・ウエストJ区9番地に4人の若者・かみそりアイザック、ブラスターキッド、飛ばし屋ボウィー、エンジェル・お町が集結。宇宙の始末屋「コズモレンジャーJ9」を結成する。J9は、巨大ロボット「ブライガー」を駆り、多額の報酬と引き換えに、のさばる悪を闇から闇へ葬り去ってゆく。

やがて彼らは、犯罪組織「ヌビア・コネクション」の若き首領カーメン・カーメンと、その恐るべき野望「大アトゥーム計画」と対峙することとなる。
登場人物
コズモレンジャーJ9
木戸丈太郎(きど じょうたろう) / ブラスター・キッド
- 塩沢兼人18歳。地球・日本に国籍をもつ生粋の日本人。ブライガー変形時には頭部に移動し攻撃・防御を受け持つ。J9随一のスナイパー。かつて地球正規軍の特殊部隊「レッドローズ」でエーススナイパーとして活躍していたが、軍上層部の腐敗に失望して脱走、アイザックの許に身を寄せる。ダブルネックエレキギターの名奏者。第21話に登場したギタリスト・ロニーとは無二の親友で、バンド"レイダース"の元メンバーでもあった。終盤、再婚した母親の結婚式に参列し祝福した。
マチコ・ヴァレンシア / エンジェルお町
声 - 麻上洋子16歳。ブライガー搭乗時は索敵・遊撃等を担当。ナイフ投げを得意とし、銃器・爆薬の扱いにも長けており「ボンバーギャル」の異名を持つ。敵基地の潜入任務の際に活躍。木星開発局の長官でガリレオ・コネクションと通じていた父親に反抗。フリーの情報屋としてポンチョの動向を探っていた時に潜入した基地でJ9結成に居合わせ、そのまま居つく。なお、第28話では子持ちとはいえ相思相愛の恋人とベッドシーンを演じたが、J9の一員であることを選んで相手とは別れた。第10話で別れた恋人を、第34話でカーメン暗殺に失敗した父親を失う。トランプのポーカーが得意で、彼女が「いいこと」と言って誘うのはポーカーの意味である。
スティーブン・ボウィー / 飛ばし屋ボウィー
声 - 森功至18歳。地球・サンブルックシティ出身。人種はアメリカ系らしい。ブライサンダー、ブライスター、ブライガーの操縦担当。太陽系最大のカーレース、ル・マン・デ・ソールの最多優勝記録を持つ凄腕レーサーで、その腕を見込まれてアイザックにスカウトされた。J9入りしてからも「表の稼業」としてフリーレーサーを続けており、土星カッシーニラリーでもその腕を披露している。女性に甘く、美女と仲良くなったりして報酬なしでの仕事を持ちかける反面、政府要人のアイザックの伯父マルトフ伯爵の人類を救うための依頼は断ろうとするなど、かなりいい加減である。ブライサンダーを「子猫ちゃん」と呼んでかわいがっている。幼少時は孤児だった。第13話では彼の過去に絡んだ物語が繰り広げられる。
アイザック・ゴドノフ / かみそりアイザック
声 - 曽我部和行20歳。J9のリーダーで、ブライガー搭乗時はシステムチーフ担当。冷静で鋭い読みが高い信頼を得ており、その知性の冴えを例えて「かみそり」とあだ名される。


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