金色のガッシュ!!
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金色のガッシュ!!
ジャンル
少年漫画ファンタジー
バトルアクションバトルロイヤル
漫画
作者雷句誠
出版社小学館
講談社
クラーケンコミックス
掲載誌週刊少年サンデー
レーベル少年サンデーコミックス(単行本)
講談社漫画文庫(文庫版)
講談社プラチナコミックス(廉価版)
バーグディンボード(配信版)
クラーケンコミックス(単行本)
発表号2001年6号 - 2008年4・5合併号
巻数全33巻(単行本)
全16巻(文庫版・廉価版・完全版)
話数全323話 + 特別篇
漫画:金色のガッシュ!!2
作者雷句誠
出版社バーグディンボード(配信)
クラーケンコミックス(単行本)
掲載誌各電子書店
発表期間2022年3月14日 -
巻数既刊3巻(2023年12月15日現在)
アニメ:金色のガッシュベル!!
原作雷句誠
シリーズディレクター中村哲冶→貝澤幸男
シリーズ構成橋本裕志大和屋暁
キャラクターデザイン大塚健
音楽大谷幸
アニメーション制作東映アニメーション
製作フジテレビ読売広告社
東映アニメーション
放送局フジテレビ(他、放送局参照)
放送期間2003年4月6日 - 2006年3月26日
話数全150話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『金色のガッシュ!!』(こんじきのガッシュ!!)は、雷句誠による日本漫画作品。略称は「ガッシュ」・「ガッシュベル」。『週刊少年サンデー』2001年6号から2008年新年4・5合併号(2007年の最終号)まで連載された。単行本は全33巻。各話数はそれぞれ「Level.○○」という通し番号になっている。第48回(2002年度)小学館漫画賞受賞作品。全323話。2017年3月時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は2380万部を記録している[1]

2003年からは『金色のガッシュベル!!』(こんじきのガッシュベル!!)の名で東映アニメーション製作でテレビアニメ化された[2]。また、このタイトルで、小学館の小学生雑誌『月刊コロコロコミック』でも漫画が連載されていた(後述)。さらに、小学館の少女漫画雑誌『ちゃお』や学年誌でも、このタイトルで4コマ漫画版が連載されていたことがある。トレーディングカードゲームコンピュータゲームも発売された。

2011年3月9日から講談社から講談社漫画文庫として発売。全16巻。さらに同年『別冊少年マガジン』4号にて新作の読み切りが掲載された。

2021年9月6日からは、原作の連載20周年を記念した企画として、各電子書籍サイトにて「金色のガッシュ!!20周年ありがとうなのだ!ブック」が無料配信された[3]

2022年3月14日からは、続編となる『金色のガッシュ!!2』が各電子書店にて配信される。
あらすじ
本編:金色のガッシュ!!

モチノキ第二中学校の中学2年生・高嶺清麿は、MIT(マサチューセッツ工科大学)の論文さえもたやすく理解するほどの頭脳の持ち主だが、周囲からの嫉妬が原因でクラスに馴染めず、不登校を繰り返す鬱屈した日々を送っていた。

そんなある日、清麿のもとに謎の少年・ガッシュ・ベルが現れた。彼はイギリスで清麿の父・清太郎に助けられ、恩返しとして日本までやってきた。ガッシュは過去の記憶を失っており、唯一の所持品は謎の言語で記された赤い本だけだった。本に記された呪文を読むと電撃を発する力を持つガッシュを危険視する清麿だが、協力して銀行強盗を撃退したことで打ち解ける。このことを切っ掛けに清磨とクラスメートの関係も改善されるなど、ガッシュの来訪によって清麿の生活は変わり始めた。

やがて清麿とガッシュの前に、ガッシュの赤い本と似た本を携えた敵が次々と現れる。実はガッシュは、千年に一度行われる魔界の王を決める戦いに参加させられた100人の魔物の子の1人だった。戦いが激化する中、ガッシュは、戦いを強要されていた魔物の少女・コルルとの出会いを機に、「やさしい王様」になることを決意。清麿とともに、王の座を目指していく。
続編:金色のガッシュ!!2

魔界の王となったガッシュが統治する魔界は、正体不明の存在からの攻撃を受け存亡の危機を迎えていた。魔物たちは殆どの術を奪われ、かつての戦いでガッシュの友となった魔物も次々と犠牲となる。

侵略者・ワイグ、ギルから必死の逃亡を続けていた魔物の少女・ゼリィと弟のオルモ。ガッシュの部下ジギー、ミッピ。ジギーはガッシュから預かっていた清磨の似顔絵をゼリィに託し、自らの命を賭して3人を人間界へ転送する。

