2003?2004年作品「アストロボーイ・鉄腕アトム」とは異なります。
鉄腕アトム
ジャンルヒーロー、ロボットアニメ
アニメ
原作手塚治虫
監督石黒昇
キャラクターデザイン手塚治虫
メカニックデザイン青井邦夫、錦織正宣、清水恵蔵、小和田良博
音楽三枝成章
製作日本テレビ、手塚プロダクション
放送局日本テレビ系列
放送期間1980年10月1日 - 1981年12月23日
話数全52話
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プロジェクトアニメ
ポータルアニメ
鉄腕アトム (アニメ第2作)(てつわんアトム)では、手塚治虫原作の漫画『鉄腕アトム』のアニメ化作品第2作について解説する。
日本テレビとその系列局にて、1980年(昭和55年)10月1日から1981年(昭和56年)12月23日まで放送。全52話。
権利者である手塚プロダクションは放映開始年の西暦表示で『鉄腕アトム(1980)』としている。他に一般では、現在のところ、シンプルに『鉄腕アトム』のタイトルで製作されたカラー作品としては唯一であるため、1963年放映開始のモノクロ作品である第1作とは、カラー版と言い分けられることが多い。また、2003年放送開始の『アストロボーイ・鉄腕アトム』以降の作品はすべて平成以降に製作されたことから、昭和カラー版とも称される[要出典]。 旧虫プロダクションが制作した第1作の内容に不満を持っていた原作者の手塚治虫が[1]、手塚プロダクションで新たにアトムの誕生から改めてリメイクするために制作したシリーズ作品である。第1作が基本的にモノクロ作品であまり再放送がなく、日本国外での放送がないこともリメイクの理由に挙げられている[2]。ただし、本作の放送と同時期においても、KBS京都とサンテレビで第1作の再放送が行われていた。また、本作の放送開始後には中華人民共和国で第1作が放送された。 リメイク企画は1970年[3]、1971年[4]に持ち上がり、1972年3月から小学館の『小学一年生』『小学四年生』4月号から1973年3月号まで実写ドラマ企画と連動した漫画を手塚は連載したが実現に至らなかった[5]。この実写によるリメイク企画は少女がアトムに扮することが予定され、学年雑誌連載版のアトムのデザインも少女が扮することを前提に新しくアレンジされていた。この実写企画は検討用のスチル写真が残されている[6]。 改めて企画が始動したのは1974年の事だった[7]。最初は映画にするという話もあったが、『鉄腕アトム』は技術的にテレビ向けだからやはりテレビアニメでとなり、第1作を放送したフジテレビに企画に持ち込んだ。しかし企画は変更を余儀なくされ、1977年から放送の『ジェッターマルス』になった[8]。同作は手塚プロの制作ではなく、手塚は直接現場に関わらない原作者のポジションでの東映動画の制作だった。 リメイクをなかなか実現できなかったのは、第1作のスポンサーで『鉄腕アトム』のマーブルチョコレートで大ヒットを飛ばした明治製菓[9][10]が菓子の権利を引き続き保持し続けたため[11][12]、他の製菓会社がスポンサーにつけなかったことなどによる[11]。 第1作の終了自体、スポンサーである明治製菓の判断が一因であり[13]、リメイクにあたっても同社がスポンサーにつく必要があるため、当初は『鉄腕アトム』の続編企画だった『ジェッターマルス』もその点がネックとなった。『ジェッターマルス』のチョコレート菓子を販売したのは明治製菓でなくシスコだった[14]。 第1作に不満があった手塚としては『ジェッターマルス』のような形ではなくストレートなリメイクが念願だった[8]。難航していた本作の企画が実現したのは日本テレビが1978年の第1回から『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』内で放送していた手塚治虫スペシャルアニメが好評だったためである[15]。当時の日本テレビは『太陽の使者 鉄人28号』や『あしたのジョー2』『新・ど根性ガエル』など旧作をリメイクすることに積極的だったことも後押しとなった[16]。これらのリメイクアニメは全て日本テレビの吉川斌プロデューサーが企画担当である[17]。 1978年から1980年にかけてリメイクに伴う鉄腕アトムの商標は、手塚プロと明治製菓で権利を分散する形で出願と登録がなされた。菓子とパン[18]、調味料と乳製品[19]、それに玩具や生活用品などは手塚プロが出願して登録され、明治製菓はそれ以外の食品や飲料などを商標登録した[20][21]。 そして本作は明治製菓がスポンサーについて放送された[22]。担当の広告代理店は、日立、サッポロビール、タカラが博報堂、明治製菓が第一広告だった[22]。 第1作と同じく、手塚治虫自らが脚本・絵コンテ・演出・原画担当のスタッフとして参加していた。 第1作よりもアクションシーンをかなり重視した作品となったが、9回にわたって繰り広げられた「アトム対アトラス」シリーズの回のように、「心を持つロボット」というテーマは本作でも健在である。また、手塚自身が脚本・演出を手がけた最後の鉄腕アトム作品でもあり、手塚らしいユーモアのある物語や演出が随所に見られる。本作では第1話の設定年代は2030年となっており、原作のアトム誕生の年である2003年、およびアニメ第1作の設定2013年のいずれからも変更されている。
概要
企画
リメイクの難航
制作
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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