鉄人28号の登場ロボット
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鉄人28号の登場ロボット(てつじん28ごうのとうじょうロボット)では、横山光輝の漫画作品『鉄人28号』に登場する架空のロボットと、そのリメイク版について列挙する。なお厳密にはロボットでないサイボーグなどについても扱う。アニメ版などの派生作品オリジナルのロボットについては各作品の項目を参照。

※ 五十音順で記載。
S国製ロボット
S国製 ロボットA
二本の長い触手を振り回して暴れるロボット。胸部には機銃を装備している。「ピュルルル、ピュルルル」という音を発する。鉄人争奪戦の最中、警察の行動を妨害する行動を取ったため、大塚署長が操る鉄人28号との戦闘になり敗走した。残骸を分析した敷島博士からは「部分的には鉄人より優れた面がある」と評されている。
S国製 ロボットB
正太郎が操る鉄人を止める為に急遽動かした開発中のロボット。ずんぐりとした人型体型であり、耳や鼻らしき突起があることに加え、頭頂部には短い棘が頭髪のように生えているのが特徴。開発途中だったとはいえ一撃で鉄人の片腕を折るほどの怪力を誇るが、鉄人によって空中へと運ばれ、落下の衝撃で破壊された。
アニメ第4作ではOP映像に登場したほか、劇場版『鉄人28号 白昼の残月』ではB-89という名前が設定されている。本作ではベラネード財団によって操られており、廃墟弾奪取のために三体が送り込まれた。正太郎の操る鉄人を苦戦させるが、ショウタロウが操縦を替わると二体同時に破壊され、残る一体も右ストレートパンチで装甲を破壊されたのち追撃の左アッパーで胴体を貫かれて爆散した。同作の設定資料集には口の中にドリルや火炎放射器を搭載したデザインイラストが掲載されているが、それらの武装が劇中で使用されることはなかった。
S国製 恐竜ロボット
日本における活動拠点を失いつつあったニコポンスキーが本国への救援要請で得られたロボット。ブラキオサウルスのような形状を持つ。鉄人28号より巨大で、様々な機能や能力を持っている反面、S国のロボット小型化技術が遅れている事を証明しているかのような一面を見せるロボット。内部に何人かの乗組員がおり、まるでUボートのような分業で動かしている。最初は恐竜に偽装していたが、1機は外装が禿げ落ち、ロボットである事が露呈し、露呈した後は機銃や砲弾等を使用して攻撃した。また、内部はいくつかの部屋(ブロック)に区切られており、拉致した敷島博士を監禁していた部屋や脱出用のジェット機の格納庫、弾薬庫等が見受けられた。一体は拉致していた敷島によって弾薬庫を爆破され、破壊されてしまった。
カニロボット

沈没した貨物船「スター号」の調査を妨害するために現れたロボット。形状は巨大なカニそのもので水中での活動能力を持つ。ハサミに仕込まれた溶切断機で鉄人を攻撃したものの、逆に鉄柱で殴打されて大破した。戦闘に巻き込まれて破壊されたスター号の船倉からは、積み込まれていたはずの貿易用トランジスタラジオではなく大量の石が漏出。これを見た大塚署長は「廃船寸前のスター号にトランジスタラジオと偽って石ころを積み、高額の保険をかけて沈める事で保険金を詐取しようとする詐欺事件だった」という真相に辿り着き、黒幕である山田商会関係者を逮捕するに至っている。なお、作中ではロボットの名称は明かされていない。
派生作品でのカニロボット
アニメ第4作

沈没船「黒龍丸」の調査を目論む何者かが送り込んだロボット。正太郎が操るブラックオックスと交戦し、ハサミの溶切断機で襲い掛かったものの返り討ちにされる。しかし、調査中のオックスを再度襲撃して自爆し、オックスを行方不明にする事には成功した。「カニロボット」という名称は本作で設定されたものである。また、公式サイトの「ビッグファイア博士のロボット博覧会 その2」でも紹介されているが「鉄人を苦しめた」という誤った解説文が記載されている。
ギド