ゼリィたちは前回の戦いから15年後の人間界・エジプトへ転送され、名前と似顔絵のみを頼りにして清磨を探すが人間たちの態度は冷たく、さらに彼女たちを追ってきたワイグ、ギルにも発見され窮地に追い込まれる。しかしそこに、考古学研究の助手を務める女性・ザハラが現れゼリィを助け出す。そしてザハラにゼリィへ会わせるように指示した人間こそ、大人へと成長した高嶺清麿だった。
構成
本編
邂逅(かいこう)編
ガッシュと清麿の2人が様々な魔物の子と出会い、時には友達になったり辛い別れを経験しながら、「やさしい王様」という目標を目指して成長していく様子を描く。清麿たちの日常と魔物との戦いが、交互に描かれている。基本的な術や、最後までガッシュの切り札として活躍する「バオウ・ザケルガ」が登場し、初黒星となったバリーとの戦いまでが描かれている他、魔物の数が40体を切っている。
石版編
バリー戦の敗北から数日後、清麿の前にナゾナゾ博士と名乗る怪しい老人が現れる。彼に勝利したガッシュと清麿は、本と魔物についてのいくつかの知識と悪しき者が力を集めているという情報を得る。その後、ロードと呼ばれる謎の魔物が石にされた千年前の魔物を復活させ、その力を操るために人間を洗脳・道具として扱っていることを知る。怒りに燃えるガッシュと清麿は、同じ目的の仲間たちとともにロード打倒に向かう。しかし、ロードこそブラゴのパートナーであるシェリーの親友ココを操っている魔物・ゾフィスであった。石版編までの戦闘は主に清麿が効果的な指示を出すことで、実力が高い魔物に勝利するパターンが多く用いられていた。
ファウード編
ガッシュと清麿は、魔物・コーラルQから魔物ではあるが魔物ではありえないものの存在を聞かされる。まもなく人間界では「魔界の巨大建造物」が発見され、魔物・アースにより、建造物がファウードと呼ばれる魔界の脅威の一つであることが明らかになる。ファウードの正体を探り始めたガッシュたちは、リオウという魔物がガッシュの仲間のウォンレイを始めとする強力な魔物を招集し、ファウードに掛けられた封印を解こうとしていることを知る。そこでガッシュたちはファウードの封印を解いた上で魔界に帰し、世界とリオウの呪いに侵された仲間の両方を救うという困難な道を選択するが、戦いの中で清麿は瀕死のダメージを負い、ファウードはゼオンによって強奪されてしまう。強力な敵の前に仲間たちが次々と敗れていく中、ガッシュは、「答えを出す者(アンサー・トーカー)」の能力を得て復活した清麿と目覚めた自身の本来の力でゼオンとの直接対決に臨む。本作品の最大の長編であり、ガッシュとゼオンの関係や魔界王家と「バオウ・ザケルガ」にまつわる関係性が明かされる。石版編までのように戦術を重視する戦闘はあまりなく、魔物本来の実力を中心とした戦闘が増えた。また、ウォンレイ、テッド、アース、モモン、リーヤ、カルディオ、チェリッシュ、バリーと仲間の出入りが激しいシリーズでもある。
クリア・ノート編
清麿は3年生に進級した。王の戦いも終盤になってさらなる強敵が現れることを予期した矢先、ガッシュと清麿の前に「竜族の神童」であるアシュロンが現れ、「王の特権」(後述)を用いて魔界を滅ぼそうとしている魔物の存在を2人に伝える。圧倒的な個人の能力と強力なパートナーを持つ「魔界を滅ぼす魔物」クリア・ノートとの最初の戦いは、アシュロンの力でダメージを与えて撃退に成功し、クリアは10か月後の再戦を告げて去った。ガッシュと仲間たちはこの猶予期間中に修行を行い、パワーアップする。回復したクリアに対し、ティオやウマゴンの犠牲、これまでに出会って友達となった魔物たちの協力を得て、ガッシュは最後の決戦に挑む。
外伝『友』

王としての仕事に忙殺されるガッシュ。立場故過度に気を使う周囲、放課後も遊べない、バルカンも魔界にあるものでは上手く作れないという踏んだり蹴ったりの状態で、ガッシュは新たな友を探す旅に出る。
金色のガッシュ!!2

あれから15年。二つの世界を窮地に追いやったクリアを撃破し、世界は平穏を迎えたかに思えた。然し今、魔界は再び崩壊の危機に瀕していた。謎の敵に次々と術を奪われる魔物達。テッドが、チェリッシュが、レインが倒れ、そしてガッシュも。辛うじて生き延びた孤児院出身の魔物・ゼリィは数名の魔物を連れて今一度人間界への扉を開く。最後の希望は王より託された謎の似顔絵と「キヨマロを頼れ」という言葉。だが飛ばされたアフリカの地ではキヨマロは見つからない。敵もまたゼリィ達を追い人間界へ侵攻してくる。絶望の最中、一人の大学教授が姿を現す。その男こそ絶望から希望を生む王様のパートナー・高嶺清麿!!
登場人物詳細は「金色のガッシュ!!の登場人物」を参照
魔界の王を決める戦い

千年に一度、魔界の王を決めるために人間界で行われる戦い。魔界の有力者たちに選ばれた100人の魔物の子供たちが、魔物の本(後述)とともに人間界に送り込まれる。主催者や魔物の本の製作者は解明されておらず、一説には「神の試練」とも呼ばれているという。
ルール

俗に言うバトルロイヤルであり、魔物たちは魔界の王を目指して最後の1人になるまで戦い合う。

魔物は自分の本と波長のあった人間(「パートナー」や「本の持ち主」とも呼ぶ)が、本に心の力を込めて呪文を読むことでしか「術」を使用できない。そのため、魔物の本は最重要アイテムであり、王になる上で魔物は本を守り、本を読めるパートナーを探し出して戦いに協力を求めることが最重要作業となる。

脱落の判断は基本的に魔物の本で判断され、魔物の本が燃えたり燃やされた場合、王になる権利が剥奪され、魔界に強制送還されるが、魔物やパートナーが自分の本を自分で燃やして棄権することはできず、逆に言えば自身の術で直接本を燃やして自滅することはない[※ 1]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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