鉄道駅
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「駅舎」はこの項目へ転送されています。さだまさしの曲については「驛舎」をご覧ください。
欧州最多の利用者数を有し、国際列車発着駅であるパリ北駅東京駅の発着路線は新幹線を含め12本あり、1日総発着本数は約4100本で日本最大のターミナル駅である[1]オーステンデ駅(ベルギー)貨物駅の一例、フィンランドのトルニオ駅

鉄道駅(てつどうえき、: gare ferroviaire、: railway station、: train station)は、鉄道を構成する施設の一つで、列車を止めて旅客の乗降や貨物の積み降ろしをするための場所[2]

日本語では一般に「(えき)」と呼ぶ[注 1]が、「停車場」(ていしゃじょう、ていしゃば)等とも呼ばれる。なお、専ら貨物取扱をする駅は「貨物駅」と呼び、専ら旅客の乗降をするための駅は旅客駅と呼ぶ(後述)。

路面電車軌道)の発着場所は、停留場(ていりゅうじょう)[注 2]電停(でんてい)とも呼ばれる。呼称については地域差が大きい。例えば東京都内の場合、都電ではかつては「電車の停留場」と呼ばれ[注 3]、現在は「都電の停留場」と呼ばれている。一方で、東急世田谷線は鉄道線と同様に「駅」と呼ばれているが路面電車の根拠となる軌道法による正式名称では無い。トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ駅(イタリア)

英語では「station ステーション」、フランス語では「gare ギャール(ガール)」と言う[注 4]
概説

鉄道駅とは、列車が止まり旅客が乗降したり貨物を積降したりする場所である。鉄道駅で扱われるものは、大きく分けて貨物旅客に大別出来る。

様々な分類法があるが、基本の分類法としては、鉄道路線の中における位置によって、終端駅(ターミナル駅) / 中間駅 / 分岐駅 / 接続駅 / 交差駅 などに分類される[3]。また他の分類法としては、貨物列車に貨物を積降ろしすることを目的とした貨物駅 / 旅客の乗降のために設けられた旅客駅 と分類する方法もある。→#種類・分類

貨物駅は、引込線に移動させてから荷物積卸を行う方式の駅と、着発線上に荷役ホームがあり本線上の列車からコンテナを積卸しするE&S方式の駅がある。プラットホームが無い貨物駅もある。

旅客駅は、一般的には、駅舎プラットホーム線路等から構成される。特に簡素な旅客駅では、単線の線路と一つのプラットホームだけしか無く、駅舎が無い場合もある。線路数が多い旅客駅の場合は複数のプラットホームを有する。
欧州の鉄道駅
歴史1830年開業のリヴァプールのブロード・グリーン駅は、現在も使用される世界最古の旅客鉄道駅の地である。

世界初の旅客鉄道は1830年にイギリスのリヴァプール - マンチェスター間に誕生したが、初期の鉄道駅はプラットホームと出発及び到着の建物が別々に建てられたもので簡素な構造であった[4]

ヨーロッパの大都市では中世に築かれた都市を取り囲む城壁の外側に鉄道各社の駅が配置され地方都市への始発駅となった[4]。そのためヨーロッパの大規模な駅は平面で見ると櫛形になったいわゆる頭端駅となっている[4]

鉄道事業の成功が見込まれるようになると鉄道各社は路線拡大に努めたが、鉄道建設の資金調達の際、会社の信頼性と技術力を示すため駅への投資にも力を入れた[4]

1840年代末になると鉄道駅に複数路線が集中するようになり複数のプラットホームを繋ぐ横通路を有する構内ホールや送迎用ホールが接続して建設されるようになり、駅機能は一つの建物に集約されることが多くなった[5]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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