銀の匙_Silver_Spoon
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この項目では、荒川弘の漫画について説明しています。中勘助の小説については「銀の匙」を、小沢真理の漫画については「銀のスプーン」をご覧ください。

銀の匙 Silver Spoon
ジャンル学園少年漫画グルメ漫画
漫画
作者荒川弘
出版社小学館

その他の出版社
東立出版社
玉皇朝
安徽少年儿童出版社
鶴山文化社
Kurokawa

掲載誌週刊少年サンデー
レーベル少年サンデーコミックス
発表号2011年19号 - 2019年52号
(2014年より不定期連載)
巻数全15巻
話数全131話
アニメ
原作荒川弘
監督伊藤智彦(第1期)
出合小都美(第2期)
シリーズ構成岸本卓
脚本岸本卓
キャラクターデザイン中井準
音楽村井秀清
アニメーション制作A-1 Pictures
製作エゾノー祭実行委員会
放送局放送局参照
放送期間第1期:2013年7月11日 - 9月19日
第2期:2014年1月9日 - 3月27日
話数第1期:全11話 / 第2期:全11話
映画
監督吉田恵輔
制作TBSテレビほか
配給東宝
封切日2014年3月7日
上映時間111分
八軒勇吾
御影アキ
駒場一郎
南九条あやめ
中島先生中島健人
広瀬アリス
市川知宏
黒木華
中村獅童
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『銀の匙 Silver Spoon』(ぎんのさじ シルバースプーン)は、荒川弘による日本漫画作品。

週刊少年サンデー』(小学館、以下「サンデー」)にて、2011年19号から2019年52号まで連載。北海道農業高等学校を舞台とした学園漫画。主人公たちが生活している学生寮の食堂入口に“銀の匙”が飾られており、8巻においてその縁起が語られる場面がある。

テレビアニメがフジテレビノイタミナ」枠にて2013年7月から9月にかけて第1期が[1][2]、2014年1月から3月にかけて第2期が放送された。また、2014年3月7日より実写映画が公開された。
制作背景
連載開始まで

月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)にて『鋼の錬金術師』の連載終了後、本作にて出版社、掲載誌を変えたことについて、ラジオ番組『オールナイトニッポンGOLD app10.jp』に作者の荒川が出演した時の話によると、いろんな雑誌や出版社からのお誘いがあった中で、『鋼の錬金術師』が連載中のころから、荒川のファンで荒川の元に通っていた『銀の匙』の担当編集者である坪内崇が、農業漫画を提案し、その中でサンデーの読者層の話をした際に、中高生がかなりの確率で、将来のことを気にしているというアンケート結果を聞き、ピンと来て「いけます」という話になったとのこと[3]

当時、サンデーの編集長であった縄田正樹は、『コミックナタリー』のインタビューにて「話の内容で他誌よりも『サンデー』を選んでもらえたんだと思います」と発言しており、前作とは違ったジャンルの話を描ける場だからこそ『サンデー』での連載を始めたという[4]

荒川は『鋼の錬金術師』連載中の2009年に、小学館企画でゆうきまさみと対談を行っており、この中で「獣医漫画とか農家漫画はあるけど、農業高校漫画はないから、そのうちやろうかなとか思って」と語っている[5]。このとき語られた自身の体験談と同様のエピソードが作中にも登場している。

また、『銀の匙 公式ガイドブック』では、「単純にネタがあって、すぐ描けるのがこういうジャンルだったから。まったりやりたいな?ってのもあって、ゆるめのテーマに決めました。」とも語っている[6]
連載開始後

荒川にとって初の週刊連載作品だが、他社・他誌での連載との並行、また、連載中に第二子・第三子を出産したこともあって[7][8]、他の連載作品と比べて休載頻度が徐々に高くなっていき、2014年からは家族の療養のサポートも加わり、不定期連載の状態となった[9][10][11]。その後、荒川の夫と子供も難病となり[12]、休載が続いていたが、約1年5カ月ぶりに2019年49号にて連載を再開。その後、2019年52号にて連載を終了させた[13][14]

原作者は北海道にある酪農家の生まれで農業高校卒業生。作中には荒川の実際に経験したことが多く反映されている[15]。作品の舞台となる大蝦夷農業高等学校は、帯広農業高等学校をモデルにしている[16][17]。また荒川は自身の農業での実体験を題材としたエッセイ漫画『百姓貴族』(『月刊ウィングス』)を本作と並行して連載しており、本作と共通する話題が描かれることもある。
評価

作品の累計発行部数は2012年4月の時点で、1 - 3巻合わせて250万部を突破した[18]。また、2013年7月発行の第8巻にて累計1000万部を[19]、2020年2月時点で累計1700万部を突破している[20]

2012年7月11日時点で、7月18日発売の第4巻の初版が100万部発行となることが明らかになった。これは発行元の小学館においては最速である[21]。これに伴い、北海道の農業高校において、本作中の設定に基づいた起床の朝4時から消灯の22時まで動き続ける農業高校の一日をカメラに捉え、エゾノーでの生活を再現したCM19本を作成。発売日当日には、「4時篇」から「22時篇」までバージョン違いの全19本を、朝4時から1時間に1本ずつフジテレビ系全国28局のどこかの局で全国リレー放送した。また公式HP上でも同様にCM映像を1時間ごとに更新、さらにHP限定として「23時篇」を特別に配信[22]。なお、本作品の舞台であり、CM撮影に協力した北海道に敬意を表して北海道文化放送のみ全作品を1時間ごとに放送した[23][24][25][26]
受賞歴

マンガ大賞2012」大賞

第3回「ブクログ大賞」マンガ部門大賞

第58回「小学館漫画賞」少年向け部門受賞

農林水産省主催「コンテンツ・アワード・オブ・ジャパン・フード・カルチャー2013」大賞

ストーリー

※八軒 勇吾は劇中「八軒くん」、「ハチ」と呼ばれているが、兄の八軒 慎吾や父の八軒 数正が登場する関係上「勇吾」で統一する。稲田兄妹も同様のためタマコ、真一郎で統一する。
一年目(一学期)

札幌の私立中学に通っていた八軒 勇吾は受験に失敗。学力競争と高圧的な父の数正から逃れるため中学の恩師白石の薦めで寮制の大蝦夷農業高等学校(通称、エゾノー)に進学する。寮の相部屋はクールなオタクの西川 一と食いしん坊の別府 太郎。実習中に子牛を追いかけ広い校内で迷子になった勇吾は馬で探しに来たクラスメイトの御影 アキに一目惚れしてしまう。

勇吾のクラスには、野球部投手で甲子園を目指す駒場 一郎、養鶏場の跡取り息子で劣等生の常盤 恵次、獣医師を目指すが血が苦手な相川 進之介、何事にもシビアでしっかり者の稲田 多摩子(タマコ)、チーズ好きでしたたかな性格の吉野 まゆみといった個性的な顔ぶれが揃っていた。


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