砂漠の国の反乱軍が使用する量産型ロボット兵器。反乱軍のリーダーであるギドの名を与えられている。棘付きの甲羅を背負っており棘からは熱線を放射するほか、頭部に備えた口で人間を捕獲する事が可能。砂漠での戦闘に特化しており、砂嵐でも行動可能で砂中を移動できる。半自律型ロボットらしく、リーダー・ギドの命令で集団行動していた。カブトガニのように腹部からの攻撃に弱く、それを鉄人やサターンに看破されて次々に破壊されてしまった。
派生作品でのギド
アニメ第4作
PX団が運用する量産型ロボットとして登場、原作とは異なりPX団員が搭乗して操縦を行うほか水中航行も可能。テロ活動に使用されたが、鉄人やブラックオックスには敵わず次々に撃破されていった。
ギャロン

世界征服を策謀する秘密結社ブラック団が使用する恐竜型ロボット。ブラキオサウルスのような形状をしており、体色は黒。鉄人28号よりも一回り大きい巨体を誇る。口内に光線銃(熱線銃)を仕込んでおり、距離を取れば光線で、近づけば巨体の重量を駆使した戦法で鉄人に苦戦を強いた。漫画版では無線操縦らしいが、アニメ第4作などでは内部操縦型として描かれている。

巨体の為にそのままの姿では飛ぶ事が難しいため、体を数十、数百の小型パーツ群に分離、それぞれを飛行させ、目的地で合体させる。しかし、分解したパーツは壊れやすく、また「精密なロボットほどパーツを失った影響が出るはずだろう」という敷島博士の指摘により、飛行するパーツの一部を鉄人に破壊された。その結果、海中で待機していたところ浸水の影響で機能不全を起こして自爆、ブラック団の海底基地に大きな被害を与えてしまった。
派生作品でのギャロン
アニメ第4作
PX団専用ロボットとして登場。頭部にコックピットがあり、首領のベラネードら複数人が乗り込んでいる。武器は口内の火炎放射器。分離時はロケットで飛行するが、頭部のみヘリコプターのごとくローターでの飛行も可能。初登場時は東京へ来日したベラネードを襲撃。ベラネードこそ無事だったものの、襲撃を阻止できなかった大塚署長は退任へ追いやられた(この襲撃は後にPX団団長=ベラネードによる自作自演だった事が発覚する)。第二十回ではまだら岩(第三海堡)の海底に眠るバギュームを採掘するために使われていたが、それを阻止すべく現れた鉄人28号・ブラックオックスのタッグと交戦。取り押さえられた隙に海堡内に設置されていた高射砲から小型の太陽爆弾を撃ち込まれ、胴体を破壊されてしまう。残った頭部はヘリコプター代わりに利用されていたが、最終回で黒部ダムに向かっていたところ鉄人と衝突して不時着、放棄された。
ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日
「ギャロップ」という名称で頭部パーツのみが登場。
鉄人28号 皇帝の紋章
ソビエト連邦製のロボットとして登場。原作とは異なり脚部が首長竜のようなヒレ状になっていて水中航行が可能なほか、口から冷気を吐き出す能力があり、長崎港を一瞬で凍結させてしまった。また、戦闘時はコックピットブロックを切り離して外部から遠隔操作を行う。ブラックオックスとの決闘で消耗した鉄人を襲撃し、加熱した鉄人のロケットを冷却・自壊させるなどして圧倒したが、アリスに託されたブラックオックスが乱入したことで形勢逆転。長期戦で加熱した装甲が自らの冷却液を浴びた影響で自壊してしまい、分離していたコックピットブロックも破片の直撃を受けて損壊してしまう。最後は鉄人とオックスの同時攻撃で完全に破壊された。なお、本作においては分離飛行機能はあくまで示威用に過ぎず、長時間の飛行には耐えないと設定されている。
ギルバード

