金田一37歳の事件簿
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「金田一少年の事件簿R」はこの項目へ転送されています。テレビアニメ版については「金田一少年の事件簿 (アニメ)」をご覧ください。

金田一少年の事件簿
ジャンル少年漫画推理漫画
漫画
原作・原案など天樹征丸
金成陽三郎
作画さとうふみや
出版社講談社

その他の出版社
東立出版社
南方出版社(第I期のFILEシリーズ、Caseシリーズ)
海天出版社(小説版)

掲載誌週刊少年マガジン
イブニング
レーベル講談社コミックス
発表号1992年45号 - イブニング 2023年6号
巻数#書誌情報を参照
漫画:金田一37歳の事件簿
原作・原案など天樹征丸
作画さとうふみや
出版社講談社
掲載誌イブニング
コミックDAYS
発表号イブニング:
2018年4号 - 2022年3号
コミックDAYS:2023年4月26日 -
巻数既刊15巻(2024年1月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『金田一少年の事件簿』(きんだいちしょうねんのじけんぼ)は、天樹征丸(原案→原作[注釈 1])、金成陽三郎(原作→脚本[注釈 2]、降板)、さとうふみや(作画)による日本漫画作品、及びこれを原作とする一連の作品群の総称。ミステリーを題材としている。略称は『金田一』[1]

1995年、第19回講談社漫画賞少年部門受賞。通常の単行本の他に漫画文庫版、極厚愛蔵版なども発売され、2019年10月時点でシリーズ累計発行部数は1億部を突破している[1]

名探偵・金田一耕助祖父に持つ高校生・金田一一が、幼馴染・七瀬美雪や協力者である警察官・剣持勇警部、明智健悟警視らと共に遭遇する難事件を祖父譲りの抜群の推理力で次々と解決していく推理漫画

1994年以降、原作者による小説版が発表され、1995年に最初のテレビドラマ、1997年に最初のテレビアニメ(1996年に先行でアニメ映画化)が放送開始され、それらの媒体においても人気を得た。その後も何度も再ドラマ化、再アニメ化などの展開がされている。
制作背景
沿革
週刊少年マガジン』(講談社)にて、第I期は1992年から2001年まで連載された。19本の長編が"FILEシリーズ"と名付けられ、1998年には"Caseシリーズ"が開始された。2000年末に最後の"Case"シリーズ及び第I期最終回「金田一少年の決死行」が描かれ、8年間続けられた連載が終了した[注釈 3]。2004年夏、短期集中連載という形で第II期が開始された。その後不定期連載を経て、2012年からは『20周年記念シリーズ』が連載、2013年11月から2017年10月までは『金田一少年の事件簿R』(- リターンズ)に改題して定期連載された。2018年4号からは『イブニング』に移籍して本編から20年後を舞台とした『金田一37歳の事件簿』(きんだいち37さいのじけんぼ)が連載を開始。これは一時中断し、2022年1月からは30周年記念として『イブニング』3号より2023年6号まで元の高校生設定の『金田一少年の事件簿30th』が連載された[2]。2023年6号で同誌が最終号となり『・・・30th』は終了したが、休載中の『金田一37歳の事件簿』は「コミックDAYS」(同)に移籍することが発表され[3]、2023年4月26日から月2回更新で連載が再開されている[4]
設定
主人公・一は横溝正史作品の主人公・金田一耕助の孫という設定であり、連載開始前に編集部は横溝正史の妻・孝子夫人に事前許諾を得ていた[5][6]。その後、複数の著作権継承者の存在が分かり、改めて覚書を交わしている[5][6]。設定としては一の母方の祖父にあたる[注釈 4]。公式本によると「文学作品に登場する人物の子孫」という設定は『ルパン三世[注釈 5]から着想を得たという。金田一耕助シリーズとして直接的に繋がる事件は描かれないが、舞台設定が『八つ墓村』『犬神家の一族』を連想させる「飛騨からくり屋敷殺人事件」や短編作品『不死蝶』と同名の犯人が登場する「黒死蝶殺人事件」などがある。『獄門島』は作中で実際に起きた事件として触れられた。「雪鬼伝説殺人事件」では一の回想シーンで金田一耕助が初登場している(描かれたのは後ろ姿と手元のみ)。本作は若年層が金田一耕助を知るきっかけとなった[6]
制作者
初期の原作やドラマ版では金成陽三郎さとうふみやの2人のみがクレジットされていたが、1996年頃からは編集及び小説版の担当をしていた天樹征丸(樹林伸)も原案として表記されるようになった。caseシリーズ序盤で天樹が原作表記になり、「天草財宝伝説殺人事件」以降は金成のクレジットがなくなっている[注釈 6]。天樹曰く、主に天樹がストーリープロットトリック、動機を考え、金成がシナリオに起こし、さとうが漫画にするという分担で制作していた[7]
特徴

長編は連続殺人事件が主題であり、プロローグからエピローグまでを数ヵ月かけて連載している[注釈 7]。当初は長編のみが展開されていたが、途中からは長編を軸に短編[注釈 8]も扱われるようになる。

伝説伝承民俗学的な風習、土着信仰、創作物文学作品などのモチーフになぞらえた見立て殺人(劇場型犯罪)が多い。クローズド・サークルと呼ばれる「絶海の孤島」や「吹雪の山荘」などの隔絶された状況下の事件では、犯人は舞台となる建築物や施設の構造などをトリックに利用するケースがある。

長編作品の殆どの犯人には「怪人名」とされる代名詞的な二つ名がついている。登場人物に仮面マスク、あからさまな偽名などによる怪しい架空の人物がいる場合もある。

一部を除いて作中の被害者は過去に人命被害が生じた事件・事故に関与し、それが犯人の動機となっていることが大半である。

小説版の「電脳山荘殺人事件」「殺戮のディープブルー」ではインターネット犯罪を題材としている[8]

「真相当てクイズ」という懸賞企画があり、本格ミステリーの読者への挑戦を漫画内に描かれている証拠から読者にも自ら犯人を予測してもらうスタイルで導入した[注釈 9]
登場人物詳細は「金田一少年の事件簿の登場人物」を参照
金田一 一(きんだいち はじめ)
本作の主人公


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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