金子 裕(かねこ ゆたか、1946年4月20日 - )は、日本の脚本家、演出家。東京都出身。現在は引退している[1]。
息子は映画監督・脚本家の金子遊[2]。 東京都で2人兄妹の兄として出生。高校の頃は日活映画に熱中して映画の仕事を志すようになる[3]。早稲田大学在学時に早稲田大学映画研究会に所属[1]。同期に脚本家の荒井晴彦[4]、桜井正明[5]。脚本作りを始め、雑誌の編集やルポライターを経験した後に20代後半のとき、先輩の草川隆の紹介によりテレビアニメ『巨人の星』で脚本家になった[1][3][6]。当初は東京ムービーのアニメーションを中心に脚本を手がけたが、その後『太陽にほえろ!』に参加。以降は東宝製作の刑事・アクションものを中心に、ドラマの脚本も多く手がける。引退するまでの間に1,000本近くの脚本を担当した[1]。代表作は『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』『ハロー!グッバイ』『刑事貴族』など。 今野覚(こんやかく)のペンネームでは主にピンク映画を執筆し、「漫画キック」「リイドコミック」では漫画の原作も行った[7]。 「脚本家としての醍醐味は、自分ならではの視点で登場人物を動かせること」と語っており、『太陽にほえろ!』第543話「すりへった靴」ではプロデューサーに絶賛された[1]。 最も印象に残った作品として『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』を挙げており、全155本中約40本担当している[1]。手掛けた作品の中では第58話「国境は別れの顔」が最も人気を得ている。放送当時は「作品のイメージを壊す」としてスタッフに怒られたが、金子は「脚本作りの面白さを再認識させてくれた作品」と語っている[1]。
人物
主な作品
テレビドラマ
おてんば宇宙人
陽あたり良好!
太陽にほえろ!
気分は名探偵
のン姉ちゃん・200W
ジャンプアップ!青春
ジャングル
天までとどけ2
ハロー!グッバイ
刑事貴族シリーズ
外科病棟女医の事件ファイル
はだかの刑事
さすらい刑事旅情編
STATION
風の刑事・東京発!
刑事追う!
はるちゃん
単発2時間ドラマ
グルメを愛する10の方法
地下鉄最終列車殺人事件
幸福の死角
寝台特急「ゆうづる」の女
隅田川花火殺人事件
偽装結婚・愛は国境を越えて
テレビアニメ
赤胴鈴之助[8]
荒野の少年イサム[9]
おじゃまんが山田くん
オバケのQ太郎
おはよう!スパンク[10]
オヨネコぶーにゃん
元祖天才バカボン[11]
ガンバの冒険[12]
巨人の星