ドラグネット博士が作り出した、鉄人よりも高性能なロボット。近年ギルバートと表記されることが多いが、初出はギルバードである。

連載版では自我を持つロボット・ロビーに対し、「鉄人やオックスより強いロボットを作る代わりにロビーの電子頭脳を見せる」という取引の交渉材料として製作された。完成直後にロビーが鉄人に破壊されてしまった為、目的を失ったドラグネット博士は失意のうちに帰国しようと考えていたが、そこに現れたケリーの弟・ジョンソンによって博士が殺害され、彼らが追っ手の警察と正太郎の追跡を退けるために利用する事になる。

後の光文社カッパコミックス版、および同版を使用した秋田書店のコミックス版では「ロビーのロボット王国計画」がカットされたため、同コミックスの劇中では、ドラグネット博士が、宇宙開発目的のサイボーグ研究の失敗(超人間ケリーの事例)からロボット研究に切り替え、完成したのがギルバードとなっており、事件の冒頭もロボット博覧会の会場からケリーによって盗み出されたことになっている。

鉄人やブラックオックスを凌駕することを目的として作られており、頑丈さと怪力は鉄人と同等かそれ以上、より高速で小回りの利く飛行能力、操縦者がある程度離れてもコントロールできる優れた遠隔操作技術、相対者と会話までできる操縦性を持ち、ブラックオックス並みの熱線砲を胸部に備えている。実際に鉄人と相対した時は実力伯仲し、正太郎の熟練された操縦技術を計算に入れてなお互角、ケリーによる至近距離での操縦の優位性が加わったときには鉄人の敗北は時間の問題と思われた。しかし、敷島博士がその場にブラックオックスを運んできたことで形勢が逆転。妨害電波で機能不全に陥った隙に鉄人に鎖で縛られて墜落し、オックスと至近距離で熱線を撃ち合った結果、上半身が完全に融解して戦闘不能に陥った。
派生作品でのギルバード
『アニメ第4作』
ドラグネット博士が月面開発用に作り上げた高性能ロボット。鉄人28号を超える事を目標に作り上げられたロボットで、パワー、スピード、リモコンの電波範囲、自律性、全て鉄人を超えている。胸には鉄人の装甲さえも溶かす溶解液が内蔵されている。鉄人はギルバートのスピードとパワーに全く歯が立たず、腕をもぎ取られるなど苦戦を強いられたが、正太郎は操縦者であるケリーの注意が月ロケットに集中された一瞬をつき、月ロケットの噴射炎の中へ投げ飛ばすことで、ギルバートを破壊した。
『PS2ゲーム版』
ドラグネット博士によって開発され、X団に奪取されたロボットとして登場。劇中の台詞では鉄人よりも性能が高いことが強調されており、実際に耐久力、歩行時及び飛行時の小回りの良さなど鉄人より優れた特徴を有する。胸部からの「怪光線」や、空中回転しながら体当たりを繰り出す「きりもみ飛行」のほか、
ベガのダブルニープレスに酷似した「空中キック」という必殺技を持つ。
鉄人28号 白昼の残月
廃墟弾処理用という名目でサターン、バッカスと共に日本へ上陸したロボット[1]。胸部からの溶解光線を武器とする。正太郎を襲撃したが、その場に突如現れた鉄人と交戦。鉄人と同等の機動力で空中戦を繰り広げるも、鉄人を追って急降下した際に身をかわされて建設中のビルに激突。鉄骨に胴体を貫かれて機能停止した。
『鉄人28号 皇帝の紋章』
改造手術によって操縦機と化したサイボーグ・ケリーの動作に反応して動くロボット。その性質上、ロボット本体にコントロールシステムが存在せず、当初は未完成品と思われていた。枢軸国を恨むケリーに操られ、アリスが操縦するブラックオックスと共に東京を襲撃したが、ギルバートが受けたダメージはケリーにもフィードバックされるため、彼の死を望まない正太郎は攻撃を封じられて苦戦を強いられた。


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